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「第3回リトルもりおか meet-up!キリトルもりおか」レポート

みなさまこんにちは!
盛岡の“なんかいい”をもっと多くの人に知ってもらいたいユウゴです。

リトルもりおかでは今年の7月から、「盛岡」をキーワードにつながるオンラインイベントシリーズ「リトルもりおか meet-up!」を展開しています。9月20日に第3回として「キリトルもりおか−写真を通して盛岡へ思いをはせる1時間」を開催しました。

この第3回は、リトルもりおか公式インスタグラムのフォロワー1000人突破記念イベントとしての位置づけで、写真を題材にしたテーマとしました。
カメラを通じて切り取った様々な表情の盛岡をネタに、交流を深めたイベント当日のレポートをお届けいたします。

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ゲストは、人気インスタグラム“盛岡という星で”の写真を撮影してきた、盛岡在住フォトグラファー吉田健太郎さん!

今回の「リトルもりおか meet-up!」のゲストは、盛岡在住のフォトグラファー吉田健太郎さんです。吉田さんは、現在フォロワー1万2千人を超える盛岡市の人気インスタグラムアカウント「盛岡という星で」(通称:盛星)の世界を写真で表現してきたフォトグラファー。2018年のアカウント立ち上げ当初から2年以上にわたって、日常の盛岡の表情を切り取ってきました。さらに、リトルもりおか公式インスタグラムを担当する、フォトグラファー小山田祐介さんも参加し、盛岡を様々な角度から切り取る二人の夢のコラボが実現しました。

普段はスポットを当てる側にいるフォトグラファーにスポットを当てる自己紹介タイム

普段は、被写体を映し出し、スポットを当てる側にいるフォトグラファーにスポットを当て、その人柄やどんなカメラを使っているかなど、写真ではなく、写真に関わる吉田さん自身をフカボリする自己紹介タイムです。

Uターンのきっかけ
実は東京で働いていたことがあるという吉田さん。はじめに、盛岡にUターンしたきっかけを伺いました。
フォトグラファーとして独立してみたいと思っていて、地元の友達に相談したのがきっかけだったとのこと。最初は盛岡に戻ってフリーでやっていけるのか?と不安を覚えたそうです。それでも、同じく盛岡でフリーのデザイナーをやっている友人の「なんとかやって行けている」の一言で、決断することができたと当時のことを語ります。

「盛岡という星で」との出会い
続いて、きっとこのレポートを読んでいる皆さんは、一度は目にしたことがあるであろう、「盛岡という星で」との出会いについて伺ました。吉田さんは盛星ではSNSコンテンツとしての投稿写真や販促用の写真撮影を担当しています。
これは吉田さんがUターンした直後、この事業を展開しているhomesickdesignさんに声をかけてもらったことがきっかけだったそう。この誘いに、二つ返事でOKを出しましたと嬉しそうにお話ししてくれました。

デザイナーからフォトグラファーへの転身?
東京では、オーダー家具のデザインをしていた吉田さん。なぜフォトグラファーになったのか最後に切り込んでいきます。
元々アートとして写真を見るのは好きだったが実際にやってみたいと思ったのは、上京してオーダー家具のデザイナーをしている時。その会社では、間取り等に合わせた家具をデザインして制作し、完成品をカメラマンに撮ってもらっていた。デザイナーとして一番嬉しい瞬間、それは、試行錯誤を繰り返して苦労して家具が完成した時。その「一番いい瞬間に立ち会えるフォトグラファーってなんていい仕事なんだろう!」と思ったのがフォトグラファーを目指したきっかけだったそうです。あとで「それとは裏腹にすごく大変なことがわかってくるんですけどね(笑)」とも話します。
綺麗なものとか楽しいことが好きで、写真の仕事をしていたら、より綺麗なものに出会えるのではないかと思ったこともフォトグラファーになった理由の一つだそうです。

その他、「普段はどんな写真を撮ることが多いのか」「どんなカメラを使っているのか」など参加者からのチャットの質問にも答えていただきました。詳しく知りたい方は、ぜひ当日の動画を「リトルもりおかFacebook」からご覧ください。

盛星の吉田さんとリトルもりおか小山田さんに、同じテーマの写真への思いを聞くトークセッション

ここからは、吉田さんに加え、リトルもりおかのフォトグラファー小山田祐介さん、東京で写真の仕事もしていた渡辺和さん、それに私を交えた4人で盛岡を切り取った写真について語り合うトークセッションです。
同じテーマで、吉田さんと小山田さんが撮った写真を交互に見ていくことで、視点の違いや撮ったときの思いなど、魅力を炙り出していこうという試みです。テーマは次の3つ。

・印象に残っている1枚
・大好きな盛岡を象徴する1枚
・中津川・桜山界隈・岩山の3ヶ所から参加者の投票で一番多かった場所の写真

最初のテーマ「印象に残っている1枚」
吉田さんの印象に残っている1枚はこちら!

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有名なあの場所です。いや、実はあまり知られていない、、、?
そう、大通りにある石川啄木の像が立っているローソン、通称「タクロー」です。

吉田さんは、盛岡にUターンするまで、この「タクロー」を知らなかったとか。盛星をきっかけに、盛岡をゆっくり歩いてみることから初めてみたそうです。
“今まで気づかなかったものに出会えた”“新しい盛岡との出会い”という状況を象徴していてとても印象に残っている1枚だと語ってくれました。

一方、リトルもりおか小山田さんの印象に残っている1枚はこちら!

