働き方改革で改革できなかった企業たち
こんにちは、しがサラです。
先日の記事の中で、働き方改革について少し触れました。
今日は深掘りして書いていきます。
【過去記事:大手企業はきついのか?】
厚生労働省の号令のもと、2019年ごろから新聞各社やメディアで取り上げられてきました。
働き方改革の主な柱は以下の3つです。
「労働時間の是正」
「正規・非正規間の格差解消」
「多様で柔軟な働き方」
特にこの「労働の時間の是正」は、どの企業においても積極的に推し進められてきました。
時間外労働の削減です。
「残業するな、早く帰れ」
こんな台詞をよく聞くようになりました。
では、働き方改革で変わったことは何でしょうか。
働き方改革がもたらした功績
ずばり、時間外労働の削減。
これは何と言っても大きいでしょう。
長時間労働や時間外を使ってまで成果を挙げるという文化を、【定められた時間内に終わらせる】という文化へ変化させました。
残業=悪、ではないですがそれに近い意識変容を起こしたことは最大の功績です。
特に20代前半の従業員の方は、入社するとそれが当たり前の環境ですので、正しい感覚を身に付けていると思います。
ただ、残業しないことが偉いのではなく、残業をしてでも期日までに終わらす仕事もある。この感覚も同時に養っていく必要があります。
私の感覚的には、やるべき仕事があっても残業を回避している人が一定数いると感じています。
働き方改革での変化
これは、中間管理職である方の負担が増加したということです。
要するに、マネジメントをする立場である上司は部下に時間外をさせれない=部下に仕事を降ろせない。
そして、結果的に自分で仕事を抱えてしまう。
こんな本末転倒になっている企業は多いです。
働き方改革の意義としては、業務の見直しにより生産性を向上させること。
その結果として、残業が減り、休暇が取れてワークライフバランスが整う。
これが理想型です。
では、なぜそうなっていないのか?
それは、管理職層の人たちはこれまで、そのような働き方をしたことがないからです。
高度成長期においては、やればやるだけ評価されました。
企業もとにかくガンガン同じことを何度もサイクル化することで、成長してきました。
このような働き方が染み付いているので、なかなか理解は出来ても、変われません。
これが最大の要因です。
部下に仕事を降ろせば、一時的には時間は取られますが最終的には自分が楽になります。
しかし、自分でやった方が早いし楽だからそっちに逃げてしまいます。
これでは部下は育ちません。
結果的に部下は定時で帰るけれども、上司の人は夜遅くまで働いてしまう。
こんな構図の企業は多いはずです。
うちの会社もこれです。
この状況から脱却するには、上司の行動が大切です。
方法はとてもシンプルなものになります。
・仕事を見える化する
・目的と納期を確認する
・上記をチーム全員で共有する
これをやるだけで、生産性は確実に上がります。
何度も言いますが、必要なことは上司の本気度です。
それも、継続してやることが非常に大切です。
皆さんの職場はいかがでしょうか?
上司は思いを持って仕事をしているでしょうか?
本当に部下のことを思うのであれば、前述した行動を取っているはずです。
是非、ご意見いただけますと幸いです。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
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