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映画 『オットーという男』

秋の夜長Netflixで「オットーという男」を鑑賞、
トム・ハンクス主演兼製作の映画です。

📽️ オットーという男


妻と職を失い身寄りがなく、
社会的に孤立している高齢男性である主人公は
郊外の共同住宅で一人で暮らしています。

日常生活で彼は共同住宅敷地内の規則が
正しく守られているか監視し、
駐車方法、ゴミ捨て、騒音など
規則を守らない人にはガミガミ説教する。
挨拶をされても仏頂面でほとんど無視、
ご近所からは嫌われ厄介者扱いされているのです。

孤独を良しとする、偏屈な老人、
それが「オットーという男」。

その彼の人生最大で最後の目的が
新婚当初から住み続けている、
最愛の妻との思い出が詰まっている家で
自ら人生に終止符を打つことで
それに向けて着々と身辺整理を進めます。

ただ向かいに陽気でお節介な主婦がいる
ヒスパニック系家族が引っ越してきたことで、
近々この世から去る予定の孤高のオットーが
人がよく騒がしい彼女たちの日常ペースに
有無を言わさず巻き込まれて
人生の終の計画が実行される直前だった
彼の日常生活が一変していく。
その様が描かれています。

猫ちゃんの名演技も観られます

🎞️ トム・ハンクス

孤独の老人のモノクロ生活に
彩りが加わり、人生を再生していく様子を
描いたヒューマンドラマ。

アメリカ郊外の小さな街の一角に住む
市井の人達の狭い人間関係の中での
ストーリー展開、派手な演出がない中
トム・ハンクスの演技にストーリーに
引き込まれて一気に観ました。


アップで映し出されるトムの表情、
モノローグが多いセリフ回しで
唯一心を開いていた最愛の人を失い、
孤独の中増していた偏屈さが
徐々に消えていき、
表情、言動が温和になっていく様が
伝わってきます。

トム・ハンクスの演技は味わいがあります。

🍿鑑賞感想・雑感

アラカン世代の私達夫婦は当事者意識を持って
示唆に富んだ映画の世界に浸れましたが、
若い世代には退屈でピンとこないでしょう。
良い映画ですが、万人受けはしない思いました。

回想シーンで若き日のオットーを
トムでない役者さんが演じています。
若返りメイクでトムが演じず敢えて
無名の役者を立てたことが意外でした。
それにこの俳優さん、顔がトムに似ていないのです。

ただ、上半身の後ろ姿、後頭部から首にかけての
シルエットがフォレスト・ガンプのトムそのもの。
オーディションで後ろ姿で役者さんを決めたのだ
と思っていました。

似ているはずです。
彼はトムの三男でこの役で
俳優デビューとなったデビューとなった
トルーマン・ハンクス。

日本の芸能界、政界、、2世というだけで、
有利なスタートラインに立っている人
たくさん見かけます。

ハリウッドでも同じなのね、と再認識。

アカデミー主演男優賞2回受賞の大スターである
トムもプライベートでは人の親。
幾つになっても我が子は大切、可愛いと
思うのは至極当たり前ですね。

Netflixでお薦めに上がっていたので、
前知識もなく鑑賞。後から解説を読み
知りました。
またこの映画はリメイク版なのだそうです。

スウェーデン人作家フレドリック・バックマン氏の
小説「幸せのひとりぼっち」を原作とした
同名のスウェーデン映画のハリウッドリメイク。
原作のことは全く知りませんでした。

この秋、原作小説を読み、
オリジナルの映画も観ることにします。

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