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LILUA
2023年5月15日 17:25
義昭に降伏を勧告するため、信長は『京の復興に』と朝廷へ黄金を贈り、正親町天皇勅命の講和を得る。しかし義昭はたった三ヶ月で講和を破棄し、炎天の盛夏に槇島城で再挙兵――。残念ながら彼は、頼みの綱の信玄が春に病死した事を知らなかった……。 一方信長は、義昭の再挙兵を見越し動いていた。『義昭が再び挙兵した際には瀬田の辺りで道を塞がれるだろう』と予想。大軍で湖上移動する為、佐和山で過去に例を見
2023年5月9日 17:18
勝家を信長のもとへ走らせるよう手筈を整えた可成は、交通の要所である坂本の街道を封鎖。浅井・朝倉の進軍を妨害する策に出た。しかし、続々と届く悲報に愕然とする――。「坂本に進軍して来た浅井・朝倉の兵は、およそ三万かと」「止まらぬか……。このまま奴等が摂津へ向かえば、信長様が挟み撃ちに遭う。…………。否、――しかし、『戦に勝るかどうかと、兵力は必ずしも比例せぬ』……これは信長様のお言葉じゃ
2023年5月8日 17:16
京への道を取り戻すため、浅井家へ反撃の狼煙を上げた信長は、義弟 長政が六角氏防衛の拠点として築いた湖北の横山城を包囲した。そして威勢よく士気を鼓舞する――。「横山城を取れば、京への道は繋がる!長政の居城 小谷城と横山城は、姉川を隔てた南北向かい山に位置。横山城を占拠し、長政の喉元に刃を突きつけるのじゃ! 天下静謐の障碍となるならば、たとえ眷顧した義弟であっても取り除かねばならぬ――!!
2023年5月7日 17:37
―1570年― 将軍 義昭の亡命を手助けしたにも拘わらず、己の緩慢により見限られてしまった越前の朝倉家は、着々と名を揚げる信長に焦っていた。 そして隣国 若狭の属国化を狙い、若狭大名 元明を拉致。傀儡として間接支配を遂げる――。 だが、元明は“将軍の甥”……。幽閉された過去が重なる義昭は、甥の境遇を不憫に思い、又も信長を頼るのだった。 結局、元明救出を引き受けてしまう信長に、家臣 可