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「届ける」の先にある"ユーザーアクション"…LINE NEWSの新たなるチャレンジ

心を深く動かす記事を、画面の向こう側にいるあなたに「届けたい」。

LINE NEWSが2019年に創設した表彰の場「LINEジャーナリズム賞」。「LINE NEWS AWARDS 2022」では、22年に配信された400万本を超える記事の中からノミネート記事10本を選出し、22年12月14日に開催した授賞式の舞台で大賞を発表しました。

「LINE NEWS AWARDS 2022」LINEジャーナリズム賞 特別アドバイザーの下村健一氏

選ばれた10本の記事

「これまで知られていなかった出来事を明らかにする」「知見を記録する」といったジャーナリズム性はもちろんのこと、LINE NEWSでは独自に「新しい角度で物事を取り上げた」「新しい見せ方で伝えた」「読んだ人の心を深く動かした」といった価値観を大切にして、記事を選考しています。

今回ノミネートされた10本の記事、そしてその中から選ばれた「LINEジャーナリズム賞」大賞記事をご紹介します。

LINEジャーナリズム賞を発表したNEWSの祭典「LINE NEWS AWARDS 2022」の特設サイトでは、特別アドバイザーの下村健一氏、治部れんげ氏、亀松太郎氏、清水康之氏、長野智子氏、井本直歩子氏からの総評もあわせてご確認いただけます。


大賞

テレビ新広島
機械で動く心臓 移植は4年待ち… 臓器提供「もしかしたら次はあなたのそばでも…」

LINE NEWS編集部より
"日本で心臓移植を待つ人が約900人いるのに対し、手術を受けられるのは年に60人程度"という厳しい現実を映し出した記事。26歳で病に冒されたインタビュイーからの言葉は胸に迫る。移植医療の現状とともに支援の必要性を伝え、読者の行動を促す構成になっている。


ノミネート

朝日新聞デジタル
小5に6キロ減量指示、おかずはコンニャク…そして柔道から離れた 子どもに課す勝利至上主義は何のため

LINE NEWS編集部より
試合で勝つために過度な減量を強いられた柔道少年の物語から、「勝利至上主義」が根強い、子どものスポーツ指導のあり方に迫る記事。"監督が怒らない大会"の開催などにも触れ、スポーツを巡る環境がどう変わっていくべきか考えさせられる。

朝日新聞withnews
新品ランドセル、黒を選んだ娘にひやり 外国人ママが直面した「日本のフツウ」を見つめる

LINE NEWS編集部より
日本の子育てを巡る「フツウ」を、モンゴル出身の外国人ママの視点で見つめ直した記事。浮かび上がる「暗黙の常識」への苦悩や気づきは、日本人にとっても多様性について改めて考え、凝り固まった"フツウ"を問い直す機会を与えてくれる。

仙台放送
震災から11年 行方不明になった妻を捜し、今日も女川の海に潜る夫

LINE NEWS編集部より
「3.11」の津波で行方不明となった愛妻を捜索するため、潜水士の資格をとり、海に向かい続ける男性に密着。写真やグラフを活用し、男性の震災後の人生を丁寧に切り取った。11年以上が経過してもなお、東日本大震災は終わっていないことを実感させられる。

毎日新聞
ついていったらマルチだった―。“洗脳”で全てを搾取。「潜入取材」で暴いた正体と、首謀者の言い分

LINE NEWS編集部より
街で手当たり次第に声をかける若者たちはいったい何者なのか?特定商取引法に抵触しないよう考え抜かれた「脱法マルチ商法」。自ら体験した者にしか書けない圧倒的なディテールをもって明かされている組織の手口の詳細は、何よりの注意喚起となり読み手に訴える。

マグミクス
「マンガなんかで」投げられた批判…後ろめたさ。それでも“狂気の戦場”戦後世代が伝え続ける理由

LINE NEWS編集部より
アニメ化も発表されている戦争マンガ「ペリリュー 楽園のゲルニカ」。戦後生まれの作者は、戦争体験者から批判を受け、葛藤を抱きながらも、フィクションを通して戦争の真実を伝え続ける。「戦争をどう考えるか」。"戦後77年"を生きる、あなたに問いかける。

