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母子生活支援施設の退所世帯へクリスマスギフトをお贈りしました【Chance Makerギフト第2弾】

Living in Peace こどもPJ

Living in Peace(以下、LIP)はChance Makerギフト事業の第2弾として、2020年12月、母子生活支援施設(以下、母子施設)を退所された方々へクリスマスギフトをお贈りしました。

Chance Makerギフトは、母子施設を退所した母子へ、施設を介してギフトをお贈りすることで、施設と退所世帯のつながりを回復し、社会での自立を支えることを目指す取り組みです。

母子施設の現状や背景については、第1弾レポートをご参照ください。

ギフトのねらい
① ギフト(宅食や家事代行サービス)による金銭的・身体的負担減
② 施設とのつながり(ソーシャルキャピタル)の回復、心理的孤立の緩和
→世帯の抱える生活問題について『頼れる人』の数を増やす。

第2弾実施概要

第1弾は新型コロナウイルス感染拡大による緊急性から、ギフトの趣旨にご共感くださった1施設とトライアルとして実施いたしました。今回はより多くの母子へギフトをお届けできるよう、公募を行いご協力いただく母子施設を募りました。

クリスマスの時期に合わせてギフトをお届けできるよう、公募は2020年10月に開始し、12月に都内3施設、計65の退所世帯へ注文フォーム付きレターをお送りしました。

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レターには、各母子施設の職員さんから退所者一人ひとりへのへメッセージを記入していただきました。期間中に計52件のご注文をいただき、LIPにてギフトの発注を行いました。

ギフトの内容は前回の11種類から20種類へとバリエーション豊富に見直しています。

<追加したギフト例>
*アイスケーキ :クリスマスらしさのある「映える」ケーキです!
*カタログギフト:欲しいものを選ぶ過程もお楽しみいただきたく、追加しました

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<多数ご注文いただいたギフト>
*魚沼産コシヒカリ(15件):第一弾でのご要望をうけ追加、ご注文数最多でした
*LEGOクラシック(10件):おもちゃの中ではダントツ人気です
*Fire TV Stick(6件):「今や育児の必需品」との前評判どおりでした

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感想の声

ギフトを受け取った方からは、次のようなご感想をいただきました。

子どもがとても喜びました
「プレゼントということで、普段は絶対、自分のためには買えないものを選ばせて戴きました。」
「施設の他にも繋がりが持てると気持ち的にほっとする部分が大きいです。品物も有難かったですが、お気持ちもとても嬉しく思いました。」 <アンケートより一部抜粋>

また、「久々に母子施設と連絡をとった」というお声も届いています。

「久々に電話や手紙を出すようになりました」
「久しぶりに施設に行き職員さんとお話することが出来た」
<アンケートより一部抜粋>

ご協力いただいた母子施設の職員の方からも、次のようなご報告をいただきました。

普段からやり取りのある退所者だけでなく、久しぶりの連絡をもらったり、「子どもじゃなくてお母さん向けのプレゼントが嬉しかった。」「子どもへ『サンタさんから遅れたって』とプレゼントしたから、施設からの手紙は内緒です。」という反応があったり、職員もとても嬉しい経験をすることができました <母子施設からのコメント>

クリスマスギフトの取り組みが、困ったときに頼れる「つながりの回復」のきっかけとなりました。このつながりが、退所世帯の方々のこれからの生活を支えてくれることを願っています。

アンケート・ヒアリング結果

ギフトをお送りする前後には、退所世帯の方々にアンケートにご協力いただき、また実施にあたっては各母子施設や関係団体の方へのヒアリングを行いました。これらを通して、母子を取り巻く環境や、いくつかの課題が明らかになりました。

(A)ギフト事業の枠組み内での課題
(1)退所世帯では、半数以上が家計に困っていると回答しており、頼れる人がいないと回答した世帯も約3割と、孤立状態にある世帯が多く含まれる。

(1-1)家計の困り感
退所世帯の方へのアンケートで「生活の中で困っていること」の1番目から3番目までを伺ったところ、回答のあった33人中17人が1番目に「家計」を挙げていました。また、年齢が低い人ほど、「家計」を困りごとに挙げる傾向にありました。

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(1-2)頼れる人がいるか
また、困ったときに頼れる人が「いない」と回答している人が3割にのぼりました。

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⇒これらから、ギフト事業にはねらい通りの意義があると考えられ、今後も継続していくことを前提に、よりよい実施方法を検討しています。

(2)各施設課題視はしているものの、予算や人員を十分に割けない施設が多く、アフターケアが十分に実施されていない。退所者は、金銭的支援、支援に関する情報や、子供の一時預かりなど外部の支援を必要としている。

(2-1)子育て支援のニーズ
退所後に欲しい母子生活支援施設からサポートについての質問では、回答のあった22件中19件は子どもに関連したサポートを挙げていました。子どもの一時預かりが9件と最多で、学習支援や「いつでも遊びにいける」「相談ができる」といった心理的な安定につながるサポートも挙げられました。

(2-2)経済的支援のニーズ
ギフト送付後に行ったアンケートでは、いま欲しい情報やサービスとして、「自治体の給付金・補助金制度」を挙げた件数が9件(有効回答12件中)、「新型コロナウイルスにともなう経済的支援」が7件と、経済的支援を求める声が多く挙げられました。

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⇒ニーズを踏まえて、ギフトによって生まれる母子との接点を活かして役立つ情報の提供を行うなど、さらにできることを探っていきます。

(B)ギフト事業の枠組みを超えた課題

(1)施設内での支援(インケア)
「入所中にどんなことがあればより良かったか」という質問には、設備やプライバシー環境の課題についての回答が17件中11件と多く挙げられました。

(2)地域のひとり親への支援(アウトリーチ)
各母子施設へのヒアリングでは「施設につながっていない、地域で孤立しているひとり親世帯には支援が行き届いていない」という課題意識があることを伺いました。母子施設の性質上、施設の情報は秘匿性が高く、必要とする人に届きにくくなっています。本来は入所対象となる可能性のある世帯にも、入所の検討がされづらい・入所につながりづらい状況があるのではないかと考えられます。

⇒これらについても課題意識を持ち、国の施策や行政の支援からこぼれている課題や、それに対してLiving in Peaceとしてできるアプローチを検討しつつ、今後の長期的な活動方針について検討を深めていきます。

終わりに

クリスマスギフト事業を実施できたのは、ご支援をいただいた寄付者の方々や、各施設の職員さんたちのご協力があってこそでした。

滞りなく事業を実施できただけでなく、企画を通じて今後の事業展開についての課題や問題意識も掘り下げることができ、これからの取り組みに繋げていきたいと考えています。

必要としている方々のもとへ、より良いかたちで支援を届けられるよう、今後も努めてまいります。

―お知らせ―

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Living in Peaceは「機会の平等を通じた貧困削減」を目指す認定NPO法人です。専従職員を持たず、メンバー全員が本業の仕事を持ちながら、平日夜や週末を使って活動しています。 https://www.living-in-peace.org/kdpj/