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この夏、教員を辞めた理由

6歳離れた姉に憧れを抱きながら育った。

子どもや英語、部活動、、、
好きになるように意識を向け、正しい方向に軌道修正。

「苦労した分、自分の成長につながる」
「苦しんだ分、人の苦しみを理解できる人間になれる」
毎日毎日、自分に言い聞かせているうちに
誰かのために行動したり、何かに挑戦し続けないと不安を感じるようになってしまった。

社会人になる頃には、真面目で、自意識過剰で、自己肯定感は低いくせにプライドの高い人間ができあがった。

そんな私が、
今年の夏、教師を辞めた。

初めて自分の意志で決めた感覚。
今まではより良い人間になるための選択を選んできたが
今回は本当に自分のための選択。

「なんで辞めたん?」

やっぱり理由を知りたがる。
私も知りたい。納得がいくような答えを探す。

「信頼できると思った新しい管理職に裏切られたから」
「相談できる環境に置かれていなかったから」
「今の教育現場に疑問を感じることが多かったから」
「様々な感情の波に溺れる毎日やったから」
「年功序列が嫌だったから」
「そこの地域性に合わなかったから」
「信頼を築いた子どもや先生達が1年でメンバーチェンジするから」
などと挙げていっても、しっくりくる答えがなかった。

おそらく、継続を美徳とする文化で育った私は
誰もが納得できる辞めた理由を見つけたいのだろう。
こんな風に、自分をなんとか正当化しようとする自分に嫌気がさす。

ただ、辞めることになった一番の決め手は何なのか
本当に知りたいのは事実だ。
言動の理由を見つけようとする癖があるがゆえに
正直、今の現状は気持ちが悪い。
社会人になっても、自分で自分の気持ちがいまだに分からないのだ。

ただ、仕事と言う分野の経験をこれからしない限り
今の自分の分析は到底無理だろう。

自分の説明書ー仕事編ーは
ここ最近、執筆し始めたばっかなんだから仕方がない。
そんなことを思いながら、気を紛らわす。







「辞めたいから辞めてん」







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