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#02 マイバッグに収まりきらなかったポテトチップスの袋を手に持ってスーパーから帰るときに死にたい気持ちになった女

とことん、ダメな女である。

何事も続かない。
計画性がない。
どんなことにもストイックさがない。
お金を大切にしない。
部屋が汚い。
よく考えない。
気が利かない。
運転している時に口が悪い。
積読が多すぎる。
仕事が遅い。
すぐ「明日やろ」と言う。
すぐ寝る。
すぐTwitter見ちゃう。
すぐYouTube見ちゃう。 

……

ああ、なんてだらしないのだろう。

ZOZOTOWNのツケ払いの期日を忘れていた自分にゾッとしたこともある。
それ以外だって、「なんて私はダメな奴なんだろう」「なんで私はこんな出来損ないの大人になってしまったんだろう」と頭を悩ませることはしょっちゅうだ。
私はいつも、バカな私に落胆し続けている。

先日スーパーへ買い物に出かけた。
買う予定の食材が少なかったので、小さめのマイバッグを持って出かけた。
それなのに結局私は、買うつもりのなかったお菓子やビール、アイスまでカゴに入れていた。
結果、手持ちのマイバッグだけでは収まらず、すっばムーチョの袋だけを手に持って帰ることになったのだ。
(すっぱムーチョ大好き)

パンパンに膨れた小さなマイバッグと、ポテトチップスの袋だけを手にしてスーパーを後にする私。

その時にふと思ったのである。
「私、もうダメじゃん」と。
「私なんて生きていてもダメだ」と。

なんだか、その出来事に、私の至らなさが全部詰まっているような気がしたから。

無計画さ。
欲を抑えられない理性のなさ。
我慢を知らない心。
物事を的確に進められないマヌケっぷり。
怠惰。無能。阿呆。
きっと、この世にある罵詈雑言のすべてを煮詰めて2日間寝かせたものが私なのだ。

…とかなんとか思いながら、結局その日はチョコモナカジャンボを頬張りながら帰った。
「生きていてもダメだ」と思ったすぐそばから、自分に甘い私。
ああ、反吐が出ますね。

しかし、これが私だ。
そして、自分のことを嫌いになれるのも労ってあげられるのも私自身だ。
だからせめて、私は私のことを書く。
書くことで自分が善人に生まれ変わることはないけど、書くことを生業とする私だから、こんな私のことを「ダメな奴だな」と思いながら、「しょうがない奴だな」と思いながら書き続けよう。

書いて、晒して、成仏させてやらあ。