今日はジョンレノンの誕生日

今日はジョンレノンの誕生日だ。したがって、僕の誕生日でもある。ジョンレノンと同じ誕生日というのは、僕の唯一の誇りだ。今日に産んでくれたことを両親に感謝したい。まあ誕生日が一緒だから何だってんだって話なんだけど。

というわけで30歳になった。鬱のまま30歳を迎えた。おまけに僕は実家に暮らし、お金はなく、職もなく、彼女もいないと来ている。こんな30歳を10歳の僕は想像しただろうか?20歳の僕は想像しただろうか?

20歳になった時にジョンレノンのベスト盤を買った。『Power To The People:The Hits』というベスト盤だ。このベスト盤に収録されている曲は以下の通りだ。

パワー・トゥ・ザ・ピープル - Power to the People
真実が欲しい - Gimme Some Truth
ウーマン - Woman
インスタント・カーマ - Instant Karma! (We All Shine On)
真夜中を突っ走れ - Whatever Gets You Thru the Night
コールド・ターキー(冷たい七面鳥) - Cold Turkey
ジェラス・ガイ - Jealous Guy
夢の夢 - #9 Dream
スターティング・オーヴァー - (Just Like) Starting Over
マインド・ゲームス - Mind Games
ウォッチング・ザ・ホイールズ - Watching The Wheels
スタンド・バイ・ミー - Stand By Me
イマジン - Imagine
ハッピー・クリスマス(戦争は終った) - Happy Xmas (War is Over)
平和を我等に - Give Peace a Chance

Power To The People:The Hits

まあ無難な選曲だ。ただ、物足りないところは、『Woman is the Nigger of the World』と『Beautiful Boy (Darling Boy)』が入っていないことだ。せめてこの2曲を入れてほしかった。

僕はベスト盤に求めるのは、曲数が14曲くらいで、曲順が発表順になっていることを求めている。このベスト盤は曲数はまあちょうどいい。ただ、曲順が謎だ。昨今のベスト盤は2枚組やら30曲とか入っているが、そうなるとかえって聴かなくなる。僕の音楽体験はビートルズだった。ビートルズのアルバムは大体14曲くらいで30分から40分で終わる。だから僕が集中して聴けるのは、これくらいの時間だ。

そんなことより30歳だ。30歳になっちまった。

孔子はこう言っている。
『吾十有五にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳順い、七十にして心の欲する所に従いて矩を踰えず』

20代がないのが気になるところだが、そんなことはどうでもいい。「三十にして立ち」だ。僕は三十にして立っていない。鬱でそれどころではない。孔子でもジョンレノンでもいいから僕の鬱をどうにかしておくれ。

というわけで30歳になったから、むしゃくしゃして、隣町の本屋へ行って本を大量に買ってきた。お金のことは知らない。もうむしゃくしゃしてるから買った。幸い涼しくなってきてから、そこそこ調子が良く、隣町まで車を運転できた。『正法眼蔵随聞記』『歎異抄』『方丈記』など買ってきた。僕はもう悟りを開こうとしている。もう知らん。

そして、ジョンレノンだ。ジョンレノンが30歳の時にビートルズが解散した。ジョンレノンは「三十にして立った」のかもしれない。ソロ活動でやり直しというわけだ。まさに「Just like starting over」ってわけだ。

鬱の僕もそうだ。最初からやり直しだ。まさに「Just like starting over」ってわけだ。


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