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ダンベルは「降ろす」だけで十分?

エキセントリックな筋肉の収縮に集中することで、エクササイズに費やす時間をはるかに効率的にし、なおかつ大きな結果を得ることができるようだ、という新潟医療福祉大学などからの研究報告。

本研究結果は、活性化された筋肉が長くなる「エキセントリックな」筋肉収縮に焦点を当てることが、筋肉の量よりも筋肉の強度とサイズを増加させるために重要であることを示す以前の研究を補強するものであるという。

この研究は、ダンベル カールを週に 2 回、5 週間行った 3 群(各14名)と、何もしなかった対照群(11名)で構成された。

トレーニング群のうち、1 群はエキセントリックのみの筋肉収縮 (ウェイトを降ろす)、もう 1 群はコンセントリックのみの筋肉収縮 (ウェイトを持ち上げる)、もう 1 つはコンセントリックとエキセントリックの両方の筋肉収縮 (交互にウェイトを持ち上げて降ろす) を行った。

3 群すべてでコンセントリック強度の改善が見られたが、これはコンセントリックのみ群の唯一の改善だった。

エキセントリックのみおよびコンセントリック―エキセントリック群では、等尺性 (静的) 強度とエキセントリック強度も大幅に改善された。

最も興味深いのは、エキセントリックのみ群はウエイトを持ち上げたり降ろしたりする群の半分の回数の繰り返ししかしていないにもかかわらず、筋力の増加は非常に類似しており、エキセントリックのみ群は、筋肉肥大の指標である筋肉の厚さの大幅な改善も見られた(エキセントリックのみ群7.2%に対しコンセントリック―エキセントリック群5.4%)。

「エキセントリックに焦点を当てたトレーニングの利点を理解することで、人々はより効率的に運動に時間を費やすことができます」と研究者はコメントしている。

出典は『欧州応用生理学雑誌


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