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男女ともにふだん使っている動画配信サービスのTOPは「YouTube」、女性では「TVer」が2位

LINEリサーチでは、全国12歳~59歳の男女を対象にテレビ・メディアの視聴実態に関する調査を行いましたのでその結果を3回にわたってご紹介しています。第1回目はデバイス保有率とテレビ番組の視聴方法について、第2回目の今回は、ふだん使っている動画配信サービスやその動画配信サービスを使っている理由などについて詳しくみていきます。


1.ふだん使っている動画配信サービスは「YouTube」が8割弱でTOP

ふだん使っている動画配信サービス(有料・無料含む動画コンテンツを配信しているサービス)について聞きました。全体TOPは「YouTube」で8割弱と多くの人が利用している様子がうかがえます。2位以降は「Amazon Prime Video」「TVer」が4割前後と僅差で続きます。4位以降は「ABEMA」「Netflix」が2割前後となりました。有料の動画配信サービスのなかでは「Amazon Prime Video」がもっとも高くなっています。一方で「動画配信サービスは使っていない」という人は約1割でした。

年代別の傾向では、全体TOPだった「YouTube」は若い年代ほど割合が高く、特に10代、20代では8割台後半でした。上位項目の順位は年代によって大きな違いはみられませんでしたが、全体2位と3位の「Amazon Prime Video」「TVer」は20代、30代で割合が高めでした。全体4位の「ABEMA」は10代、20代で3割弱とやや高くなりました。

【2023.08.16】ふだん使っている動画配信サービスの10代の「YouTube」の
割合表記に一部誤り有り。該当箇所を訂正し、内容を更新。

なお、ランキングの掲載はありませんが、テレビ番組をリアルタイム配信/見逃し配信で見るときに使っている動画配信サービスについても聞いたところ、全体TOPは見逃し無料配信動画サービスの「TVer」で8割超となり、特に女性の20代と30代で約9割と高い割合でした。2位の「YouTube」は3割で男性のほうが女性に比べて6ポイント高く3割超でした。3位の「Amazon Prime Video」は2割超となり、男女差はほとんどみられませんでした。

2.男女ともにふだん使っている動画配信サービスTOPは「YouTube」、女性では「TVer」が2位

次に、男女別でふだん使っている動画配信サービスをみていきましょう。
男女ともに1位は「YouTube」で8割弱と高くなっています。2位、3位も順位は異なりますが同じ項目が続きます。男性2位、女性3位は「Amazon Prime Video」となりました。男性3位、女性2位は「TVer」となり、こちらは女性のほうが男性に比べて15ポイント以上高く、4割台後半でした。見逃し無料配信「TVer」でドラマやバラエティ番組を見る女性が多いのかもしれないですね。

そのほかにも、男性では4位に「ABEMA」がランクイン。スポーツコンテンツが充実していることも魅力の一つかもしれません。女性では4位に「Netflix」がランクインしており、男性よりも約5ポイント高めで約2割でした。男女ともに順位は異なるものの、6位~9位には「NHKプラス」「U-NEXT」「Hulu」「Disney+」が1割未満で続きます。

ランキングの掲載はありませんが、年代別でみると「ABEMA」は男女ともに10代、20代で3割前後と高めでした。また、20代ではどの動画配信サービスも利用率が高く、その中でも「Amazon Prime Video」「TVer」「Netflix」でほかの年代と比べて割合が高い傾向となっていました。デジタルネイティブである若年層は動画コンテンツを見る機会が多かったり、コンテンツへの興味が高かったりするのかもしれません。

3.動画配信サービスを見るときに使うデバイスは「スマートフォン」が8割弱

続いて、前項でいずれかの動画配信サービスを使っていると回答した人に動画配信サービスを見るときに使っているデバイスを聞いたところ、全体では「スマートフォン」が8割弱ともっとも高くなりました。次いで「テレビ」が約5割、「パソコン」「タブレット」が2割台半ばで続きます。

また、10代と30代以降では、「テレビ」で見る人が5割前後となり、特に10代前半にあたる12~15歳では約6割と高くなっていました。一方で20代では「テレビ」がもっとも低く4割強でした。20代は前回調査でも「テレビ」の保有率がもっとも低い年代だったこともあり、テレビ自体を持っている人が少ないことも動画配信サービスを見るデバイスの利用率に影響していそうです。
10代と20代では「パソコン」も3割前後おり、特に男性20代では4割超と高めでした。10代では「タブレット」が約3割となっていますが、20代以降は大きな差がありませんでした。

4.動画配信サービスを使っている理由は「好きなタイミングで見たいから」「自分が見たい動画があるから」がTOP2

動画配信サービスを使っていると回答した人に、その動画配信サービスを使っている理由を聞きました。

全体では「好きなタイミングで見たいから」「自分が見たい動画があるから」が僅差でTOP2となり、5割弱でした。3位以降は「無料/安い料金で見られるから」「スマートフォンやタブレットで見られるから」が4割前後で続きます。5位以降では「興味がある動画だけをピンポイントで見たいから」「自分の部屋でひとりで見たいから」がランクイン。TOP10の項目をみると、自分の興味関心のある動画を好きなタイミングでひとりでも楽しみたいといった理由が多くみられました。

年代別にみると、すべての年代で「好きなタイミングで見たいから」「自分が見たい動画があるから」TOP2となりました。「自分が見たい動画があるから」は10代と20代で6割前後と高くなり、「スマートフォンやタブレットで見られるから」も4割超となっていました。この年代は特に、目当ての動画を見るために使っているという人が多い様子です。また、ランキングには入りませんでしたが10代と20代では「自分の部屋でひとりで見たいから」が2割台と他の年代に比べて割合が高めでした。

男女別の傾向をみると、女性は男性に比べ「好きなタイミングで見たいから」が10ポイント以上、「スマートフォンやタブレットで見られるから」や「家族が使っているから」でも6ポイント以上高い結果となりました。


第2回目の今回は、動画配信サービスの利用状況についてお届けしました。
ふだん使っている動画配信サービスは男女ともに「YouTube」がTOPで8割弱、女性は「TVer」が2位でした。また、多くの人が「スマートフォン」を使って動画配信を見ており、自分が興味のある動画を好きなタイミングで楽しみたいといった理由が挙がっていました。
次回、第3回目の最後はテレビと動画配信サービスの視聴実態を比較した調査結果をお届け予定です。

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【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の12歳~59歳の男女
実施時期:2023年5月31日~6月5日
有効回収数:50,000サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります

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