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NYの子供の教育事情 ママたちの葛藤

現在、長男は10歳。日本は小学校5年生ですが、こちらの学校では小学校最後の年。アメリカではK(日本でいう年長)から義務教育が始まり、12グレード(高校3年)まで続きます。

多すぎる選択肢

4年生で州の大きなテストを受け、その結果を見て次の中学校が決まる…わたし達がこちらに移ってきて驚いたのが、いわゆる学区(Zone)の中にいくつもの公立小学校・中学校があること。しかも日本のように統一の教科書や指導要領がしっかりあるわけではなく、学校によりかなり内容に差があるのです(もちろん教えなくてはいけない最低限の決まりはある)。


何人かの現地の先輩ママたちに、こちらの学校を教えてもらうと、なんと基本の勉強以外のアートや体育の部分は学校であったりなかったりだそうです。日本では当たり前にあるプールも、ニューヨークの小学校で備えているところはあまりないようです。現に我が子たちの学校もありません。
そのかわりに美術に力を入れたり、エコ活動を推進して子供達に資源の大切さやどうやって地域に貢献できるかを教えているようです。

入学拒否

一度入学許可をもらっていた学校は、主人がそこの方針を気に入らずに拒否したのです。その学校は小学校から有名大学を目指して勉強させ(いわゆるアイビーリーグ)詰め込み教育な雰囲気でした。朝はなんと7:30から開始で終わりは16:00過ぎ(普通は5年生まで14:30下校)。宿題も多く、1年生ですら落第したという娘の友達もいました。

学校によっては人種の偏りもあったり、2カ国語で授業をしたり…制服があったり、なかったり。
もちろん、学力レベルも全くバラバラです。学区で良いところ悪いところが分かれてもいます。一般的に良い学区は、家賃が高くそれでも子供を持つ意識の高い親はそこに住みたがります。何も考えずに住みたいからと選ぶと、後で学校探しでかなり苦労することになります。


わたし達もそのタイプなのですが、とても悪い学区だったのに(前の記事参考)家賃が高騰し住人が入れ替わって、悪い学校は潰され新しい学校に生まれ変わったのです。これはわたし達にとってはとてもラッキーな出来事でした。家から3分の小学校が、ニューヨークで最悪レベルから、地域の親はみんな入れたがる人気校になったのです。特にマグネットスクールということもあって、学区外の子も希望すれば入れるので毎年抽選になっているほどです。去年は100人ちょっと子供達が抽選に落ちてしまったそう(隣の学区に住んでいる友達家族も落選、かなりショックでした)。わたし達は幸いわたし達は学区内に住んでいるので最優先で入ることができました。

息子の苦悩

ただのびのびしていて子どもがいつも明るいという人気校とは裏腹に、自由すぎる校風は少々頭の固い息子にはあまり合っていなかったようで入学して数年苦しい日々を過ごしました。

このように小学校ですら特色がちがいすぎて、慎重に選ばないと子どもに全く合わない学校に放り込んでしまうことになります。

どこのエリアに住んでいても入れるレベルの高い学校(Citywide)はいくつかあるのですが、とにかくとんでもない競争率です。そこに入るための塾や家庭教師など、親も必死になる状況。幼稚園から小学校、中学校、高校までこのレースは続いていきます。
日本のようにここに住んだらここの学校というわけにはいかないので、いやでもお受験事情には詳しくなってしまいます。

中学校選びに奔走の日々

今息子は、小学校最後の年で、10月11月は学校見学でひたすら中学校を回る時期。来月12月頭には希望校を提出しなくてはいけません。来年の今頃にはどの学校にどんな顔で通っているのでしょうか。
今で全てが決まるわけではないけれど、小学校で気苦労が多かった分、中学校は楽しく過ごしてほしいなぁと思うわたしです。

いつも応援ありがとうございます♪ アメリカは24時間子供につきっきりなので(シッターなどを頼むなどしないといけない)、子供といながら自分なりに楽しく頑張っていきたいと思っています。 サポートもありがとうございます!助かっています。 日本に帰る費用、新しい機材の購入にあててます。