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夕方の運動がインスリン抵抗性を改善

一日を通じて均等に身体活動をするよりも、午後または夕方に集中して身体活動をするほうが、インスリン抵抗性の改善に有効であるようだ、という蘭ライデン大学医療センターからの研究報告。朝の身体活動には特にアドバンテージはないようだという。

研究者らは、肥満関連疾患の発症プロセスを調査する人口ベースの前向きコホート「オランダ肥満疫学 (NEO) 研究」のデータを使用した。研究参加者は 2008 年から 2012 年の間に募集され、ライデン地域在住で45 歳から 65 歳の自己申告BMIが27以上の男女6,671 人だった。

今回研究者らは、そのうちのランダムに選ばれた755名(男性 42%、女性 58% 、平均年齢 56 歳)を対象に、加速度計と心拍数モニターを4昼夜連続装着してもらって身体活動量を測定した。1 日を 3 つのブロック(朝 (06:00-12:00)、午後 (12:00-18:00)、夕方 (18:00-24:00) に分け、最も活動的な時間を中程度から激しい身体活動(MVPA)の割合から算出した。ブロック間の差が5%未満の場合は1日を通じて均等に身体活動しているとみなした。

解析の結果、MVPAのタイミングとインスリン抵抗性には関連が見られ、午後または夕方にMVPAを実行すると、1日を通じて均等に活動する場合に比較して、インスリン抵抗性がそれぞれ18%および25%低下したという。朝のMVPAは1日均等の場合と同じだった。

「毎日の MVPA の総量に加えて、日中の MVPA のタイミングはインスリン抵抗性の減少と関連していた。午後または夕方にほとんどの MVPA を実行すると、均等な活動と比較して最大 25% のインスリン抵抗性の減少と関連していた」と研究者らは結論付けている。

出典は『糖尿病学


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