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テレビ保有率は全体で9割、単身世帯の若年層では「パソコン」が「テレビ」の保有率を上回る

テレビや動画視聴用のさまざまなデバイスやサービスの普及している現在、テレビや動画配信サービスの視聴方法や頻度、見るタイミングやジャンルなど年代によって違いがあるのでしょうか。LINEリサーチでは、全国12歳~59歳の男女を対象にテレビ・メディアの視聴実態に関する調査を行いましたのでその結果を3回にわたってご紹介します。
第1回目はデバイスの保有率とテレビ番組の視聴方法について詳しくみていきます。


1.「テレビ」の保有率は全体で9割、30代以降では年代があがるにつれ割合も高くなる傾向

まずは、テレビやパソコンなどのデバイスの保有状況について聞きました。デバイスについては、同居している人が持っていて使うことがある場合も含めて回答していただきました。

全体では「テレビ」の保有率がもっとも高く9割となり、多くの人がテレビを持っていることがわかります。次いで「パソコン」が7割超、ブルーレイやDVDなどを見るときに使用する「テレビ用の録画・再生機器」が6割強と続きます。

年代別にみてみると、「テレビ」の保有率は10代、20代で8割台、30代以降で9割を超え、年代があがるにつれ割合も高くなっています。「パソコン」の保有率は20代でもっとも高く7割台後半でした。「タブレット」は10代で5割超となっており、特に男女ともに12~15歳では6割前後と高めでした。この年代は学校でタブレット端末の配布なども保有率に影響している可能性もありそうです。

2.『単身世帯』の10代と20代では、「パソコン」が「テレビ」の保有率を上回る結果

続いて、世帯構成の中で一人暮らしをしている『単身世帯』に絞ってテレビやそのほかのデバイスの保有状況をみていきます。

前項では全体のテレビ保有率が9割だったのに対して、『単身世帯』では7割台後半と大きな差がみられました

年代別に見ると『単身世帯』では、若い年代ほど「テレビ」の保有率は低い傾向となり、10代では5割台後半、20代では7割弱となっています。一方で、「パソコン」の保有率は10代、20代で7割台と高く、「パソコン」が「テレビ」の保有率を上回る結果となりました。学校の授業等でパソコンが必要なケースも多いのかもしれません。
グラフにはありませんが『2人以上世帯』では、「テレビ」の保有率が10代、20代で8割台後半と『単身世帯』に比べ高めでした。「パソコン」の保有率はすべての年代で7割台でした。

3.年齢別にみる「テレビ」の保有率。18~27歳で低くなる傾向にあり8割前後

次に、前項で持っているデバイスの中でもっとも割合の高かった「テレビ」の保有率について、年齢を1歳刻みでみていきましょう。

中学生の年齢にあたる12~14歳、そして35歳以降になるとテレビの保有率が9割以上と高くなる傾向がみられました。
その一方で、18~27歳ではテレビの保有率はやや低くなる傾向となりました。グラフにはありませんが、その中でも特に男性18~27歳では7割台と低くなっています。大学生や新社会人といった年齢にもあたり、一人暮らしをするタイミングの人も多いのかもしれません。前項の単身世帯でテレビの保有率が低くなる点が影響していそうです。
また、全体的に女性は男性に比べてテレビの保有率が高めで、どの年齢も8割を下回ることはありませんでした。

4.テレビ番組の視聴方法は「テレビ放送をリアルタイムで」見る人が6割超

次に、テレビ番組の視聴方法について、ふだんテレビ番組をどのように見ているのか、WOWOWやスカパー!などの有料放送は除いて回答してもらいました。

全体では「テレビ放送をリアルタイムで」がもっとも高く6割超となっています。次いで「テレビ放送を録画して」が5割超、「動画配信サービスの見逃し配信で」が2割超と続きます。一方で、「テレビ番組はまったく見ない」人は1割台でした。

グラフにはありませんが、年代別の傾向として、「テレビ放送をリアルタイムで」は10代、40代以降で6割以上となりました。一方で「動画配信サービスの見逃し配信で」は20代、30代で2割以上となっています。20代、30代はリアルタイムに見ることができない時には、動画配信サービスを利用してテレビ番組を見るという層がいるのかもしれません。

男女別の傾向は、「動画配信サービスのリアルタイム配信で」を除き、すべての視聴方法で女性のほうが高い割合となりました。女性のほうが男性に比べテレビ番組を視聴している様子がわかります。男性は「テレビ番組はまったく見ない」が2割と女性に比べ高くなりました


テレビの保有率は全体で9割を超え、年代があがるにつれて割合が高くなる傾向に。男女ともに若年層では一人暮らしをきっかけにテレビを持つ割合が減り、一部の年代ではパソコンの保有率がテレビの保有率を上回る結果となりました。さまざまなデバイスやテレビ以外にもテレビ番組が見られるサービスが普及するなかで、テレビ番組を見る方法も広がりをみせているようです。
次回、第2回目は動画配信サービスの実態についての調査結果をお届け予定です。

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【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の12歳~59歳の男女
実施時期:2023年5月31日~6月5日
有効回収数:50,000サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります

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