印象のコピー

帰省した際に、終電で自宅に帰ろうとした際、こんな時間(22:57)で「終電早いな!(笑)」ということで撮った写真だとか。でも、小山田さんは、実はこの終電が好きだと語ります。誰も乗っていない電車で、切符を買って、自動改札ではなく駅員さんが切符を切ってくれて。小山田さんにとっての“盛岡といえばココ”という印象に残る1枚だそうです。

吉田さんにとっての“新しい盛岡”は小山田さんにとっては馴染みのある場所で、小山田さんの“盛岡といえばココ”は吉田さんにとっての初めて見る風景。同じ盛岡、同じテーマであってもこれだけ違ってくるんですね。
だいぶ盛り上がってきました。もっといろんな写真が見たくなりますね。

2つ目のテーマは「大好きな盛岡を象徴する1枚」
吉田さんの写真はこちら!

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この写真が出てきた瞬間、一斉に頷く他の3人。
3人は高校時代がバス通学であったり、その当時の思い出や、写真の情景から様々なシーンを思い浮かべていました。やっぱり盛岡はバスのイメージがあるなと。
哀愁を感じるという感想や、寂しさもあるけど暖かさも感じるなど、様々な感想が出ました。

吉田さんは、盛星用の写真をいろいろと撮影しに行った帰りのバスの中だったと当時の記憶を語ります。映画館通りからバスセンターに向かう途中だったそうです。
高校時代バスで通学することも多かった吉田さんは、上京した後も、「バス」が盛岡の記憶として強く残っていたそうです。「冬だと暖かかったなー」とか「逆に足元だけすごい熱かったなー」とか。(一同頷くパネリスト)
盛星で写真を撮ることになった時に絶対撮ろうと思っていた1枚で、大好きな盛岡の写真だと教えてくれました。

ここで、さらに質問が出ます。
「盛星の中でこの写真にはエッセイがついているが、写真が先なのかエッセイが先なのか。」
色々なパターンがあるが、これは写真が先で、後から編集部にエッセイをつけてもらったものであると裏話を聞くことができました。ライターはバスに対して吉田さんとは別のストーリがあって、2つが組み合わされていい味を出している、そんなクリエイター同士の掛け合わせが盛星の面白いところだと吉田さんは語ります。

一方、小山田さんの写真はこちら!

象徴

東京から帰った時に一番最初に見るのが開運橋。「半年に1回くらいしか見れないこの開運橋をいつもとは違う角度で見たい!」そう思って、開運橋界隈を1時間くらい歩き回ってこの写真を撮ったのだと語ります。北上川に映る開運橋が思い浮かんだが、もっと変わった別のものがいいなと思って探していたら、木伏に設置されたばかりの新しい石のベンチに丁度映り込んでいるのを発見したんだとか。これを見つけるために、中腰でしゃがみながら、移動しながら撮っていたため、周囲の人からは変な目で見られていたと撮影時の裏話を教えてくれました。
やはり、盛岡と言えば開運橋ですね!

盛岡で生活している吉田さんだからこそ撮影することができたバスの車内という“普段の盛岡”。たまに帰ってくる場所としての“特別な盛岡” を切り取った小山田さんの写真。撮影者の思いや生活がこんなにも写真に現れるのかと驚かされるテーマでした。

最後の3つ目は参加者の投票によりテーマを決めます。

岩山・桜山・中津川、3つから選びます。

どこも盛岡を代表するスポット。悩みますね、、、
投票の結果、接戦で中津川に決定!

まずは吉田さんの中津川の写真から。

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さあ、これは朝日に照らされた中津川か、それとも夕日の中の中津川なのか、、、

これは、中の橋から撮った「冬の夕日の中津川」だそうです。
シンプルに光が綺麗で、雪と水に光が反射して、雲から光の線が出て、盛岡のいい要素が詰まったような、そんな一枚だと吉田さんは語ります。

吉田さんは、実は特別にもう1枚用意してくれています。

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同じタイミングで、そのまま下を見たら、鴨が列をなしていた。そんなシーンを切り取った写真だそうです。盛星に掲載された写真のアザーカットが見れるなんて、嬉しい1枚ですね!

続いて、小山田さんの中津川の写真はこちら!

中津川_夏のコピー

吉田さんと同じ中の橋ですが、こちらは上流に向かってレンズを向けている1枚。夏のさんさ踊りの時に浴衣着ながらカメラ片手に撮影した写真なんだとか。小山田さんは緑生い茂る夏の中津川が一番好きだと語ります。

吉田さんからは、冬と打って変わって緑が綺麗。与の字橋と上の橋の2つが一緒にが見えていて、橋の多い街盛岡らしいなとコメントがありました。

残念ながら、ここで終了のお時間!

最後に「吉田さんにとって写真とは何ですか?」と尋ねました。
その問いかけに「生きる術でもあって、常に一緒にいる存在」と締めくくってくださいました。

この後開催された懇親会では、本編で残念ながら見ることができなかった桜山界隈、岩山の写真を見ながら交流を深めた他、参加者同士が大好きな盛岡の写真を見せ合い、盛岡は絵になる街、切り取り方によって様々な表情を見せる街であるということを再発見する機会となりました。

ご協力いただいた吉田さん、そしてご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
以上、盛岡の“なんかいい”をもっと知ってもらいたいユウゴがレポートをお届けしました。
次回の投稿もお楽しみに!

おまけ

最後までこのレポートをご覧いただきありがとうございます。そんなみなさんに、クロストークでは見ることができなかった桜山界隈と岩山の写真を特別にお見せします!
どうぞ!!

桜山界隈

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Photo by Kentaro Yoshida

桜山のコピー

Photo by Yusuke Oyamada

岩山

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Photo by Kentaro Yoshida

岩山のコピー

Photo by Yusuke Oyamada

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