見出し画像

YouTube動画のシナリオライターをやり始めて結構経ったので、まとめてみた。

みなさまこんにちは。
ライターのりりこです。
最近はエッセイを書くのが楽しくて書き溜め作業ばかりしてしまい、投稿がおろそかになっております。

今日はですね、朝起きてふと「たまには役に立つことを書いてもいいか! ライターだし!」と、思い立ったのでYouTube動画のシナリオライターについて書いていこうかと思います。

ちなみに私は現在シナリオライターとして、4社と契約。
自分のチャンネルでは、ディレクター業務と動画編集をしてます。


YouTube動画のシナリオって?

いつしか我々の娯楽の一つとして君臨するようになったYouTube。
そんなYouTubeの動画の中で『2chスカッと』『恋愛、馴れ初め』『オカルト系、事件簿』などなど、フリー素材や自動音声を使った動画、漫画形式で作られた(たまに声優さんまで使ってるものも…)動画を目にした…または、観たことありませんか?

あれのシナリオです。
※『〜解説動画』『〜反応集』などもありますが、それはまた別でお話します。

私は元々、vlogやユーチューバーの動画しか観た事なかったので、このお仕事はクラウドソーシングサービスを通して知りました。

どんな仕事内容?

仕事内容は、チャンネルカラーによって様々です。
私は主に『スカッと系』『感動系』『オカルト系』を中心に書いています。時々、単発の依頼が来たりするのでそれを合わせると、本当に様々なジャンルに携わってきました。ありがたい。

「どんな仕事内容なの?」と聞かれたら、「テーマやプロットを貰って、シナリオ書くだけだよ」とアバウトな事しか返せないくらいシンプルなお仕事です。

これといった特別な資格も、初期費用もかかりません。

▶︎向いてる人

「書くのが好きだけど、Webライターって感じじゃないんだよな〜。」「ストーリーが書きたい!」「書いたシナリオの感想がほしい!!」と、思っている『素直で小賢しい』人に向いてます。

素直さはどの仕事においても大事だと思っています。
10,000文字近く執筆するとどうしても納品物に愛着が湧くと思うんですよね。だけど、納品物は自分の作品ではなく、あくまで納品物。
「こう表現した方がいい、この文法はおかしい」という校正さんの言葉通りに、修正できる人が重宝されます。

後は、シナリオを書く際に「視聴者に突っ込まれそうなシーンだから、セリフを追加して対策しておくか」「ここはなんか変だな…視聴者に突っ込まれる前に変えてやる」という小賢しい人。マジで向いてると思います。

▶︎向いてない人

『アーティスト気質な人』『いい加減な人』は向いてないかもしれません。あとは『調べ物が苦手な人』

なぜなら、シナリオライターも『調べること』が仕事だからです。
例えばテーマが『フグ毒』や『実際にあった事件』についてだったら、調べないといけませんよね?Webライター同様、信憑性のあるサイトなのか?書物なのか?と注意を払って調べないといけません。

初稿提出時、最初の慣れないうちは結構な頻度で『修正やダメ出し』を頂くのですが、それに素直に応じない人を見てきました。
自分の作品に対してプライドがあるのは素敵です。
ただし、シナリオ制作した作品は自分のものではなく運営主のものなので、駄々をこねずに修正しましょう。仕事ですから。
※プライド云々ではなく、校正さんとあまりにも合わない場合は、運営主やディレクターさんにこっそり相談してみても良いと思います。

いい加減な人って、かなり大雑把に書いてしまいましたが…笑
『納期を守らない』『文字数など、執筆ルールを守らない』『提出前にチェックを怠る』『文字数稼ぎの中身のないシナリオ』…などなど。

どんなお仕事においても、ダメでしょ!というような事を「副業だから」「金さえ稼げればいいから」といったスタンスで来られると、困ります。

仕事の流れや、お金について。

次に仕事の流れについて説明していきます。

まずは、募集されているお仕事に申し込みます。
自己紹介や、毎週何本納品できます!など、相手方がほしい情報を送ります。そして本契約の前に、テストライティングを受けます。

