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【のんびり北欧漫画】フィンランドで妊娠をしたらエコー検査がなかった話。

今日はこっちでこんにちは。

今回は妊娠した時の話。

2022年、フィンランドで妊娠をした。

日本ではきっと妊娠が分かったらすぐ(だいたい妊娠4・5週とかかな)に病院に行くんだろうけど、
ここはフィンランド。
歯医者の時と同じように、まずは電話で予約。


「9週になったら来てね」と予約を入れてもらう。

"Neuvola(ネウボラ)"という機関に通うことになるのだが、
これは病院ではない。

簡単に言うと、
妊婦や子供の定期健診や子育て支援を行っている場所だ。
ネウボラは地域ごとにあって、
たいていは家の近くや職場の近くなど通いやすい場所で申請する。

私は当時働いていた職場から徒歩5分のネウボラを選んだ。

9週になり、ついに検診当日。
仕事終わりに夫と待ち合わせて一緒に行った。

初ネウボラにわくわく。
事前に調べた情報(日本のサイト)によると検診ではエコー検査がある。

赤ちゃんに会えるのかな。
経腟検診だから痛いのかな。
とかいろいろ考えていたのだが。

残念。
ここはフィンランド。
問診だけで終わった。


今回私たちはネウボラに足を運んだが、
コロナ渦や出産経験がある妊婦さんたちはテレビ電話で初回検査を終えるらしい。
まあ、問診だけだもんな。
私らもなんで行ったんだ。って話。

初回検診は赤ちゃんの確認がメインというよりも、
この親たちでちゃんと出産・子育てできるのかどうか、を調べられているのだそうだ。

確かに、たばこやお酒の有無だけじゃなくて、
収入についてや、出産した後の仕事についても聞かれた。


こんな感じでネウボラでの定期健診が出産までにだいたい10回ほどある。
たいていは保健師さんとの検診で、
順調に子供が育っているか、
子どもが生まれることに対して気持ちの準備ができているか、
生まれたあとのケアの仕方などについて1時間ほどお話をする。

ちなみに2回目以降の検診では、エコー検査はなかったものの、
心音を聞くことができた。
それだけでも、お腹の中にいる赤ちゃんを感じることができて嬉しかった。


保健師さんとの検診の他に、
産婦人科のお医者さんとの検診とエコー専門のお医者さんとの検診がある。
どちらの検診も、エコーで赤ちゃんを見せてもらえた。

初めてのエコー検診は感動だった。
小さい人間がぴょこぴょこ飛び跳ねていた。

結局エコーは出産までに4回だけだった。

医療費、出産費が無料の国フィンランド。
4回のエコーでもお金をかけてもらっていると思う。
もっとエコーを見たい場合は私立病院で見てもらうこともできる。
もちろん全額負担だけど。


もし妊娠経過に何か問題があった場合は追加の検診やエコー検査がある。
必要な人に必要なお金が回るようになっているフィンランド。

私は経過が順調で何度もエコーで生存確認をする必要がなかったから最低限の4回だっただけ。
それでいいと思っている。

その時は、もっと赤ちゃんを感じたかったし、本当に成長しているのか?と不安になったりしたけど、
プロが順調って言ったら順調なんだ。
必要じゃないところに税金はかけられないし、かけてほしくない。
大切な国の医療費は、本当に必要な人が受け取ればいい。
そう考えている。

出産の様子もいつか書くことができたらいいけど、考え方は同じだ。
最低限必要な検査のみ。

これがフィンランド。
私はこの考え方が好きだったりする。

今日は少し熱くなってしまった。

日本の医療費がひっ迫していることは数年前から言われている。
必要な人に必要な手立てを。
(あ、これって、均等ではなくて平等の考え方。特別支援の考え方だ。)
が、浸透していけばいいな。と思っている。


Kiitos!


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