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インドネシアの発酵食品「TAPE(タペ)」をはじめて食べた話

ある朝、散歩の途中で行商のおじさんと目が合った。
お互い足を止める。
わたし「何だろう? その赤い食べ物は……赤飯? その横にあるのは、たぶんおもちかな?」しばらく、その物に視線を落としてじっと見ていると……

タペを初めて買う

おじさん「もちとタペだよ、買わないかい?」
わたし「Ini apa(これ何)? Brapa(いくら)? 」
おじさん「Tape(タペ) ぜんぶで50,000R(約500円) 」
わたし「Ena(おいしい)? 」
おじさん 「Ena! Ena! タペを、もちにつけていっしょに食べるんだよ」と説明してくれた。

ちょっと高くて一瞬どうしようかなと迷ったけど、ほかにも地元のおばちゃんが買っていたので試しに買うことにした。

この食べ物はほんとにおいしいのかな? という不信感と、おじさんが「おいしい」と自信をもって言い放ったそのことばに期待感を抱えながら家に帰りついた。

おもちは以前も食べたことがあったので、予想通りの食感。
日本のおもちみたいにのびませんが、韓国のよりかたくないです。
しかも、ちまきのような甘さはありません。

タペの味

タペの味はいかに?
「甘くてほんのりアルコールの香りがする。なんだか懐かしい味だな。この赤黒いつぶつぶは米だな、甘酒や塩こうじのような味、アルコール入っているのかな?いやあインドネシアはムスリムが多くハラルが大半だから入っていないよね?発酵の段階でアルコール分が出てくるのかな? おいしい、これはいける!」
脳内で、タペが日本の懐かしい味にたどり着いた瞬間でした。

タペは、ひょっとして「みりん」や「酒」のように、料理に使えるかもしれないと思いました。
ロッテマートというスーパーに日本の商品が少し置いてあり、「みりん」や「料理酒」はありますが、日本の3倍から4倍はするのでとてもじゃないけど買えないのです。
ジャカルタに来てからずっと、調味料は塩、ブラウンシュガー、みそ、酢だけでした。

タペが気になりいろいろと調べたところ
タペとは、キャッサバやもち米を発酵させた伝統的な食品。
まさに塩こうじ!

塩こうじ

タペの食べ方

そこで、タペをみりん代わりに試してみました。
料理に関しては、超ズボラでシンプル イズ ベストな生活スタイルです。
いろいろ味付けせず素材を生かすのが好きな方は、どうぞ試してみてください。

1肉につけこむ→醤油といっしょに油で焼く
2なすやじゃがいもなどの野菜に醤油といっしょからめて油で焼く
3オートーミールにまぜる
4生野菜につける
5そのまま食べる

肉に関しては、とり肉以外試していませんが豚肉でもいけると思います。
西京焼きのように、魚もいいでしょう。
とても健康的でしかも美味です!

さいごに

インドネシアで発酵食品に出会えるとは、それも酒やみりんの代用になるタペがあるなんて想像もしていませんでした。
日本を思い出させてくれる懐かしい味に出会えると、嬉しく感じます。
だって、体にとてもいいですからね。

インドネシアに来た際は、発酵食品が大好きな人ならぜひタペを試してみてはいかがですか。


りりい

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