伊勢&京都旅
先日、一人旅に行ってきました。
・伊勢神宮への参拝
・勝林寺(東福寺塔頭)での写仏体験
がメインです。
▮初めてのお伊勢参り
夜行バスで向かい、伊勢市駅へ着いたのは朝の9時頃。
参道をまっすぐ歩き、まずは外宮へ。
私は小心者なので、神社仏閣って必要以上に緊張してしまうんですよね。
なんせ作法や禁止事項も多いですから。
とりあえず、入る前に洋服のボタンを全部閉めました(気温36℃…)。
願い事は控え、感謝を伝える場ということで、
ひたすら無言で(ひとりですからね…)参拝しました。
ありがたいことに神宮内は緑に囲まれており、
束の間の涼しさを感じました。
帰りに御朱印を頂いて外宮を後にしました。
さあ駅に戻ってバスを探そうと思っていたところ、
ラッキーなことに「内宮行」のバスが目の前に。
すぐさま乗車。
バスに揺られること15分。
内宮前へ到着。
これが、宇治橋の鳥居…!感動。
宇治橋から見える五十鈴川と大自然に心を清めてもらい(暑いばっか考えてたけど)、いざ内宮へ。
手水舎でも清めましたが、
その先の御手洗場でも手を清めることができました。
(五十鈴川に限らず伊勢神宮は賽銭してはならないそうですが、
川にもちらほらありました)
平日でしたけど、結構混んでいました。
内宮では御朱印は頂かず。
終盤はもう頭がぼーっとしてしまって。休憩所があって助かりました。
冷たいお水まで用意されている。。ありがたや。
休憩所以外での飲食は禁止なので、
鳥居をくぐる前に十分飲んでおかなかったのを後悔。
暑いという邪念は絶えませんでしたが、
目の前を通った蝶が
砂利道の上をすーっと泳いでいるのを見て、
「あぁ優雅」
と、暑さを忘れた瞬間でした。
▮参拝者で賑わう「おはらい町」へ
参拝を終え、素敵なお店が立ち並ぶ「おはらい町」へ。
12時を過ぎて、通りは多くの人で賑わっていました。
ところが私はというと熱中症手前の状態で、
ギブアップ寸前(身体よわ~)。
お腹が空いていたのもあり、
「休めればどこでもいい!!」と投げやりな気持ちで
目についたお店へ駆け込みました。
そこで食べたエビフライカレーが、
…美味しくて美味しくて!!
塩分とスパイスが身体に染みわたるうぅ~。
人間疲れていると、
ふだん普通に食べているものが、
涙が出るほど美味しい。
「おいしい~」と思わず呟いてしまいました。
スプーンを持つ手はプルプル震えていたので、
迷わず休憩しておいてよかったです。
そのお店でも、1時間ほど休憩してしまいました(偶然空いていたので助かった)。
身体が落ち着いたところで散策開始。
数年前にお茶碗を割ってしまってからというもの、
旅先に陶器屋さんがあれば入店している私ですが、
今回も好みのものが見つからず、購入は先送りに。。
(今もタッパーなんかで食べてて、日本人失格?)
お店を出ると美味しそうなドリンクが先々に目に入るので、
なにか飲みたいなーなんて思っていると
「ゴロゴロ…」と雷が。
ということで美味しそうなドリンクたちにあっさりと別れを告げ、
バスに飛び乗り伊勢市駅へ。
思い出の品は買えませんでしたが、
あの上品な石畳を歩けただけで十分!ということで~。
この日は、伊勢市駅から電車で移動し、
亀山駅のホテルに宿泊しました。
▮三重から京都へ 初めての写仏体験
6:30起床。
食堂のテレビを見ながら朝食。
鯖焼きと揚げシュウマイが美味しかった。
良い時間でした。
亀山駅から京都駅まで、電車で約2時間。
滋賀の草津駅を経由したため、
車窓からは琵琶湖も眺めることができました。
のどかな車窓から一変、人の動きが目まぐるしい京都駅。
さすがだなあ~と。
ビッグターミナルといえば、新宿・池袋・渋谷でしょうか。
この日の京都も他人と肩がぶつかるほどの混雑でした。
インバウンドの影響か、電車内も外国人だらけでしたね。
なんて思いつつ、荷物を預けて写仏体験へ。
行先は東福寺塔頭の勝林寺。
JR奈良線で京都駅から1駅です。
駅からも10分しなかったと思うのですが、
強烈な暑さで、着く頃には滝のような汗が。
入る前にまた洋服のボタンを全て閉め(体感40℃…)、
