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Noism0/Noism1「領域 Field」めぐろパーシモンホール 大ホール

Noism Company Niigata(ノイズム・カンパニー・ニイガタ)のダブルビル。20分間の休憩を含めて80分程度。

金森穣さん振付、金森さんと井関佐和子さん出演の『Silentium』は、天井から砂のような粒が舞台上に降り注ぎいくつか小さな山を作っている中で踊られる。以前、Noismの別の作品でもそういう演出があった。

衣装は金色のひらひらした感じの宇宙っぽいデザイン。もう少し体にフィットしたシンプルなものの方がいいような気もするが、それだと普通過ぎるのか。

流れるように滑らかな動きが気持ちいい。井関さんがいったん退場して、駆け足で舞台に戻ってきて、金森さんにひしっと抱きつくシーンが好きだった。

二見一幸さん振付、Noism1出演の『Floating Field』は、帯状の敷物のようなものをダンサーたちが舞台に敷いたり撤去したりという演出が入る。音楽がいい感じだった。スーツっぽい衣装。

こちらでは2人が踊り、あちらでは1人が、といった群舞の配置がうまく計算されている。かちっと決める動きがかっこいい。

Noismの小品は、感銘を受けるということはないが適度な安定感がある。そういうダンスも必要なのかなとも思う。今回の公演は見てよかった。

『Silentium』
演出振付:金森穣
音楽:アルヴォ・ペルト
衣裳:宮前義之(A-POC ABLE ISSEY MIYAKE)
出演:Noism0(金森穣、井関佐和子)

『Floating Field』
演出振付:二見一幸
音楽:ドメニコ・スカルラッティ、 7Chato、他
衣裳:堂本教子
出演:Noism1

[新潟]2023年6月30日(金)~7月2日(日)
りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館〈劇場〉

[東京]2023年7月14日(金)~7月16日(日)
めぐろパーシモンホール〈大ホール〉


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