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【現場で感じたフィンランド教育】朝ごはんは保育園で
日本の保育園では、9時ごろまでに登園して、12時近くのお昼ごはんまで遊ぶ。
早い子は7時ごろに登園して、同じく12時までの5時間、口にできるのはお茶かお水ぐらい。
おなかのすき具合にかかわらずお昼ごはんはみんな同じ量。
これが日本の保育園の当たり前。
フィンランドの当たり前は少し違う。
そう,朝ごはんは保育園で食べてもよい。
8時半までに登園する子どもは、保護者の希望があれば朝ごはんが提供される。
朝ごはんと言っても、パンやスクランブルエッグと言ったおしゃれなモーニングではなく、Puuro(プーロ)と呼ばれる、フィンランドの朝ごはんの定番のミルク粥にフルーツソースをかけたものだけど。
毎朝、先生が保育園のキッチンで作ってくれる、このPuuro(プーロ)を子供たちはおいしそうに食べていた。
ちなみにPuuro(プーロ)はクリスマスシーズンによく食べられるのだが、私はこの食べ物が苦手だ。
お米を牛乳で炊くところまでは「なんだグラタンと同じなのでは」と許すことができるが、そこに果物や甘いフルーツソースをかけ仕上げにシナモンパウダーは…ちょっと。
だけど家族で集まるクリスマス。私だけ食べないわけにはいかない。
考えた末に生み出したおいしい食べ方がこちら。
用意するもの・・・お皿2枚 塩 胡椒。
Puuro(プーロ)とソースを別のお皿に盛りつける。Puuro(プーロ)に塩と胡椒をかけて混ぜる。
するとどうしたことでしょう。Puuro(プーロ)がグラタンに大変身。食べれる食べれる!なんだおいしいではないか!
食後にフルーツソースを食べるといいお口直しに。
一般的なPuuro(プーロ)が苦手な方、ぜひお試しあれ。
と、話がそれてしまったので戻す。
保育園では朝ごはんを食べる子と食べない子がいる訳だが、友達が朝ごはんを食べていようが、家で朝ごはんを済ませた友達が隣で遊んでいようがお構いなし。
「僕も食べたい」「なんであの子は食べてるの?」といったことは一切聞かれない。
むしろ、少し多めに作ってしまったときなどは、家で食べてきた子供にも「食べる?」と先生。子供も子供で「いらない」と。
なんだかとってもゆるゆるな朝ごはんタイムだ。
親の目線から言えば、とてもありがたい制度だろう。
朝、子供を起して、着替えと歯磨きをしたら子供を送り出せばよい。
では、先生はどうだろう?
日本の教育制度に当てはめようと思うと、アレルギー問題や、食べる子食べない子の把握、洗い物、などなどいろいろと問題が出てくる。
しかし、フィンランドは、それほど問題はないようだ。
洗い物は食洗器がしてくれるし、申請されている子供は必ず食べるが、申請されていなくても「食べたかったら食べればよい」と言うぐらいの感覚。
私が行った保育園が特にアレルギーのある子供がいなかったこともありアレルギー問題については分からなかったが、重度のアレルギーの子がいたとしても朝ごはんの提供がなくなるわけでは無さそう。
これがフィンランドの保育園の普通。
こんな保育園。みなさんはどう思いますか?
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