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写真する、ということ。

どんな写真が好き?

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今やスマホでかなりいい写真が撮れる時代。
あなたのスマホのカメラロールにはどんな写真がありますか?

友達と遊んだ時の写真、
おいしかったあのお店の料理、
可愛い自慢のペットの顔、
はたまた、心が動かされた夕暮れの空。

シャッターを押したということは、心のどこかで
「後からもう一度見たい」と
思ったはず。

そうです。シャッターを押さなければ、写真は残らないんです!

当たり前だけど、それが事実。

そこに本質が隠れているんです。

「わかる」と「やっている」の間は、
思っている以上に距離があるんです。


写真で見つけた“光"

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前回の記事にも書いたとおり、私は不安障害という病気を持っていました。

何をするにしてもやる気が起きず、外に出ることすら恐怖でした。
仕事も休み休みになり、家にいることが多くなっていったある日のこと。

気分転換に、昼間散歩することにしたんです。
もちろん外に出ることは怖かったのですが、引きこもってるのもしんどい、
なら、何か理由をつけて外に出ようと。
前回話した“目的論”を活用しましたw


でもやっぱり外は怖い。。。
それでも引きこもってたら余計に怖くなるので
どうにか外のいいところを見つけようと、必死になって探しました。
そうして閃いたのが「光を見ること」でした。

もともと写真は仕事でもありましたが趣味でもあったので
とにかく光を撮ることだけを徹底的に続けました。
すると、
季節や時間帯によって、光の柔らかさや強さ、
それによって生じる影の形や色が変化していることに気づいたんです。

そうしてある日

「これだ!」

と思えた光を捉えることができました。

それからは、いつでもどこでも
必死に光を探してシャッターを押しました。

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この写真は、その「これだ!」の時の1枚です。
今でも時々見るほど大切にしています。


光は人の内側にある

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そうやって光を探していると、それが癖になって
人にも光を見いだせないか探している自分がいることに気がつきました。

そのころには病気も良くなっていて、
「光探し」は案外いい治療だなと、我ながら思いますw

そこでそこからはポートレートを撮るようになりました。
ポートレートというのは、いわゆる人物写真のこと。
でも私が好きなのは
ビシッとキマッたカメラ目線の写真ではなく、
人が内側の光を輝かせた瞬間を捉えた写真。
何気ない瞬間だったり、
何かに見中になっていたり、
心を開いてくれたような笑顔だったり、

そういう内側の光が見えた瞬間が撮りたくて、
そのためにはどうすればいいかを必死に考えました。

そのノウハウは、追々書いていきますw


とにかく言えることは2つ。

  ①まずは人の内側が光る瞬間を見つけ出す。

  ②その瞬間にシャッターを押す。

これだけw


ただ、これをやるためにはコツがあるんですよ。
それも追々お話ししますw
まずは①からやってみてください。
あなたのカメラロールに残す写真が変わるかもしれないですよ。


家族は永遠に

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光を見つける1番手っ取り早い練習方法は、家族を撮ることです。

友達や恋人の「光」は簡単に見つかりますw
なので最初に言ったように、写真に撮りたくなるんです。

でも、あなたのスマホのカメラロールに、
家族の写真はどれくらいありますか?
家族だからこそ、いいとこも悪い部分も1番みている、
だからこそ光に気づいていないことが多いんです。

こういうご時世だからこそ、家族との時間って尊いものだと感じますよね。
本来であれば、こうなる前に家族の写真を撮っておけば
寂しさも少しは紛れたかもしれません。

でも「明日やろうは馬鹿野郎」ですw


また当たり前のことを言いますが、

「今の家族は今しか撮れない」ですよ。

これが本質です。


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この写真は昨年、祖母に私の娘を初めて会わせた時の写真です。

当時私は東京に住んでいたので、
沖縄に住むおばあちゃんにやっと会わせることができました。
私のことを1番可愛がってくれたおばあちゃんは、
ひ孫娘に会えたことを本当に喜んでくれました。

これはおばあちゃんが初めてひ孫に触る瞬間の写真です。
だいぶ記憶力も落ちていたおばあちゃんですが、
ひ孫の名前を一生懸命覚えようと、何度も聞き直していたのを思い出します。

そんなおばあちゃんは今年の春先に、向こうの世界へ旅立ちました。
今ではこの写真が、私に温もりを与えてくれます。
娘が大きくなったときに、
素晴らしい尊敬するおばあちゃんがいたことを
この写真を見せながら話す日を楽しみにしています。

写真は、未来に光を残すことができるんです。




zoomでもビデオ通話の画面越しでもいい。
今の家族の写真を撮って、光を残してみてください。
それが難しければ、
いつもの通学・通勤路や
家のまわりの散歩道、
手に取れる範囲の大切なものを
写真に収めてみてください。


そこに写真をする、という本質が隠れている、

私はそう思います。

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