できることをやっていくしかない

鬱に関する本ばかり読んでいたので参ってきた。やはりあまり読まない方がいいのかもしれない。ただでさえ本を読むと疲れる。起きて、コーヒーを飲んで、本を読んで、疲れて横になり、また起きて、コーヒーを飲んで、本を読んで、疲れて横になるということを繰り返している。こんなことをしていたらまた参ってしまう。ただ、本を読むくらいしかやることがないので本を読んでしまう。もう強迫観念のようになっている。本を読むのを控えたほうがいいのかもしれない。

そして、ずっと家にいて横になっていると鬱が悪化しそうなので、車で本屋やらブックオフに行ってしまう。もう出かけるとなるとここくらいしかない。そうするとやはり本を買ってしまう。そんなに本を買っている余裕はないのだ。だから本屋やブックオフに行くのをやめなければならない。もう行かないと誓ったはずなのに、やはり行ってしまうのだ。図書館でいいじゃないか、図書館で。

そして、相変わらず鬱や身体症状が辛い。鬱はまあいい。もう二年間経験しているから、辛いなりに慣れてきた部分がある。問題は身体症状だ。これをどう割り切ればいいのか分からない。吐き気やら体の痛みや痒みだ。もちろん検査をして、胃は確かに悪いらしいのだが、他は異常はない。だからどこかで割り切らないといけない。ただ、症状が辛いとやはり参ってくる。主治医に相談しても、「異常がないなら気にしないでください」だ。さて、どうしたらいいのか。

鬱を二年も経験したらいい加減、悟りを開きそうになる。もう毎日神社に祈りに行っている具合だ。また、二年間薬を飲んで、休養して治るならもう治っていると思う。僕は薬を飲んで横になっていたら鬱が治るものだと思っていたのだが、どうやらこれは間違いだったようだ。もちろんこれで治る人もいると思うのだが、僕の場合は治らなかった。だから作戦を変える必要がある。

僕は一応社会復帰の方法として、まずは精神科のデイケアに通う。それに慣れたらB型作業所に通う。それに慣れたらA型作業所に通う。それに慣れたらアルバイトか就職活動をしようと思っている。もちろん、このようにうまくいくとは限らないだろう。どこかのタイミングでまた参るのだ。気の遠くなるような段階だが、もうこうしていくしかないと思っている。一応、今年から精神科のデイケアに通い始め、作業所の手続きも進めていたが、夏になって体調が悪くなり、デイケアにすら行けなくなってしまった。今はこの段階だ。とりあえず、暑さや身体症状が治まってきたら、散歩から始めようと思う。それに慣れたら、またデイケアに通い始めようと思う。

そりゃ、薬を飲んで横になっていて治るならそうしていたいが、さすがに二年経過しているのだから、それで治るならもう治っていると思う。主治医も特にひどい鬱でもなければ、躁でもないと言っている。そうならない限り、薬は変えないと言っている。「薬は補助的なものですから」とも言っている。「薬と診察で出来ることにも限界がありますからね」とも言っている。「あとは考え方や生活の問題ですよ」とも言っている。というわけで、もう少し落ち着いてきたら、具体的に動き始めようと思っている。やはり、もう病気と薬のことは主治医に任せて、主治医を信頼し、自分にできることを地道にコツコツとやっていくしかないと思っている。


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