見出し画像

次世代Career Forum イベントレポート

本記事は、10月16日に開催されたmiusig主催イベント
『次世代Career Forum ~今日のリーダーが、もし今、新卒だったら~』
についてのイベントレポートです。

こんにちは!miusig代表の鈴木梨里です。
先月、渋谷キューズで開催したイベントについてまとめました。
今日のリーダーと、未来を担う学生が渋谷キューズに集い、実現した今回の特別イベント。
当日の内容の一部をお届けします。

イベント概要
日時:2022/10/16 (日) 13:30-17:30
テーマ:「今日のリーダーが、もし今、新卒だったら」
開催場所:渋谷キューズ スクランブルホール
協賛:
・アデコ株式会社 就活エージェントサービス Adecco Spring様
・渋谷キューズ
登壇者:
▼川崎健一郎さん
(Adecco Group Japan代表)
▼西岡恵子さん
(株式会社cotree 代表取締役)
▼小林正忠さん
(楽天 常務執行役員 CWO)
▼勝見仁泰さん
(Allesgood 代表取締役)
▼小杉山浩太朗さん
(Adecco Group Japan Head of SDGs)

当日の3つのテーマ

今回の企画は大きく分けて聴け、語れ、描け、という三つのパートに分かれていました。
一つ目の「聴け(=パネルディスカッション)」でリーダーの価値観にふれ、
二つ目の「語れ(=ワーク)」で気づきを言語化し、
三つ目の「描け(=コーチング、キャリアコンサルティング)」で自分の行動に落とし込む。
パネルディスカッションからコーチングまでを一つのイベントの中で扱い、自分軸探しに必要な「感情が突き動かされる経験をする(事例の蓄積)→その経験を言語化する(抽象化)→体系的にまとめ上げる(概念化)→実際の行動に落とす(具体化)」という一連のサイクルを今回のイベントの中に設計することで、自分軸探しの過程を、参加者の方々に経験してもらいたいという強い思いがありました。

・パネルディスカッション【聴け】 
「もし今、新卒だったらどのようなキャリアを歩むか」をテーマに、ゲストによるパネルディスカッションを行い、参加者が自らのキャリアをデザインする上でのヒントやアイデアを受け取る機会としました。

パネルディスカッション セッション1
パネルディスカッション セッション2

  ・ディスカッション【語れ】 
まずはパネルディスカッションの中で、強く共感した/自分とは異なると感じた点に対して、お互いに「なぜ?」と問いかけて参加者同士で深ぼってもらいました。その後、ワークを通じて得た気づきをグループでシェアし、出てきた疑問は直接ゲストにぶつけてみることで、ゲストと直接対話する機会としました。

当日のディスカッションの様子

 ・イベント後に希望者が受講できるコーチング/キャリアコンサルティング【描け】 
イベント後に申込んで下さった参加者に対して、株式会社Adecco様のキャリアコンサルティング、もしくはmiusigのコーチングを受講できる機会を用意しました。イベントにて見えてきた自分軸を、セッションの中で見つめ直し、自らの行動にまで落とし込むことを目的にしています。

miusigの1オン1コーチングの様子(https://miusig.co/pg4235300.html

パネルディスカッション:豪華ゲストによる対話

ここからは、パネルディスカッションの内容の一部をお届けします。

高橋(セッション1 ファシリテーター):お二人の発言はとても前向きで、とてもポジティブなエネルギーを感じるのですが、何か意識していることはありますか?

小林さん:私がいつも意識しているのは、考えてから行動するのではなく、考えるために行動するということです。考えているだけでは物事は動きませんが、行動すると考える材料が見つかります。
小さくてもまず動き、その結果を受け、新たな仮説をたててまた動く。この順序は大切にしていますね。

西岡さん:何か辛いことがあった際は、「なぜ神様は自分にその機会を与えたのか」と考えるようにしています。そうすることで、起きたことは変わらなかったとしても、その事実をポジティブに捉えなおすことは可能です。そうし続けてきたことで人生の全ての出来事をポジティブに解釈する力を自然と身につけた気がします。

高橋:「もし今、新卒だったら」という今回のテーマに関する、お二人の考えを教えてください。ここまでさまざまな経験をしてきたお二人がもう一度23歳になったとしたら、どんな選択をなさいますか?

