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旅の終わりと新しいはじまり。大アルカナ『世界』を生命の木で紐解く。


お留守番のとき以外は
ケージの中から解放される。

仔猫にとって「初めてのもの」に溢れている14帖の空間も
成長するにつれて「狭いケージの中」になってしまうだろう。



ケージの中はつまんない。



扉を開けて、廊下や階段を探険する。
他の部屋を覗いたり、居心地の良い場所を見つけたりする。

それでも、玄関の扉を開けることは出来ない。
外の世界と繋がるのは、窓越しに眺める景色の範囲内に限られる。

「制限」のある中で、いかに快適に過ごすか。
猫は上手にそれをやってのけるように見える。


『世界』のカードは
限られた条件のなかで、自分らしくどう生きていくか
を考えさせられる。



ついに占領された



どんな場所でもぐーぐー眠る


驚きおののく。けっこうビビりな奴






生命の木から紐解く『世界』のカード


生命の木と大アルカナの位置関係はこちら。



9-10をつなぐ経路は「土星」が担当していて
ヘブライ文字の「十字」は占星術のアングルを意味している。

9は「無意識」、10は「感覚」の場所で
繰り返されるパターンは日常生活に反映される。


土星とアングルは「時間と空間」を象徴する


土星のキーワードといえば
【制限・限定・堅固・堅実・具体的・構造化】など
厳しいとか、堅苦しいというイメージを持たれますよね。

・ものごとを具現化する
・アイディアや概念を物理的な形にする
・境界と構造を定める
・社会と世界のルールを認識する
・制限を設け保護する

             「占星術完全ガイド」ケヴィン・バーク著より

これって現実世界では
なくてはならないもので、日常的に行っている。

生命の木の一番した、
現実世界につながる場所に配置されている『世界』は
ものごとが具現化された「結果」であり
自分の考えや行動が、目に見える形であらわれた状態。


アングルは、
ホロスコープ上で「時間」や「季節」を表しています。

春夏秋冬
朝昼夕夜
東西南北


四隅に描かれた動物は
占星術での「季節の盛り」のサイン。


「桜が咲き始めた」
「夏の気配がする」
「いつの間にか涼しくなった」
「雪が降ってきた」

ずっとその季節が続いているようで
ゆっくりと次の季節へと移行している。

気がついたら
季節がまたひとつ通り過ぎていく。



いかに自分らしく生きていくか


『世界』のカードの中に描かれているのは
時間と空間という枠組みの中で踊る人物です。

カードを引いて
「自分が今まで築き上げてきた結果です」と言われたら
どう思うだろうか?

その結果を踏まえて
次はどんなふうに始めようか?



大アルカナでは、「一番最後」のカードであり
“旅の終わりと新しいはじまり”という言葉がふさわしい。


時間とは、「命」であり
空間とは、「環境」だ。

今自分のいる場所で、何かを発見したり
終わりを迎えたりしながら命のある限り旅を続けていく。


仔猫が家に来て
小さな命を預かる「責任」を持つようになったら
土星の意味の解釈が身近に感じられるようになった気がします。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
今日もよい日になるといいですね♬








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