読売新聞オンライン
「なぜ僕を育ててくれなかったのですか」生みの親へ書いた手紙…出自を知りたい養子の思い

LINE NEWS編集部より
特別養子縁組で血のつながらない親に育てられた男性を取材。「自分は何者なのか」という男性の悩み、生みの親に会ったことでの心境の変化を丁寧に描写する。生みの親と育ての親、子を思うそれぞれの生の声を伝え、制度の課題と"親子"のあり方を投げかける。

NHK NEWS
“言葉にしてはいけない思い?” 語り始めた母親たち

LINE NEWS編集部より
過去に戻れるとしたら、もう一度母になるか。13の国と地域で出版され、反響と波紋を広げた書籍「母親になって後悔してる」を題材に、女性たちに重くのしかかる苦しみを多角的に捉えた記事。綿密な取材を基に、社会が求める"母性"に切り込む。

STVニュース北海道
ウクライナは「他人ごとではない」ロシアに奪われたままの故郷 日本にある領土問題

LINE NEWS編集部より
「他人ごとではない」。77年前に"占領"された色丹島元住民への取材を通じ、ウクライナ侵攻が遠い世界の話ではないことを感じさせられる。国家の対立の狭間で始まった"ビザなし交流"で育んだ絆、そしてこれからの未来への思いを力強く伝えている。

TBS NEWS DIG
記者が見た“戦争”のはじまり…ウクライナ侵攻から半年 悲しき「おばあさんZ」の正体

LINE NEWS編集部より
ウクライナへの侵略で苦しむ市井の人々が克明に映し出された記事。本人の意図とは違う形で情報拡散され、ロシアによるプロパガンダの象徴となったウクライナ人女性の悔恨と悲しみが胸を打つ。情報は時に凶器となり平穏を脅かすことを改めて認識させられる。


"ユーザーに届ける"の先へ

多くの記事が集まるプラットフォームとして、社会的意義のある記事や素晴らしい書き手が、より多くのユーザーの目に触れられる場を設けたい、良質なコンテンツが世の中に増えていくサイクルを後押ししたいという思いから、「LINEジャーナリズム賞」として表彰を続けてきました。

「LINE NEWS AWARDS 2022」LINEジャーナリズム賞受賞の思いを語るテレビ新広島・石井百恵氏(右)とLINEジャーナリズム賞特別アドバイザーの下村氏

一方で、良質な記事をユーザーに「届ける」ことの先にある、記事を読んだ人々の"次のアクション"へどうつなげていくかという課題、そしてその行動によって社会課題の解決に一歩でも前進するような流れを生み出したいという思いも、過去3回のLINEジャーナリズム賞を通して生まれました。

署名や寄付など、さまざまな社会課題に対する「アクション」がある中で、まず連携を進めたいと考えたのが、近年取り組みも増えている「クラウドファンディング」でした。

アクションへつなげるために

2022年はユーザーアクションを促す試みとして、クラウドファンディングサービスの「READYFOR」と連携した記事を2本制作しました。社会課題の現状や活動者の思いを伝え、記事から直接的に支援へとつなげる施策を行いました。

・暴力団の本部跡地が"希望のまち"に…?集まった奇跡の1億円、貧困解決へ「絆」作る挑戦

北九州を拠点にホームレスや生活困窮者の支援を行う認定NPO法人「抱樸」を取り上げ、クイズプレイヤーの林輝幸氏が支援の現場を探ります。

・2歳で天国へ旅立った男児…闘病を励まし続けた"医療スタッフ犬"ベイリーの物語

小児がんなどの病気を抱えた子どもたちを支援する「ファシリティドッグ」について紹介し、心のケアを担う犬たちの育成の現状や課題などに迫ります。

ファシリティドッグ育成を担う認定NPO法人シャイン・オン・キッズへの支援を募集したクラウドファンディングでは、記事経由で163人の方がプロジェクトに参加。計1,303,532円の支援が集まり、プロジェクト目標である「NEXT GOAL 2500万円」達成の後押しになりました。

また、今回のLINEジャーナリズム賞大賞に選ばれた心臓の臓器提供に関する記事も、臓器移植の普及・啓発に向けた支援ページへの導線を試験的に配置しました。


記事が行動のきっかけになる。それは取材対象者、取材者、プラットフォーマーにとって何よりの喜びであり、次へとつながる大きな原動力となります。「LINEジャーナリズム賞」が、魅力的でパワーのあるコンテンツとの出会いのきっかけに、そしてインターネットならではの新たな価値創出の場になれたらと願っています。

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