お辞儀をして石畳を渡ります。
な、なんと綺麗な庭園。。
紅葉の葉が陽光で透き通り、幻想的な雰囲気。。
秋は紅葉の名所だそうです。
勝手にお寺へ上がってよいものかと思いつつ、
靴を脱いでいるとお寺の方がいらっしゃいました。
受付の隣の部屋へ誘導され入室すると、
写仏の準備がされていました。
縁側の先にはこれまた素晴らしい紅葉の庭園が。
「この中から1枚選んで半紙を載せてお書き下さい」と見本を渡され、
大日如来様を選びました。
「お顔周りが細かいので下から書くと良いですよ」というご助言に従います。
黙々と写仏を進めます。
余計なことは考えず無心で…という訳にはいかず、
結構いろいろと考えてしまいました。
あとは、汗が止まらない。。。
お清めのため手に塗った塗香も
汗をぬぐうハンカチで取れてしまう~…。
邪念が止まらない。
次第に筆先も枝分かれし、線がかすれてしまう。
中間あたりが一番、心がたるんでいたんじゃないんでしょうか。
しかし、お顔周りまで行くと急に緊張。
お顔の輪郭から目尻まで、集中してなぞりました。
できあがったら空いた箇所にお願い事を書くように言われていました。
が、特に何も考えていなかったので、
・家内安全
・健康第一(←おかしいと思ったけどこれしか出てこなかった)
と書きました。
写仏体験後は、ありがたいことにお抹茶とお茶菓子を頂きました。
目の前にはも紅葉の葉が輝く庭園。鳥のさえずり。脇には床の間と掛軸。お花も飾られてありました。
お抹茶の苦みを感じながら、
昔の人はこの苦みを味わいながら、床の間や庭園の芸術に触れながら、
一体なにを思っていたんだろうか、と
そんなことが頭に浮かびました。
一息つき、お寺を後にします。
帰りは駅までの道中、ソフトクリーム屋さんへ寄りました。
頂いたのは白味噌のアイス。
お味噌の発酵がかすかに鼻を抜けます。
豆乳のアイスということで、さっぱりと美味しかったです。
身体が涼んで、かなり楽になりました。
店主もあったかい人柄でした。
京都駅へ戻るも、新幹線まで3時間もある。。
ということで、
東本願寺へも足を運ぶことにしました。
京都も駅からちょっと離れると、すぐ俗っぽい建物が現れますね。
洞窟のような建物が突然現れてちょっとびっくり。
なんて思っていたら到着。
東本願寺の周りには、心得を説いた札のようなもの(行燈だそうです…)があっていくつか目に入ったのですが、
ふ、深い。
正直、何と書いてあったの思い出せないのですが(汗)、
心に刺さったのだけは覚えてます。
皆さんも横を歩いた時、ちらっと見てみてください。
境内は心地よい静けさ。
阿弥陀堂へ上がると、
何だかしばらくここに居たいなと思い、
端の方でしばらく正座していました。
目を瞑ると涼しい風がお堂の中を通り抜けます。
そのまま20分ほど、風に打たれながら静寂に身を任せました。
今回は、わりと人気の少ない場所へ旅をできたと思います。
残りの時間は、お土産を探しに駅構内をウロチョロと。
・お漬物
・東寺ゆば(百合根、椎茸、木耳、銀杏を湯葉で包んで揚げたもの)
・八つ橋
を購入。
帰りの新幹線でも何か食べたいと思いお弁当コーナーへ。
どのお弁当も魅力的でしたが、今回は柿の葉寿司を購入。
今回の旅で、谷崎潤一郎さん著「陰翳礼讃」をお供に持って行ったのですが、今回読んだ章の中で、この柿の葉寿司が紹介されていました。
あまりに美味しそうに書かれていたので、買わないわけにはいきませんでした(タイミングが良すぎて運命を感じてしまったというのが本音です)。
胃が疲れていたので、お茶も温かいものを購入。
行きは夜行バスだったので、帰りの新幹線はテンション上がりました。
お寿司の中身は、鯛・鮭・鯖の3種。
美味しかった~。
自分の中に大きいどころか小さい変化も特にはありませんでしたが、
何でもいいから直感で行動してみること、
全く実感がなかったとしても、行動していれば人生前に進むもんだ、
なんてことを考えた旅でした。
最後までお読み頂きありがとうございました~♪
P.S.
今回は写真をなるべく撮らない!というテーマもあり、
かろうじて撮った微妙な写真たちです。