見出し画像

【私のフリーランス日記(育児)】#5補習校の友達は一生の友達。

こんにちは。
フィンランドでママをしながらフリーランスを目指しているKanaです。

今日はヘルシンキ日本語補習校の運動会でした。
予報では雨だった天気も、いい感じに曇りに代わってくれて、
涼しい風の吹く最高な天気での運動会になりました。

日本語補習校の運動会は、日本のそれとは全然違って、
保護者の方がそれはそれはたくさん準備をしてくださって成り立っている運動会です。

先生は、子供たちの安全確認と誘導と、少し指導と…
日本のように何度も何度もリハーサルをした発表の場ではない、
みんなが参加して日本の文化を楽しむ時間になっています。

ラジオ体操から始まり、徒競走、大玉転がし、綱引き、玉入れと盛りだくさんの種目で競い合います。

そんなザ、ジャパンな空間なので、
時々グラウンドの横を通る電車を見ては、
「あ、ここフィンランドやったんか」と変な感じに襲われていました。

玉入れや綱引き、パン食い競争などの日本の運動会の定番に目をキラキラさせて参加する低学年ちゃんたち。
徒競走やリレーを全力で走る高学年・中学生たち。
そして、保護者、先生たち全員参加の種目に全力で挑む大人たち。

もう、それはそれは楽しい一日でした。

さてさて、今日はまだもうちょっとお付き合いください。
先日あった補習校の懇談会でのエピソードが心震えたので、
こちらに書き書き。

私、こんなに補習校の先生を楽しんでおきながら、

「自分の子供は補習校に入れないかも」

とか言っていました。

平日現地の学校に行き、土曜日に習い事感覚で日本語の勉強をする。
でもその習い事は、日本に帰る子供たち用の学校だから、宿題がわんさか。
その負担はすべて親に…(宿題出す側が何を言ってるんだ。って感じですよね)

友達といってもたかだか土曜日だけの関係。
今住んでいる場所は補習校と距離があるから、毎日遊ぶとかも難しい。
日本語は家で教えられるしな。

とか、考えていました。


でも先日補習校で懇談会があったのです。
そこには、自分も昔補習校に通っていたよ、というお父様がいらっしゃって。
その方が、

「30年以上経っているけれど、今でも補習校の友達と遊ぶんです。
彼らは一生の友達です」


っておっしゃっていて、鳥肌立ちました。
感動しました。

これは憶測なのですが、
これから息子は現地の学校でも日本の学校でも"ハーフ"ちゃんで、
唯一補習校は自分自身でいられる場所になる。
そんな場所で出会った同じ"ハーフ"ちゃん同士の繋がりは、
たとえ土曜日だけの関係でも、
たとえ住んでいる場所に距離があっても、
私が想像もつかない固い絆になっていくのかな。

と。

日本で学校の先生をしていた時、
地域的に外国にルーツがある児童が少なく、
学校に転校してきたハーフちゃんは、良くも悪くも目立っていました。

とても活発な女の子で、自分の意見をしっかりと口に出せる子でした。
その意見が素晴らしいと「さすがハーフちゃん」と言われて、
逆にその意見が先生にとって都合が悪い時は「やっぱりハーフちゃんだからかな」と、「ハーフ関係ないやん!」って突っ込みを入れたくなるようなことだらけでした。

これから日本もどんどんグローバル化していき、
"ハーフだから"と目立つことはなくなっていくだろうと思いますが、
やっぱり、彼らはいつまでも"ハーフちゃん"で、悲しい思いをすることもあるんだろうと思います。

懇談会でのお話のように「一生の友達」ができるのは、
とても素敵なこと、だと心が震えました。

そして、そのエピソードに加えて今日の運動会。
息子にしてあげられることの一つだなと思ったのでした。


今日のこれ、全然フリーランス関係ないやーん。
むしろがっつり時間に縛られていますやーん。って?
でも、これも私の大切なお仕事時間。

どんな方が読んでくださっているのか分からないのですが、
日本国外にも日本にルーツがある子供たちがたくさんいて、
その子たちは日本が大好きで、土曜日も勉強をしていることを知ってもらえたらとてもうれしいです。

運動会の写真は撮れないのでないのですが、
運動会後に買い物に行ったら、おみこしが展示されていてびっくり!
で、思わず撮った写真を載せておきます。


このスーパーのオーナーは日本が大好きらしい。

みんな日本のこと大好きですね。
日本人でよかった。
って思った一日でした。


今日も読んでくださりありがとうございます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?