小林さん:規模が大きく、きちんと育成制度が整っていながらも、若手のうちから頻繁に意見を求められ、責任を持って意思決定する機会が多い環境に身を置くと思います。
自分だったらそういう選択をしますが、何よりもまず、他の誰かではなく、自分が心から誇れる就職先で、自分が誇れる仕事をしてほしいですね。

西岡さん:意外に思われるかもしれないのですが、私は過去自分がそうしたように、大企業に行きます。
大企業って日本の縮図だと思っていて、そこで得られる「いかに自分と異なる世代の方や全く違う価値観を持った方と共に働き、価値を生み出すか」について試行錯誤する経験は、人生100年時代と言われるいま、長く活躍し続けるために必ず必要となるスキルだと思います。

新酒さん(セッション2 ファシリテーター):お二人はそれぞれ起業家、大企業のSDGs責任者と、とても大胆でユニークなキャリアを歩まれていると思うのですが、このキャリアを歩もうと思ったきっかけにはどのようなものがあったのですか?

勝見さん:僕の場合は、プロになりたいと夢中で練習していた野球で挫折し、海外に行ったことがきっかけでした。このままじゃダメだと思い、外に出ました。逃げたんです。
そしたら、インドでたまたま出会った起業家に衝撃を受けました。彼はプロダクトもまだ何もないのに、本気で世界を変えると断言し、そのために本気で行動していました。
その時思ったんです。
できると思った人しかできない。
ならば自分にできないはずがないと思い、今のアイデアに出会ってからがむしゃらに走ってきました。

小杉山さん:私は小さい頃に両親の仕事の都合で海外に行った時、恵まれない環境で前向きに力強く生活している人を見て、自分が当たり前だと思って受けている恩恵がいかに貴重かを思い知ったんです。そこで、もっと世界を自分の目で見てみたいと思い、UWCで学ぶため、高校生の時に日本を離れました。そこでさらに「世界が直面している課題について、どのように対処しているかを学びたい」と思うようになり、大学はNYUに進み、ニューヨークで国際関係学を学びました。国際連合でのインターンシップも始め、卒業後もそのまま国連で働きたいと考えていました。国際機関の職員の立場から、企業に対してSDGsへの取り組みの呼びかけを行い、SDGsを達成したいという思いがあったからです。
しかし、大学2年生のとき、Adecco Groupが主催する、CEO for one monthというインターンの日本部門の代表に選ばれ、CEO業務を1ヶ月間体験した際、Adecco Group JapanのCEOから「多くの企業を巻き込んだ課題解決は、実現までが大変。実情を知らない相手に口出しされても動かない企業の方が多いだろう。まずはひとつの企業で、実例を作ってみたらどうか。多くの企業が苦戦しているSDGs経営を、うちでやってみないか」との提案を受け、ジョインすることに決めました。

新酒さん:やってみたい、と思ってもなかなか行動に移せないことは多くの方が悩むことでもある思うですが、お二人の圧倒的な行動力の秘訣は何でしょう?

勝見さん:自己肯定感の高さだと思います。
人間やろうと思ったらなんでもできるし、自分も本気になったらやれないことはないと心の底から信じています。自信は自らを信じると書きますが、自分への信頼があるから目の前の新しい環境に飛び込むことができるのです。何も大きなことをいきなりやらなくてもいい。日常に溢れる小さな意思決定の場面で、昨日までだったらやらなかったことをやってみる。その積み重ねです。
やってみて、結果が出る。その繰り返しで少しずつ、自信はついてくるのだと思います。

