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sconeとscorn
1. ロンドンでスコーンを食べることに
英語をかなり勉強していた知人は発音にも自信がありました。
日本人が一般に苦手とするr の発音もきちんとできます。
その彼が、英語の苦手な友人と二人でロンドンを訪れた時のこと。
イギリスといえばアフタヌーンティーだということで、あるティールームに入りました。
友人が、この機会に「スコーン」というものを食べてみたいと言い出しました。
英語はできても料理にはうとい彼は、「スコーン」という食べ物があるということをそのときまで知りませんでした。メニューにも載っていなかったので、ウェイターに聞いてみることに。
2. “scone”を注文したら“scorn”な表情をされ・・・
彼は「スコーン」の綴りは知りませんでしたが、「コーン」と伸ばすので“r” の音が入るものだと思い
“Do you have any scorn?”
と尋ねました。
するとウェイターはけげんな顔をしてから、
“I know what you mean.”
と言うと、少々あざけるような表情で去っていきました。
スコーンが運ばれてきて、アフタヌーンティーは楽しめたのですが、ウェイターの対応が気になった彼はホテルに戻ってから早速、辞書をひいてみました。
すると、“scorn” はまさにウェイターが見せた表情の「あざける、嘲笑する」という意味。
一方あの焼き菓子は“scone”
いっそr の発音が上手でなかったほうがよかった、と思ったそうです。
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