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日本の労働者の99.7%が取るべき戦略

私が実践してきて強く思うこと、それはスモールビジネスを行うべきだということです。


日本の労働者の99.7%が取るべき戦略

日本の労働者の99.7%と表現するのは大袈裟じゃないかと思われるかもしれませんが、大企業・中堅企業・零細企業と全て経験してきた私だからこそ決して大袈裟ではないと断言できます。
ズバリ99.7%というのは、大企業に勤めていない労働者の割合です。
大企業従事者はそんなことをしなくて良いと思います。「大企業だろうと昔と比べると一生安泰とも思っていては危険」と言われますが、令和6年時点で全然そんなことはないと思います。99.7%の労働者と大きな格差があるし、今後もその差はどんどん開くでしょう。

世の中のマジョリティは99.7%だが、世の中の中心となるのは0.03%

資本家に富が集中するのが資本主義の本質です。当然、その従事者にはその恩恵が回ります。政府に対する声が大きいのも大企業やその集合体の声です。中小零細企業の集合体の声もあるのはありますが、どちらが政府に対する影響力が大きいか?というと確実に大企業の声だと感じませんか?

賃金が上がる(上げる余裕がある)のもそうですし、社内制度として休暇の取得がしやすくなるのもそうです。様々な手厚い制度や手当が置かれ、まっ先に改善されるのも大企業です。一言で言うと余裕があるからです。

余裕があるからこそ実現可能性も高く、だからこそ政府も、余裕がある人たちから見た理想の社会や経済に向けた制度や法律が大企業従事者向けに作られます。全部と言いませんが、メディアの注目も浴びやすく、政治的なアピールをしやすいのは中小零細ではなく、スポンサーになりうるビッグネームの大企業側です。

指をくわえ見ていても仕方がない

「私は零細企業に勤めているから」
「私は大企業には就職できなかったから」
そんなことを言っていても仕方がないわけです。

受動的な「待ち」の農耕民族から、能動的に「狩をする」アングロサクソンに人種を変えなくてはいけません。

そこで私がおすすめするのがスモールビジネスです。
スモールビジネスの説明をする前に、私の体験談を話させて下さい。

酒類専門商社で勤めていた頃の話です。
今もその当時も、私は東海エリアに住み・勤めているのですが、愛知や岐阜・三重を時期を変えながら全て担当していました。ご存知の方もおられると思いますが、東海エリアのカバーエリアは東海3県+北陸が大体セットになっています。福井、石川、富山です。

あるとき私は愛知県の担当を持ちながら、福井県のシャンパン市場の特命を受けました。実は福井県は人口に対して事業者の数が非常に多いんです。社長さんの数が多いということです。
「片町」という名前の歓楽街に皆さん飲み食いしに来られます。
一見、片町には人の行き来も少なく賑わっていません。が、店の中に入ると満員!!というケースが非常に多く、実は賑わっています。
失礼ながら、福井というと田舎の県というようなイメージがあったのですが、どうも羽ぶりが良い。
お店のママやマスターに聞くと、社長の数が多いからだと。
もちろん大きな企業さんもありますが、町のクリーニング屋さんだろうが飲食店さんだろうが、とにかく事業者・社長がとても多いのです。

サラリーマンは会社の経費でウィスキーをボトルキープし、少しずつ安く飲み進めるパターンが多いですが、経営者となると違います。ウィスキーと異なり、一度開封したらその日のうちに終わる高い酒、それがシャンパンです。自己顕示欲も強く、他の席でシャンパンが空いたら「何!?俺もだ!」と見栄が張れる好材料商品こそがシャンパンなのです。

これが人口の割に、田舎に思える割にめちゃくちゃ売れるのです。現役当時データを見ていましたが、人口に対して売れるシャンパンの本数は日本一だったと思います。

スモールビジネスは人と世を助ける

サラリーマンの人は社内の人を大切にする傾向が極めて高いと思いますが、事業者は社内ももちろん、社外の人との関係も大切にします。

単に事業者は「見栄を張るから」ということではなく、事業者は日々のサバイブの中でお金を稼ぐ手段や流行を常に学び、飲食店や他の事業者との交際の中で情報交換をしています。そのように、適切な投資活動を行うのための大切な事前リサーチコストとして消費や交際活動を、ある程度積極的に行う(行える)のだろうというところに私の考えは着地しました。

「子供がいるのに離婚したから商売を始めるしかなかった」
「破産した経営者が気づいたらまた経営者として復活していた」
「金持ちの子供は金持ちで、親は商売をしている」
こんな話、耳にしたのは一度や二度ではないはずです。

つまりミクロ(家計)レベルの経済も、事業者になれば余裕が生まれやすく、また家計の集合体であるマクロ(社会)レベルの経済も、事業者数の数に比例して経済は好転しやすいのです。

事業者になると、目線は売上の確保や収益向上など、サバイブをベースとしてマネタイズに意識が向きます(もちろん子供の成長や趣味などに対しても重要で時間もコストも労力も割かれることは間違いありませんが)。

ただし、私が圧倒的に推奨するのはスモールビジネスです。
上場や拡大を目指してスケールする必要はありません。スケールすることを意識するとベンチャー企業のようになり、その成長は急進的であることが追求され、また苦痛が伴うからです。また起業のハードルが高くなり、挑戦者の数が減り、当然バッターボックスに立つ人の数が減るので、ヒットやホームランも出にくくなるからです。そんなものは繁盛したりヒットしてから考えれば良い。

小資本で、自分の好きなことでやり続けたいこと、従業員も要るか要らないか程度でできる、小規模なものがおすすめです。当然テナントを借りるにしても家賃の安いものが良いです。

次回はスモールビジネスにこだわって続けている私の毎日の過ごし方について書きたいと思います。

ということで、また今度。



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