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新卒PMの熱量でリードする、LINE NEWSプラットフォームの未来「AM2.0」

こんにちは。LINE NEWS企画チームです。LINE NEWS編集部、LINE校閲チームに続いて、企画チームも、LINE NEWSのプロダクト企画に携わるメンバーやプロダクトにかける思いについて、発信しています。

今回スポットを当てるのは、LINE NEWSの未来を見据え、私たちが新しく取り組んでいるプロジェクトの一つ、「AM(アカウントメディア)2.0」について。

AM(アカウントメディア)とは、媒体社が持つLINEの公式アカウントを通して、その公式アカウントをフォローしているユーザーにニュースが届く仕組みのこと。

このアカウントメディア プラットフォームをさらに発展させた「AM2.0」の企画を発案したのは、当時入社1年目の新人企画者だった山本結さん。今もリードを担う山本さんと、メンターの金林美里さんに、「AM2.0」の構想について伺いました。

山本 結(やまもと・ゆい)
2020年入社。大学生の時に半年間、LINE NEWSにインターンとして入り、卒業後、正式に配属。入社後はフロントエンド、バックエンドともに案件を担当。「AM2.0」は企画発案から携わり、企画をリードする。

金林 美里(かなばやし・みり)
2019年入社。前職ではメディアの編集、企画、新規事業の立ち上げ、運用を経験。LINE入社後は、LINE NEWSの独自コンテンツの制作などを担い、現在は、LINE NEWS/LINE SearchにおけるUGC/新規企画領域全般を担当。今年7月から「AM2.0」のプロジェクトにも携わる。

― 「AM2.0」は、山本さんが入社1年目の時に提案した企画だそうですね。

山本:はい。入社1年目の秋に行われたOJT研修の結果報告会で、提案したのがきっかけです。結果報告会では新人が企画提案するのが恒例になっていて、「AM2.0」は上層部が目指している方向性とマッチしていたということもあって、運良く提案するだけで終わらず、プロジェクト化できました。

「AM2.0」の企画背景には、私が学生の頃から感じていた課題感があります。実は私、もともとは新聞記者を目指していたんです。それで大学生の時に新聞社でインターンを経験したのですが、初めて記事を書く立場になってみて、頑張って記事を書いても読まれないんだなという課題を目の当たりにして。でも当時、私自身も読者の一人として、流れてくるニュースに対して自分ごと化して接することができておらず…。その矛盾、違和感を、大学生の頃からずっと覚えていました。

アメリカで見た“記者と読者が一緒にニュースを作る”世界

山本:その課題感、違和感に対するヒントを得たのが、大学4年生の時。大学を1年間休学してアメリカでジャーナリズムを勉強する機会があったんです。そこで私が見たのは、地方紙の記者と読者が同じ市民として一緒にニュースを作っている世界。当時の私にとって、記事を書く人が読むべき物事を形にして一方的に配信し、読む人はそれを受動的に読む、という構造が当たり前でした。でも本来であれば、読者が気になることを記者の方に調べてもらうとか、私が情報を持っているなら気軽に取材に参加して、当事者として話すとか、ニュースが生まれる過程に読者がもっと参加できるだろうし、参加するべきじゃないのかなって、その時思ったんですよね。すごく主語が大きくなっちゃっていて、恐縮なんですけど…、ニュースと読者の距離を縮めたいなという目標が見えたからこそ、LINE NEWSに入りたいと思ったし、その延長でこの「AM2.0」が生まれているなという感覚があります。

金林:結さんがインターンだった時に、フィルターバブルについて熱弁していた時があって。情報と自分とのあり方に対して非常に興味関心が強く、その姿勢が一貫した人だなという印象を当時から受けていました。こうした課題感やバックグラウンドを持つ結さんがリードするからこそ、「AM2.0」の企画には芯が通っているんです。

一方向から、双方向へ

― 「AM2.0」について、具体的にはどんな企画なのでしょう。どのように、ユーザーと媒体社の距離を縮めようとしているのでしょうか。

金林:キーワードは双方向性。結さんの話にもあったように、ニュースも一方的じゃなくて、双方向で作っていくものだよねというのを、LINE NEWSでも取り入れた企画です。言わずもがなですが、放送免許を持っていないと発信ができない、番組を作らないと放送ができないというテレビ媒体がニュース発信の主流だった頃と比べて、今はSNSで個人が気軽に発信し情報が行き来する時代。逆行しないであろうこの世の流れをニュースプラットフォームへも反映した企画だとも思っています。

