大学に行ったって選択肢は増えない_無気力で苦しい私へ

なんで学校に行くの？
勉強するためだよ

なんで勉強するの？
いい大学に行くためだよ

なんで大学に行くの？
選択肢を広げるためだよ

私は最近までこの理論に割と納得していました。昔のように良い大学に行ったからといって良い仕事に就けるかは分かりませんが、大卒でないと就けない仕事というのは案外多いです。生涯年収の平均もかなり違います。
行ける環境なら行った方がいい、そう思って私も大学に進学しました。

この理論は何も間違っていません。大学に行けば就職先という選択肢の数は増えます。でもタイトル詐欺ではありません。

大学に行ったって選択肢は増えません。
大卒の資格を使う以外の選択肢が消えるからです。

もちろんこれは壊れた理論です。別に大卒だからって高卒以上のところに応募してはいけないなんてことはありません。事実として選択肢は増えています。

ですが、あなた自身が、あるいはあなたの周りの人間が、選択肢を消していませんか？

大学に通うにはかなりのお金がかかります。
教育費とは将来への投資です。
時間だってかかります。取り敢えず四年制大学に行けば卒業する頃には22歳です。

その投資を無視して大卒でなくても選べる職業に就く勇気がありますか？

大学では、学部によって専攻によって資格や免許を取ります。そうでなくとも、研究機関ですから専門的な内容を学ぶでしょう。

その学びのほとんどを使わない、何の関係もない職業に就く勇気がありますか？

選択肢を広げるために大学に行っても、普通に過ごしているだけでどんどん選択肢は消えていきます。

学校に行って、勉強して、バイトして、気づいたら就活です。

さあ、あなたのやりたいことはなんですか？
この会社でどんなことがしたいですか？
どんな人になりたいですか？

自分は何になりたいんだろう…
何もやりたいことがない。
何にもやる気が出ない。

これが私です。

実際他の選択肢が全く見えていないわけではありません。資格不問で働ける職業だってこの世には沢山あります。それは分かっています。頭では理解しています。

でも声が聞こえてきます。｢せっかく大卒なのに？｣｢これだけ投資したのに？｣｢今更他の道を探すの？｣｢もう遅いよ｣

誰に言われているわけでもありません。きっとそれは自分の声です。

本当に追いかけたい夢なら、きっとここに来るまでに追いかけていただろう。

本当にやりたいことなら、きっともっと早く挑戦していたはずだ。

そんな風にあるはずの選択肢から目を背けます。見ないふりをします。自分には熱量がなかった。そうして諦めようとします。他の選択肢に目を向けます。

残っているのは、何となく周りに言ったら喜ばれるような選択肢ばかりです。

この不安定な現代の中では割と安定を取れるような選択肢ばかりです。

そこからやりたいことが選べるなら良いと思います。きっとメリットが沢山あることでしょう。ワークライフバランスが謳われる時代です。好きなことややりたいことはプライベートでやればいいだけです。

頭ではわかっています。理解しています。

でも、やりたくないことのために頑張れないよ。

わがままかもしれません。甘ったれかもしれません。でもきっとこれが本心です。

このままでは社会の役に立てない。でも動きたくない。投資が全て無駄になってしまう。でも働きたくない。

いっそのこと、消えてなくなりたい。

生きてるだけでマイナスなら、せめてゼロにさせて欲しい。


休学するまではなぜ自分がこんなに消えたいと考えてしまうのか分かっていませんでしたが、最近になってこういった思考に陥っていたのかもしれないということに気づくことができました。もちろん、他の要因もたくさんありますが。

だからといって、突然「じゃあもっと自由に生きてやろう！」「死ぬまで生きてればいいや」とはなかなか考えられませんが、自分が見ないようにしている選択肢があることに気づけただけでも成長かなと思っています。

結局私はあの時、好きなことは仕事にしない方がいいという理論に納得し、無茶な夢だと諦め、堅実に生きるという選択を自らしたんです。

その選択を過去に戻って変えることはできませんし、多分できたとしてもしません。

この臆病な私のまま、何かを諦めながら生きていかなければいけないのかなと思います。

今までは自分の気持ちを諦めていたけれど、これからは周りからの評価とか、将来の安定とか、そういったものを諦めてみてもいいのかなと思っています。 

どうせ生きづらいなら違う生きづらさを体験してみるのも面白いかも。そんな感じです。

抽象的な話ばかりで読みづらくなってしまったかもしれませんが、自分の思考の整理にはなりました。

ここまで読んでくださった方がいるかは分かりませんが、もし共感したなどあれば、♡やコメント頂けると嬉しいです。