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「複雑さ」と向き合う-Chance Maker プログラム10周年に寄せて

寄付者の皆さま、明けましておめでとうございます(※本連載は、毎月発行している寄付者様向けニュースレターからの転載です)。

天候もおだやかに清冽な空気のもと、すがすがしく明けました本年は、私たちがChance Makerという寄付プログラムを始めてちょうど10年という節目の年です。

私たちLiving in Peaceこどもプロジェクトは、「すべての子どもにチャンスを」をビジョンにかかげ、すべての子どもが自分の可能性を諦めなくてよい社会を目指し、活動しています。そしてそれを、メンバー全員が普段は異なる本業に従事するなかで行っています。

2009年に子どもの問題に取り組むようになって以来、私たちは育った環境や今いる境遇のために大きな大きな荷物を背負い、先へ進まざるをえない子どもたちと出会ってきました。

手を伸ばせば届く距離にいる子どもに差し出せる手が、しかし多くの場合、私たちにはありません。「子どもを支援している」と言うには、あまりにも無力な私たちです。

しかし無力だからこそ、私たちは一生懸命考え、できることを愚直に行います。活動におけるさまざまな制約と子どもたちへの想いとの葛藤が私たちの力です。

昨年は30年ぶりに元号が改まり、今年は56年ぶりにオリンピックが開催されるというタイミングで、私たちは時代の画期にいるかのようです。

けれど、虐待相談対応件数ひとつを取ってみても、子どもを取り巻く現実は依然として深刻で、安易な期待を許しません。

私たちは寄付者の皆さまとともに、「これさえやれば」ではない問題の複雑さにきちんと向き合いながら、令和という名にふさわしい社会をたしかに目指していきたいと思います。

どうぞ本年も、変わらぬご支援、ご声援をよろしくお願いいたします。

執筆:中里晋三(Living in Peace共同代表)

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