小杉山さん:私は小学生の時に病を患い生死をさまよう経験をした時に、これ以上に大変なことはないと思ったことが大きいです。生きているのだからやってみよう、死ななければ大丈夫、というマインドセットです。
また、私の好きな言葉に「悲観は気分、楽観は意思」というものがあります。気分だけで生きていると、悲しみや嫌なことに遭遇したとき不幸だという感情に溺れてしまうから、感情に流されず、意志の力で楽観主義に立つ、という考え方です。幸福を掴むのは意志の力なんですね。
あとは、やることのリスクと、やらないことのリスクを比べることもお勧めします。僕の場合、これまでの挑戦において常にやらないことのリスクの方が大きいと考え、新しい環境に飛び込んできました。

ワーク:「なぜ?」で深堀り、価値観を言語化する

ワークの時間はパネルディスカッションで聞いた内容に関して、参加学生同士、そしてゲストの方々を巻き込みながら、ディスカッションをしました。
まずは参加者同士で2人組を作り、ワークシートを用いた対話を行いました。「最も強く共感したところ」あるいは「最も自分との違いを感じたところ」を一つ取り上げ、そこに対してペアの相手に「それはなぜですか?」と深ぼってもらうというワークです。「なぜ」を4回重ねて深ぼってもらうことで、自分が大切にしている価値観を発見することを目的にしていました。

当日使用したワークシート

その後の15分間は四人1チームでグループを作り、先ほどのワークで得た気づきやぶつかった壁、疑問などについてグループでシェアする時間としました。その際、ゲストの方々には手の上がったグループに入っていただき、学生のモヤモヤに耳を傾け、フィードバックやアドバイスをしていただきました。ゲストの方々が回りきれないほど多くの手が上がり、ゲストと参加学生の対話が実現した素晴らしい時間となりました。

感想

参加者の方からのご感想

・今の社会を引っ張るようなすごい方々のお話を生で聞くことができ、さらにそれを受け身で終わらせるのではなく、参加者とそれについてディスカッション出来たのはとても貴重な経験でした。普段のイベントで参加者とのディスカッションはないので、これは本当に素敵だと思いました!ディスカッションの中で、とても大きな学びがあり、面白かったです!!

・ディスカッションで心から熱いと思える会話ができた。未来に対してのビジョンを共有できた。

・将来のビジョンを考えるときに、参加前までうまく考えることができなかったので、イベント参加後から明確化された気がします。

メンバーの感想

・ゲストの方々は皆、常に周りから学ぼうとするハングリー精神と、どのような立場の相手にも敬意を払い自分のできる最大限の貢献をしようとする謙虚さを併せ持っていた。事前準備でゲストの方々から企画に関する提案をして下さったり、本番中も登壇してないときは他の人の話聞いてメモをとったり、学生の相談にも労を惜しむことなく時間ギリギリまで耳を傾けたり。このような姿勢をずっと続けてきたからこそ、多くの人に愛されるリーダーになるのだと感じた。

・ワーク中、知らない人同士がとっても良い顔して語り合い、さらには挙手をしてゲストに質問し、会の終わりには参加者同士で連絡先を交換して帰っているのを見れたのは、何よりも感動した。今回のコンテンツを通じて、何かしら参加者の心を動かし、変化を起こすきっかけを提供できていたらとても嬉しい。

・学生アンバサダーをご招待し、会を積極的に盛り上げてもらったり、他団体の方にファシリテーションをやっていただいたりと、本当にたくさんの人と共創することで完成したイベントだった。楽しかった!

さいごに

最後までお読みいただきありがとうございました!
読んでいただいた皆さまに少しでも当日の様子をお伝えできていたら嬉しいです。


本イベント主催団体miusigでは、来年度に向けて新メンバーを募集しております。様々な領域で注目されているコーチングを0から学び、日本で唯一のコーチング学生団体miusigで誰かの意思決定を支援してみませんか?

興味ある方は上記のラインから「miusigについて聞いてみたい」とご連絡頂けると嬉しいです!当日ピッチをしていた代表やファシリテータをしていた副代表とぜひ気軽に話しましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?