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小暮香帆×神奈川フィルハーモニー管弦楽団「弦楽セレナーデ」チャイコフスキー作曲(横浜ダンスパラダイス)

「3年に一度のダンスの祭典」と銘打つ「Dance Dance Dance @ YOKOHAMA 2021」の一環として、7~10月の毎週末に観覧無料のダンスステージを提供する「横浜ダンスパラダイス」。

その最初のプログラムとして、2021年7月22日(木・祝)に横浜のランドマークプラザ 1F サカタのタネ ガーデンスクエアで上演されたのは、小暮香帆さん振付のダンス作品。神奈川フィルハーモニー管弦楽団(指揮:川瀬賢太郎)による、チャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」の生演奏(弦楽合奏)で踊った。

出演は、小暮香帆、Aokid、酒井直之、鈴木春香、真壁遥の5人のダンサー。プラス、途中で赤ちゃんを抱えた母親らしき女性も登場した。

会場となったのは、服飾店や飲食店が入る建物であるランドマークプラザの中央の吹き抜け部分の1階で、たびたびパフォーマンスなどのイベントが開催される場所だ。階段に座って鑑賞したり、2階や3階から見下ろすこともできる。1階では、正面から見ることができる。

赤い上衣のダンサーたちが登場すると、位置に着いたのを指揮者が目で確認して、手を振り上げ、CMなどにも使われる有名な曲が演奏される。指揮者や演奏家たちとダンサーたちが息を合わせる様子が間近に見られてよい。

音をそのまま体で表現するように、身体が音符に見えてくるような踊りをおのおのがする。5人で踊った後、ソロやデュオも披露された。Aokidさんや小暮さんのソロは、普段の個性を出す振付だった。男女のデュオは、つながるように離れるように、バイオリンの弦と弓みたい。

神妙な雰囲気から喜びのダンスへ。赤ちゃんを連れた女性が出てきて、赤ちゃんにハイハイを促す。穏やかな優しい時。

音楽の生演奏が聞けたのも私にとっては貴重で、すてきだなあと思った。観客の話が耳に入ってきて、音楽目当てで来た人たちもいたと思われる。終演後は拍手に包まれた。12:30開始で、40分くらいの上演時間だっただろうか?16:30からの上演もあり、2回公演だった。

その後休憩時間を挟んで、別のダンスも上演された。

北インドの宮廷舞踊、カタックにも興味があったので、「堤菜穂 北インド古典舞踊カタック」も見た。足に鈴を付けて踊るそうで、足を小刻みに激しく動かす動きがあり、シャンシャンという音がする。上半身はゆったり動かしているようにも見えるのだが、下半身が激しく震える動作が随所に入る。

カタックに興味があるのは、振付家のアクラム・カーンが、その舞踊を振付に取り入れていると聞いたからだ。

ランドマークタワーを出て海の方面へ歩き、象の鼻テラスのところに行ったら、ブラジル移民の記念行事として、サンバの演奏と踊りが屋外で行われていた。見ている人たちもノリノリ。暑い中、熱いダンスを感じた。

横浜ダンスパラダイスの前期公式パンフレット

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