シンプルな結論

ボブディランの自伝を買ったり、保坂和志の小説を買ったりしたが、全然読む気にならない。今は読書をする気が全く起きない。たまにボーナスタイムの時があって、鬱の時でも本を読むことができるが、立て続けに本を読んでいるとある時点で参ってくる。おそらく10冊目あたりでもう読めなくなってくるのだ。これは僕がうつ状態にあるからなのか、身体症状が気になっているからなのか、暑さのためか分からない。とにかく今は本を読む気にならない。だから今は午前中に出来るだけ外出するようにして、ボブディランの音楽を聴き流しているか、横になるか、インターネット配信を観るしかできない。どんどんできることが少なくなってきた。まずい傾向かもしれない。また寝たきりになるのを避けたいが、もうそうなったらなったで仕方ない。

僕は仕事を辞めてからうつ状態になった。仕事を辞めるまではまだ働ける程度には元気があったのだ。ではなぜ辞めたかというと、気分が上がって色々やりたいことが出てきたのと、なんだかつまらないようなイライラするような感覚があり、これは仕事のせいだと思って思い切って辞めることにしたのだ。働きながら心療内科だか精神科に通っていたのだが、初めは不安障害と診断されていたが、1年目くらいで双極性障害に診断が変わった。ちょうど仕事を辞めると決めたあたりから診断が変わった。当時の主治医に仕事のことを相談していたわけではない。多分僕が何か訴えたのか、当時の主治医が何か聞いてきたのかは覚えていない。それで、一年飲んでいた薬が変わったのだが、特に調子が悪くなることはなかった。今では薬に対して過敏になっており、薬を変えると間違いなく調子が悪くなるのだが、不安障害から双極性障害の薬に変わった時は別に何ともなかった。そして、仕事の引継ぎやら挨拶をして辞めたのだが、力尽きるように鬱になってしまった。

どうせなら、仕事をしている時に鬱になっていてほしかった。そうしたら、休職という手段や傷病手当という手段があったのだ。ただ、辞めるまでは元気だったのだ。病院に通っていたので、あるいは休職くらいならできたかもしれないが、参ったことを職場の人に知られたくないという謎のプライドが働いたので、休職はしたくなかったのだ。仕事を辞めてから鬱になって働けなくなると、傷病手当は貰えないわ、失業手当は貰えないわ(受給期間の延長はできる)で中々困ったことになってしまう。ちなみに障害年金は僕の場合、未成年の時に通院歴があるので、障害基礎年金になるのだが、主治医に確認すると、2級には該当しないだろうとのことで申請はやめておいたほうがいいと言われてしまった。だから僕はもう収入源が無いのだ。就職活動ができる状態になって、失業手当を貰うしかない。だから、皆さん。会社を辞める時は勢いで辞めるのはやめましょう。精神的に参っていて病院に通っているのならとりあえず休職をしましょう。それからどうするか考えましょう。

働いている時とうつ状態の今、どちらかが辛いかと言われると、圧倒的にうつ状態の今の方が辛い。働いている時はストレスでおかしくなるかと思ったが、仕事をしていたり、職場の人と話すことで気が紛れていた部分もあるのかもしれない。鬱になってからは、気を紛らわすことができなかったり、人と全く喋らなくなったので、辛さを紛らわすことができないのだ。だから、意識が完全に自分に向かい悪循環している感覚がある。僕の場合、ある程度人と関わって何かしていないとダメなのかもしれない。それはそれでストレスがあるのだけど、これからはその辺の塩梅をうまくやっていかなくてはならない。引きこもってしまうのが僕にとっては良くないのだ。

これまで鬱のことばかり書いてきたが、僕の中で鬱に対する結論はもう出ていると思う。それは、主治医を信頼して、自分にできることをコツコツとやっていくしかないということだ。色々調べたり、考えたりしたが、最終的にこのシンプルな結論にたどり着いた。これに気づくのにどれだけ苦労したことか!ただ、これが簡単なようで難しいんですね。鬱を治していくというのはそういう地道な作業だと思うんです。

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