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自分のことは、よく分かってない

はじめに

就活をしていると、自分がどういう人間なのかを、知る必要が出てくる。会社に入ったあとに、社風と自分の性格が合わなくて「こんなはずじゃなかった。。」と後悔しないためにも、客観的に自分を知る必要がある。

仕事選びをする中で参考にしている鈴木裕さんの「科学的な適職」という本を読んでいて、面白いことが書いてあった。

この本では仕事選びにおいて役立つ論文がたくさん集めてあり、わかりやすくまとめられている。


定期的に読み返しているのだが、改めてタメになるなーって思ったのが、人間のバイアスについて書かれている章のところ。バイアスは思考の偏りのこと。この本では「脳のバグ」って表現されていた。

いくら良い企業の見つけ方を知っていても、自分の考え方にバグがあれば正しい意思決定はできません。

本書の言葉を引用すると、

正しい意思決定を行うためには、綿密なデータ分析よりも脳のバグを取り除くプロトコルのほうが600%も重要である
鈴木裕「科学的な適職」

と書かれていた。プロトコルは手順という意味。600%というとんでもない数字を示されれば、ぜひその脳のバグを取り除く方法を実践したいところ。



この本では、バイアスを取り除く4大技法が紹介されていて、それらは

  • 10/10/10テスト

  • プレモータム

  • イリイスト転職ノート

  • 友人に頼る

というもの。すべて目から鱗の方法だったのだが、今回実際に試してみたのが「友人に頼る」という方法。4つの中で比較的試しやすいかなって思って、これを選んだ。



友人の性格判断のほうが正しい

バイアスを取り除くために、友人の存在も欠かせないなのだそう。

というのも心理学の研究で、「本人の性格判断より友人の性格判断のほうが格段に正しい」ということがわかっているから。驚くべきことに寿命までも友人の判断のほうが、精度が高いらしい。

自分のことは自分が一番よくわかっていると思いたいけど、実際はちゃんと自分のことを見れていないらしい。

周りから「〇〇(自分の名前)ってこういう人間だよね」って言われて、「この人は自分のことよくわかっていないな」って思うことがあるけど、本当はその人の意見のほうが正しいみたいだ。



たしかに自己判断では、「自分はこうあってほしい」という思い込みが邪魔をする。自分が憧れている人へ、自分像を近づけてしまっている可能性が高い。

自分が憧れる人って自分にはないものを持っている人だから、なりたい自分と本当の自分をしっかり分けないと、自己評価を誤ってしまうのだろう。

自分が憧れている人は、藤原基央(BUMP OF CHICKENのボーカル)、王翦(キングダムのキャラ)、黒田官兵衛(戦国時代に活躍した軍師)などだ。

憧れている人たちに共通しているのは、

  • 発想力、創造力がある

  • 頭脳明晰

というところ。頭脳明晰というのは勉強ができるというより、地頭が良いという意味。この2点を持っていたら、かっこいいだろうなーって思う。


そして、自分のことを判断する時に、知らず知らずのうちにこの2つの点を過大評価をしているかもしれない。「自分もこうあってほしい」と思って。

なので実際に、友達に自分のことを客観的に見てもらうことにした。



友達の分析結果

マイナビに他己分析というものがあったので、今回それを使うことにした。結果のグラフはこんな感じ。

自分が想像していたのと、全然違うかった笑


「発想力、創造力がある」は創造的思考力、「頭脳明晰」は問題解決力に含まれると思うのだが、実際の結果はどうだろう。

どちらも平均的なレベルだ。本来はもっと低いレベルなんだけど友達は気づかって、平均的な点数にしている可能性もあるから、本当はもっと苦手な部分なのかもしれない。

逆にオーガナイズ能力とか、チームワークとかのほうが評価されていて、驚いた。オーガナイズ能力は、計画を立てたり人の配置を組織したりする能力のこと。

チームで何かをするより個人で頭を使って頑張るほうが合っていると思ったのだが、実際は真逆らしい。いやー、自己評価ってこわいですね。こんなにずれてるとは、思わなかったので。


文章を書いている身なので「自分には創造力がある」と思いたいところだけど、実際は創造力は高くないんだな。

僕の文章を定期的に読んでいる人は「え、創造力ないの気づいてなかったの」と思われたかもしれない。

振り返ってみればたしかに、僕はこれまで奇抜な発想や独創的な考えをした記事を、書いていない。たぶん、人柄が合っているからという理由で読まれているんだろう。

「作家になりたいな」と思った時期もあったけど、芸術家としての作家にはなれないだろうな。趣味として文章を書くのが、ちょうどいいと思う。書くことで食べていくことは、諦めたほうがよさそう。



人と関わることに苦手意識があったけど、実際は評価されている部分だったので、その能力を活かした方向で頑張っていきたいな。

別の友達に聞いても、チームの中では「場を和ます存在」とか「中間剤」って言われたしな。自分が能力を発揮するより、周りの力を引き出すほうが向いているのかもしれない。

noteでもそういうポジションが合っているかも。素晴らしい文章を書く人たちを、サポートするような役割のほうが。あるいは、才能を持ったクリエイターたちを繋げたりするような。

文章を書くこと自体は好きなので、これからもnoteを続けていくことは間違いないですが。思考を整理するという目的で、書いていこうかな。あとは自分が興味を持っている書き手さんをサポートできるように、活動したい。



まとめ

今回は、自己評価が当てにならないということを述べた。そして、実際に友達に自分のことを聞いてみて、自己評価と友達の評価の乖離を確かめた。

どうしても自分を理想像に近づけたくなるけど、友達の評価のほうが自分をよく表しているので、友達の意見を参考にして、自分に合ったポジションを見つけていきたい。

自分も友達を見ていて、こっちの方向のほうが適正ありそうなのにな、って思うことがある。

「なんか頑張っているけど、うまくいかないな」という人は、バイアスにとらわれて自分の適正を正しく見れていないのかもしれません。

プロ野球の世界でもポジションを変更してみたら、一気に一流選手になる場合がありますよね。あるいは高校時代はホームランバッターだったけど、プロでは安打製造機として大成するみたいに。あれと同じです。



なので試しに友達に自分のことを聞いてみると、面白い答えが返ってくるかもしれません。「え、そんなふうに思ってたの?」って。

友達に自分のことを聞くのが恥ずかしいという方は、親友になったつもりで自分のことを見てみるだけでも、バイアスを減らせるみたい。親友からの視点だと、一歩引いて自分のことを見れるから。

久しぶりに長い記事になったけど、友達からの評価がものすごく役に立つということだけでも伝わったのなら、嬉しい

これからも積極的に、周りからの客観的な意見を取り入れていきたい。

それが本当の自分なのだから。



前回の記事に続き自分語りの記事になってしまいましたが、最近インターンが多いので許してください。

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