案件によって変わりますが、大体Googleドキュメントかスプレットシートでの納品が主だと思います。

テストライティングは大体500〜1,500円ほど。
低く設定されていますが、出来が良ければ本採用と同じ額がもらえたりしますので頑張りましょう。

【1パターン目】シナリオのみ執筆する場合。


①プロットが送られてくる。
②プロットを元に執筆。
③初稿提出。
④修正作業。修正がない場合は納品。
⑤修正を終えてやっと納品。

【2パターン目】プロット〜原稿まで全て執筆する場合。


①タイトル、テーマ、構成が送られてくる。
②プロットを作成、確認してもらう。
③プロットを修正。修正がない場合は執筆に入る。
④初稿提出。
⑤修正作業。修正がない場合は納品。
⑥修正を終えてやっと納品。

2パターン紹介しましたが、最近の募集2パターン目が多い気がします。

文字数と報酬

文字数は4,500文字〜10,000文字で、報酬500円〜10,000円と中々幅広いです。有名なチャンネルになるとガツンと報酬が上がったり、ボーナスが貰えたりします。

ちなみに私は、1本あたり文字数6,500〜10,000文字前後のシナリオで、大体3,000〜10,000円の報酬を頂いてます。※執筆時間は2時間〜4時間ほどです。修正込みで時給換算にしたときに、1,250円を下回らないようにしてます。理想は1,500円。

先ほど、ふたつのパターンを紹介しました。
1パターン目でしたら、文字数にもよりますが大体1,500円〜3,000円の募集。2パターン目ですと、文字数にもよりますが大体2,000円〜4,000円の募集が多いように感じました。

注意してほしいのが、2パターン目の案件について。

私も始めたての頃は何が何だか分からなかったので、『8,500文字3,000円、男性向け2chスカッと系、テーマお渡しプロットから執筆』といった案件に応募。

ですがこれが、かな〜りキツかった…。
※他にも同じような条件で書きましたが、条件が似てるところは納期がタイトで作業量が膨大な運営さんが多いイメージです。勿論全てがそうではありません。

・まず、プロット制作で2,000〜3,000文字ほどを執筆。
※キャラクターの名前や設定なども決めないといけないところもある。
・その後、確認してもらい修正が入れば対応。
・翌日には納期なのですぐに8500文字執筆。
・マニュアルには載っていないマイルールでの修正がかなり入るため鬼のように修正、再提出。

私はかなり速筆なのですが、それでも作業時間は6〜10時間ほど…。
それで頂ける報酬はクラウドソーシングでの手数料を抜いて、2,300円弱。時給換算したら「1時間230〜383円」。

やってられるか〜〜!!搾取だ〜〜〜!!!

他の案件もやろうとすると、作業の多さに結構くたくたになり悪戦苦闘。
私はプロットを渡してもらえる、パターン1のみに切り替えました。

すると、効率よく執筆できるようになったのでメキメキと単価は上がっていきました。そして、すぐに「プロットも書きませんか?勿論別途でお支払いするので!」と提案を頂き単価はグンとアップ。

最高です。

これは自分には向いてない!と思ったらすぐに切り替えて、自分の為に働きましょう。素直で小賢しいとはこういう事です。

自分が満足すれば、相手に高クオリティなものを納品できますから。

最後に

久しぶりに真面目に書いたので(真面目か?)、頭がスッキリしました。これから始める方や、単価に納得いってない方は他の案件もしっかりと目を通す事や、自分にとってどちらのパターンがやりやすいかを把握することが大事かと思います。

パターン2の案件に文句は言いましたが、『起承転結』を組み立てるのが上手くなったので、勉強してお小遣いが入ったと今では感謝してます。笑

あと、プロットを作る練習になるので、作家志望の方にはパターン2がおすすめです!ただし、タダ働き同然のお金で引き受けないようにだけ、気をつけて下さいね…!時間は有限!

読み手(視聴者)の感情を豊かにできるシナリオを生み出せるように、シナリオライターさん達!ともに頑張っていきましょう〜!大口叩いてごめんなさ〜〜い!!!

この記事が参加している募集

#ライターの仕事

7,354件

#はじめての仕事

4,054件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?