山本:「AM1.0」、つまり現行のLINE NEWSのアカウントメディア プラットフォームでは、420を超えるメディアが記事を配信しています。その多くは、会社や媒体という冠があり、発信者の詳細は分かりません。それをこれまではあまり不思議に思っていませんでしたが、個人のアカウントで成り立つSNSが主流の世の中で育ってきた私のような世代だと、団体のアカウントって、ちょっと違和感があるんです。

金林:結さんのような若年層からすると、企業や団体アカウントとは、通常のコミュニケーションがしづらいということですよね。ブラックボックスと話をしているような、逆に信用性が低い印象を受けることもあるというか。なので、“中の人”のキャラクターを前面に出した企業アカウントはうまく行っていますよね。「AM2.0」でも、例えば、LINE NEWSと私、ではなくて、LINE NEWSの石井さんと私、のような個人と個人の双方向性を作っていくというのを目指しています。

AM2.0のイメージです

金林:例えば、これは仮の案ですが、音楽系の媒体「L1 Music(仮称)」 の編集者とライター、そして読者の間で、「次のフェスで見たい(呼んでほしい)アーティスト」についてインタラクティブにトークをするモックです。編集者やライターが自分の言葉で情報を発信することで、思いや魅力が直接読者に伝わりますし、共通して興味のあることや媒体を介して、より密なコミュニケーション、コミュニティを実現できると考えています。LINEのトークのように、媒体側と読者が近い距離で話をするスタイルもポイントです。もちろん、媒体社さん目線だと、編集者や記者個人と媒体が常に同じ意見であるとは限らないですし、個人として活躍することの厳しさや難しさもあるだろうなとも。課題はたくさんあれど、根気強く進めていきたいと思いますね。

山本:そうですよね。あと、個人的に一番難しいなと思っているのが、「AM1.0」がもう確立されて7年がたつサービスなので、自分自身も含めて、周りの人たちのマインドをアップデートしていくこと。フィードバックが従来の視点のままだったり、既存の形式が強く念頭にあるがゆえの違和感だったりというのが、多くある企画だと思うので…。革命というか、改革を起こしていくのは簡単ではないと感じます。

プラットフォームでニュースが生まれる未来

― 「AM2.0」が実現することで、LINE NEWS自体はどう変わっていくと思われますか?

山本:ニュースを届けるだけではなく、ニュースが実際に生まれていくプラットフォームになっていくと思っています。そうすることで、よりユーザーの生活に欠かせない、ライフラインとしてのニュースプラットフォームになれたらいいなと。

金林:新しくいろんな切り口で情報に触れる体験を作ることができるんじゃないかと思います。ライター、記者、編集者などの一個人としての発信をきっかけに、ユーザーが「この人が言っているなら」と興味を持ったり、自分の所属とは別の媒体とコラボしてフォローしてくれるユーザーの幅が広がったりと、ユーザーだけでなく、媒体社・記者にとっても双方向に広がりがあるイメージです。一方向に情報を受け取る場ではない楽しさを提供できると思っています。何より、「AM2.0」をリードする結さんの強い想いを形にしていきたいですね。

山本:わー…、うれしい…。美里さんのサポートによって、視座がグッと上がり、企画の価値も高くなっていく感覚があります。本当にありがたいです。実は、入社1年目で「AM2.0」がプロジェクト化して、リードしていくという時に本当に私の力不足を感じたし、正直、もっと企画者として経験を積んでからやればよかった、これで企画がポシャってしまったらどうしようって、思った時期があったんですよ。

― 思えば、新人のアイデアがすぐにプロジェクトになって、当の本人がリードするって、大きな組織だとあまり聞かないような…。

山本:私も驚きました。でもそれ以上に、皆さんがフルサポートで入ってくれたのも本当に驚きましたし、ありがたかったです。企画チーム内の先輩方や上司はもちろん、編集やアライアンスチーム、開発の方もサポートしてくださって。私が開発への要件を整理するところでつまずいている時に、「分かりやすいと思った企画書はこれだよ」と教えてくださったり、企画書の型を開発の方が作ってくださったりして、メンタルだけでなく、物理的なサポートもいただきました。

金林:カンパニーのなかでも新規系の企画は他にも複数やっていますが、「AM2.0」は、結さんの想いがあってこそなんですよね。ニュースと読者の距離を縮めたいという、結さんが学生時代に感じた想いを原点とした熱量が、周りの人たちを惹きつけながら進んでいく感じがあります。社内テストを実施しながら手応えもつかめてきていますし、これから実際に形にしていくのが楽しみです。

山本:振り返ると、入社してからの数年間は、大変なこともあったけど常にワクワクしていました。ニュースプラットフォームの未来を切り開いていく可能性を持つサービスで、試行錯誤しながら新しい価値を生み出す楽しさはかけがえのないものです!

photo / Keiko Ichihara

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