レジリエンス恋愛塾.2ー恋愛経験値とメンタル筋の相関関係♡
こんにちは、メンタルケア心理士・恋愛カウンセラーの櫻麻 莉子です。
恋愛力を高め、折れない心をつくる『レジリエンス恋愛塾』。
今回は、心のレジリエンスを高め、あなたの人生を豊かにする「恋愛経験値とメンタル筋の相関関係」について、書かせていただこうと思います。
恋も人生も”損か得か”だけでは測れない
長いようで、短い人生。
心のレジリエンスを上げていくにあたり、まず一番最初にお伝えしたいこと。
それは、この言葉です。
人生で経験することはすべて、”無駄”にはならないー
人生経験豊富な方の中には、もう存分にお気づきの方も多いと思います。
五木寛之さんのような”ダンディ紳士”はもとより、おませな中学生だって、この言葉には大きくうなづいてくれることでしょう。
そうです。
頭ではみんなわかっているのです。
人生に無駄なんてない。
この経験を肥やしにしなくっちゃ!と。
それでも……。
「ああ、なんてこと! この恋は時間のムダだった。しなきゃあよかった」
恋が終わったが最後、そんなふうに思ってしまう方は、やっぱり少なくないです。
この、無駄だった、という感情。
それは、その恋愛で傷つき、時間的、物質的になんらかの”損害感を感じた”がゆえに起こる徒労感なのかもしれません。
ー今まで相手と過ごしてきた自分って、何だったんだろう
状況によっては、損害感どころか、”自分の存在”そのものを否定されてしまったような気さえすることでしょう。
どうにかつらい気持ちから逃れたくて、自分から”被害者の役”を請け負い、どんどん悪い方に気持ちを追い込んでいく。
あっという間に悲劇のヒロインの出来上がりです。
でも、こうは思えませんか?
「どれだけ傷ついてきたか」=「どれだけリアルな実戦の場数を踏んできたのか」
だというふうに。
ヒーロー(ヒロインも!)は、闘いを経験するたびに強くなります。
ランクも上がり、行けるステージだって広がります。
宝物やコインだっていっぱいゲットできるようになるのです(え。なんの話⁉︎)
そもそも、あなたが最初からイヤイヤ交際していたのでない限り、そこには、楽しかった時間も、充実していた時間も、素敵な記憶もあったはず。
たとえその記憶が、いまは苦い涙に滲んでしまったとしても……。
そのキラキラしていた瞬間までをも「無駄な時間だった」と思い悩み、永遠にドブに投げ捨ててしまわなくてもいいはずです。
人生の「無駄」は経験値を上げると感じにくくなる
じゃあ、どんなときも、何が起きても「ほんと無駄だった…私の時間よ戻れ〜〜!」って思っちゃいけないのか?
そんなことは決してありません。
魂の相方、ソウルメイトだとまで思っていた人と、なんらかの形で関係が終わることだってあります。
予期せぬ裏切りだったり、意図しない行き違いだったり……。
そして、お互いが、もしくはどちらかの気持ちが完全に醒め、修復不可能な状態になり、もう元の状態にはもどらない。
濃度の濃い恋愛であればあるほど、相手との深い交わり合いを経験してしまうほどに、その恋の終わりには当然、深く傷つくこともあるでしょう。
濃いお酒につい、悪酔いしてしまうことがあるのと同じです。
でも、だからといって、水で10倍に薄めたお酒ばかり選んで飲んでもいられないですよね。
薄っぺらい香りつきの水に、どれほどの満足感があるのでしょうか。
(ちなみに私は、上質な琥珀色のお酒ほどロックで飲みたい派です笑)
濃いお酒を美味しいと感じたり、悪酔いして痛い目をみたり……。
そんなことを繰り返すうちに、あなたの経験値は知らないうちに上がっています。
そして、人はどうせまた、恋をしてしまうのです。
つらい二日酔いの真っ只中に発した〈もう飲まないよ宣言〉が何の効力も持たないように。
「もう恋なんてしない」なんて、言わないよ絶対〜♪」ってやつですね。(こういうので分かる昭和生まれ感!)
落ち込みから立ち直るのだってどんどん早くなる。
だって、場数を踏んでいればいるほど、だんだん慣れちゃうから。
感情が揺れても、次第に波はおさまっていく、ということを心が学習してくれます。
筋肉と同じように、心も筋トレ次第で逞しくできるのです。
しなやかな心の筋肉は、どうやって育てるのか
つらいことがあっても蘇る力をもつ、不死鳥のような”心の筋肉”。
そんなしなやかな心の筋肉を育んでいくにはどうしたらよいのか。
経験値を重ねながらも、どうやってその”つらさ”を乗り越えていくのか。
肉体の筋肉同様、心の筋肉も”裏切りません"。
でも、心の筋肉は、とてもデリケート。
無理やりに、動かしたり鍛えたりしてはいけない時もあります。
いくら場数を踏み、経験を重ね、立ち直りまでの時間が繰り上げられたとしても、恋を失くしたその瞬間、傷ついたり落ち込んだりするのは当たり前。
それが大切な恋だったならなおのこと。
気持ちが地の果てまで落ち込んでしまうことだってあるでしょう。
だからこそ、傷ついている真っ只中には、絶対に心に無理をさせない。
『つらかったけど、いい経験になったわ〜♪』
『こんなの私は平気。強いから。人生の肥やし。次行くよ、次!』
そんなふうに強がって|嘯(うそぶ)かなくたっていい。
頑張らなくていいんです。
本当に心が立ち直る前に、こんなふうに負け惜しみで中途半端に立ち上がると、心に負担がかかります。
レジリエンスとは、緩やかにしなり、もとに戻っていく力。
ぐっと深く落ち込んで、たわんで、そして伸びやかに弾んで復元する。
沈んでいく途中で無理やり押し上げれば、ポキっと折れてしまうのは目に見えています。
へし折れそうな心を常に奮起させてばかりいると、メンタルも体も、ボロボロになっていくだけです。
だからこそ、そんなときは、悲しくて、つらい自分を精一杯抱きしめてあげる。
ひとつひとつの悲しみを消化して、そして"昇華"して、ゆっくり前に進んでいきましょう。
決して自分で自分の心に嘘はつかない。
人にはバレなくても、自分にはバレちゃいますから。
これは、恋愛だけでなく、様々な人生経験でも同じこと。
つらいときはしっかりつらい自分を受け入れる。
自分を抱きしめ、慰めて、『よくがんばったね、つらかったね』といってあげる。
あなたの中で徐々に回復していこうとする力を、あたため続けてあげてください。
こんな内容も、もしもあなたが今、感情の落ち込みの真っ只中にいるのなら、”綺麗事”にしか聞こえないかもしれません。
何を言われても、何を読んでも、”感情の地獄”にいる時には見えないこともあると思います。
でも、数ヶ月後、数年後、場合によってはもっと後でも。
あのときのあの経験(想い)がコレにつながっていたんだ、と思うことがあったなら……。
ーあの恋も、経験も、きっと無駄じゃなかったのかもしれないー
そう、心から思っていただけたらとっても嬉しいです。
心の傷が癒やされ、素敵な思い出になったとき。
あなたの恋愛経験値と心のレジリエンス筋の数値が爆上がりしていますように……♡
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