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遅い食事は空腹感を増し、カロリー消費を下げ、脂肪組織を変える

食事の時間を1日の後ろの方に4時間ずらすと、エネルギー消費が減少し、空腹感が増加し、脂肪組織の変化を引き起こすことで、肥満リスクが高まる可能性がある、という米国ブリガム アンド ウィメンズ病院からの研究報告。

研究チームは、BMIが25以上の過体重または肥満者16名を対象に、早い時間と遅い時間の食事が代謝に及ぼす影響をクロスオーバーデザインで検討した。各参加者は、ランダムな順番で2 つの実験プロトコルを完了した。1 つは厳格にスケジュールされた早い食事スケジュール(9時、13時、17時半)で、もう 1 つはまったく同じ食事を、約 4 時間ずらしてスタートする遅い食事スケジュール(13時、17時半、21時半)だった。

その結果、遅い食事スケジュールは、空腹感と食欲を調節するホルモンであるレプチンとグレリンに大きな影響を与え、食欲に影響を与えることが明らかになったという。具体的には、満腹感を知らせるホルモンであるレプチンのレベルは、早い食事条件と比較して遅い食事条件では 24 時間にわたって減少した。遅い食事条件ではまた、カロリー消費速度が遅くなり、脂肪組織で脂肪生成を増加させ脂肪分解を減少させる遺伝子発現を示して脂肪の成長を促進した。

「この研究では、他のすべてが一定に保たれている場合、食事の時間は問題になるだろうか、と尋ねました。そして、4時間遅く食べると、空腹感、食後のカロリー燃焼の仕方、脂肪の蓄え方に大きな違いがあることがわかりました。」と筆頭著者のニーナ・ヴュジョヴィック博士はコメントしている。

出典は『細胞代謝


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