見出し画像

2023年は四半期開催に!「LINEジャーナリズム賞 22年11月〜23年1月期」を発表

「LINEで社会課題を工夫して伝える」という観点に基づき、優れた記事を選出し表彰する「LINEジャーナリズム賞」。記事閲覧数やSNSでの拡散数、ユーザーアクションなど多角的な視点で選考し、2019年から表彰を続けてきました。

昨年は通年に加え上半期も実施した「LINEジャーナリズム賞」を、今年は四半期に分け、さらに多くの記事、そして書き手を表彰する機会を設けました。今回は22年11月から23年1月にLINE NEWSに配信された100万本を超える記事の中から、足を切断し義足となった女性が中心となり立ち上げたNPOの活動を追った京都新聞の記事と、妊娠中に胎児の染色体異常を調べる「新型出生前診断(NIPT)」を取り上げた毎日新聞の記事を表彰。選りすぐりの2本の記事をご紹介します。


片足を失っても自分らしさは失わない ハイヒールを履いた義足の女性が仲間に遺した思い
京都新聞(2022年11月29日掲載)

LINE NEWS編集部コメント

片足を切断し義足になった女性と、彼女の発案をもとに開かれた"女子会"がきっかけとなり、後にNPO法人化された義足ユーザーの集い「ハイヒール・フラミンゴ」の活動を追った記事。突如訪れた「あまりにも厳しい現実」と向き合い、同じような「孤独とあきらめ」の中にいた仲間とともに前へと進み続ける女性のストーリーは、心に迫るものがあった。この記事がSNSで多くシェアされていたことも、たくさんの人が心を打たれた証しと言えるのではないだろうか。もし自分が同じ境遇となったら—。そんなことが頭をよぎるたびに、彼女の言葉が胸に響く。「たった足1本。私の人生はそれよりずっと重いのです」。その生き方は周囲の人たちだけでなく、きっと読者にとっても大きな勇気となることだろう。

LINE NEWS編集部 前田将博

義足の女性たちによるNPOの成り立ちと活動を追った記事。「ルイ・ヴィトンのサンダル」という鮮烈なキーワードによって、くっきりと物語が展開していく1本。特にハッとさせられたのは「当事者団体をいくら探しても、多くがスポーツ関係で男性が中心。求めるコミュニティーは見つからなかった」という一文だ。理由は様々だが、女性がマイノリティとなる場面について考えさせられた。また、「慰めや励ましとは少し違う、ただ同じ思いを感じるということ。それが、私たちが欲しかったものかもしれません」という言葉にも感銘を受けた。義足というトピックに焦点をあてつつ、普遍的な共感を呼び起こす構成で、多くの人に社会問題を訴える記事だと感じた。

LINE NEWS編集部 嘉島唯

「私はなにを」…1年後も続く罪悪感 新型出生前診断(NIPT)は命の選別か、それとも希望か
毎日新聞(2022年11月8日掲載)

LINE NEWS編集部コメント

新型出生前診断(NIPT)について、より知ろうとするきっかけを与えてくれる記事。家族や友人あるいは同僚はどんな考えを持っているだろう、海外ではどのような事例があるのだろうか、他の記事も探してみよう——そんなことを思いながら一気に読んだ。最初に登場する方は、出産を諦めようとしたことで今も罪悪感に襲われるという。同じ思いを持つ人が身近にいたとして、自分に何ができるか。記事のタイトルに「命の選別か、それとも希望か」とある。当事者だけでなく、社会全体で向き合っていくべき問いだと思う。

LINE NEWS編集部 青木務

新型出生前診断(NIPT)についてこれまで触れる機会のなかった読者を引き込み"読ませる"構成力、「NIPTについてもっと知りたい、知らなければならない」と思わせるほどの強烈な読後感。状況や立場の異なる2人の母親を取り上げ、感情や考え方の変化を丁寧に描写しながら、日本におけるNIPTの現状を映した1本に心を打たれた。記事をきっかけに調べていくと、日本で無認証施設が増加する背景や、他国におけるNIPTの扱い、費用面の課題など、さまざまな事情が複雑に絡み合っていることに気づく。そして知識を得るほどに「命の選別か、それとも希望か」というタイトルの重みが増してゆく。自身が当事者となり決断をするそのときに、後悔のない選択をするために何を知るべきなのだろうか、と改めて考えさせられた。

LINE NEWS編集部 荒川のぞみ

読者の心を動かす珠玉の2本をご紹介しました。次回、「LINEジャーナリズム賞 23年2月〜4月期」までにどのような記事が配信されるのか。日々さまざまなニュースをお届けしているLINE NEWSをぜひ覗いてみてください。


👇「LINE NEWS」LINE公式アカウントを友だちに追加
https://lin.ee/chNt6wW/lnnw
LINEで更新通知を受け取りたい方はこちら。(※スマホ閲覧時のみ有効)
TwitterFacebookのフォローもよろしくお願いします。

この記事が参加している募集

企業のnote

with note pro

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!