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節分に、なぜか正月の連句作品を披露してみる

今日は節分。
124年ぶりに節分が(2月3日ではなく)2月2日だということで話題になってますね。

鬼が来たり、豆を撒いたり、(うちはその習慣ないんだけど)どっちか向いて太巻き食べたりするもんで、俄然「節分」の日付に注目が集まりがちですが、つまりこれは「立春」が一日ずれたということです。

立春。「まだまだ寒いですが、暦の上ではもう春です」などとお天気の解説なんかでよく言ってるあれですね。「季節が分かれる」から節分で、もともとは(というか今でも実は)立夏の前日も、立秋、立冬の前日も節分だということを知った時は、へーと思ったものです。

立春は元旦みたいなもの。節分は大晦日。

私が、5年ほど前に始めた趣味に、連句というものがあります。
簡単に言うと、俳句や短歌を複数人でやるようなもので、
五下五と七七を順番に複数人で詠み合って一つの作品を完成させる文芸です。
色々な形式(作品の長さ)があります、20句とか36句とか。
その冒頭の3句だけで一つの作品とする「歳旦三つ物」というのがあります。
私の連句の師匠曰く「3句で全世界を表す一番短い連句」。

去年の正月に連句仲間の人たちが、メールで新年のあいさつとして送りあっているのを見て、その存在を知り、
なんかかっこいい、粋だなぁ、来年は私もやってみたいなぁ、
と、思ったことを、
今年またお正月に仲間から作品が送られてきて、1年ぶりに思い出した私。

来年こそは、って言っているとまた絶対忘れてる、と思い、
初めて挑戦してみました。

二人の子供のことを3句の中に収めることは、(3句の在り方のルールなどを踏まえるとなおのこと)私の技量では難しく、
それぞれの子供のことを発句に詠んだ2作品となりました。


スキップで門松探す吾が子かな
 元旦の空ひびく歌声
世界中ワクチン効果期待して


乳呑み子の声に迎えるお正月
 節の料理の詰め終わる頃
風車ゆるりと回る砂場にて


ちなみに、これをみてくださった師匠から「伝統的なお節をきちんと詰めていてえらい」というようなコメントをいただいたのですが、
申し訳ないことに、脇(2句目のこと)は完全に創作です・・・。出来合いのお節でした、、、すみません、、、(褒められたのでばつが悪かったけど、ちゃんと先生にも事実を申告しました)。

出来栄えはともかく、
2021年のお正月の様子を、作品として記録しておけるのは良いもんだなと思います。

なんで節分に正月の作品を披露しているんだろ、、、って感じですが。。。
さすがに立春過ぎたらいけないと思ったので、
noteを再開した勢いで、作品も披露してみました。

連句の魅力については、また今後書けたらと思っています。

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