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世界で通用するブランドになるための「データ管理」

こんにちは。
lilo(リロ)代表の堀です。

私たちliloブランドは、滋賀県信楽で土から生まれた無水調理鍋《liloダッチオーブン》を販売しています。

タイトルにもある通り、私たちはliloのさまざまな業務の「データ管理」の必要性を感じており、社内では「データ化」「ワークフローのフォーマット化」に重きを置いています。この記事では、なぜ私たちがデータ管理を進めるのかについて深度を深めていこうと思います。

「データ化」、「フォーマット化」を進める理由

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私が進めているデータ管理は、ITツールを導入するとか、在庫をエクセルで管理するとかということではありません。

日々の売上やアクセス数の分析はもちろん、在庫・品質管理、OEM先のマネジメント、ストアのアップデート、個人の業務管理などシステム的に管理できる業務をすべてデータ化・フォーマット化し、システマチックに動ける組織にしようとしています。

その理由は、ブランド作りにおいては「データ化できない要素」こそに最も価値があり、liloのメンバーには、この「データ化できない要素」に自分のリソースを費やして、それを積み重ねてほしいと考えているからです。

「データ化」でリソースを解放する

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liloのブランド作りは、人の心を動かすコンテンツの積み重ねだと考えています。人の心を動かすフィロソフィー、道具開発、デザイン、文言、SNS発信の内容、雰囲気感などはすべて、私たちメンバーの奥の奥から捻り出すものであり、それは簡単なことではありません。時間をかけて考え出したものを破壊し、アップデートし、また創造することの繰り返しで洗練されたコンテンツになっていくのです。


つまり、ブランドを作り上げる主要素は「データ化できない要素」なのです。この「データ化できない要素」に人、時間、お金などの経営資源をかけられるブランドこそが強いブランドになると思っていて、「データ化できない要素」に費やすためのメンバーのリソースを解放する必要があります。

人も資本も少ない田舎のスタートアップが、世界で通用する強いブランドになるためには、いかに「データ化」「フォーマット化」できるかが勝負になると考えています。

業界特有の「何となく」はできるだけ無くしたい

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そもそも手仕事の業界は、古くから続く「何となく」の商慣習が強く根付いています。業者間のやり取りは数日かかり、金額は古くから付き合いのある事業者同士で「何となく」認識され、在庫管理や品質管理も「何となく」融通を効かせて行われています。

この「何となく」の商慣習が、特に問題が起こったときに大きなロスを生み出し、私たちのリソースを奪います。

私はこのような業務をすべてデータ化することでロスを最小化し、生産性を向上させ、できるだけ「データ化できない要素」にメンバーみんながリソースを配分できる環境を作り出そうとしているのです。

例えば弊社では、商品が納品された際の検品時にB品率を算出しOEM先にその日のうちに送ります。B品理由などを報告するドキュメントもフォーマット化していて、メンバーの誰でもが行えるようにしています。OEM先の工房がやる気が一番高い納品日に、結果とフィードバックを可視化して送ることで、著しく品質向上に寄与した例です。

しかし、いきなり手仕事の業界にスタートアップ経営やデータ化、フォーマット化を持ち込んでも、白い目で見られることは容易に予想できます。

だからこそ、相方である古谷・村田の存在が必要です。彼らは手仕事のど真ん中である陶器屋(古谷)、箱屋(村田)の長男として生まれ、3代目として事業を継承していく張本人です。

彼らがスタートアップ経営やデータ化、フォーマット化の重要性を理解し、liloブランドで本気で世界を目指すという旗振役になることで、他の手仕事に関わる方々を巻き込んでいかないといけないと思っています。

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世界で通用するブランドになるために

こうしたデータ化、フォーマット化を徹底して積み重ねることで、5年後、7年後には無駄なことに経営資源を割かず、高い生産力と創造力をもった、世界で通用するliloブランドを創ることができると信じています。私たちのミッションは、世界に「道具へのカンシャ」を届けることですから。

もし良ければ、私たちの作っているliloブランドを覗いてみてください。

また、liloをテック企業にしていくために、「道具へのカンシャ」に共感してくれるエンジニアも募集中です。ぜひお気軽にお問い合わせください。

m.hori@li-lo.jp


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