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プーさんの森に行った話②
前回のお話は、こちら
プーコーナーから、いよいよ森へ向かうことにしましたが、肝心の目的地までの地図がどれも大雑把すぎて、よくわからず。
プーコーナーのスタッフのお兄さんに道を聞いてから行きましたが、これが大正解でした。
最初は車道を道なりに歩いてゆき、途中からフットパスと呼ばれる散歩道に入るのですが、その入り口が地味で分かりづらい!
車道からちょっと奥まっていたので、お兄さんに聞いてなかったら、気づかずに通り過ぎていたと思います。
(私のように、ぼお〜っとしてない方なら、大丈夫です。)
イギリスのフットパスの出入口はだいたい柵がついていて、自分で開け閉めして中に入るようになっています。だから、遠目では、ただの民家や農家の入り口に見えなくもない。
有名なプーさんの森へ向かう入り口だとしても、特別扱いなしです(笑)
散歩道は牧場の横を通ったり・・・
![](https://assets.st-note.com/img/1659854182225-22qyVufOT9.jpg?width=800)
民家の横を通っていったり・・・
![](https://assets.st-note.com/img/1659854271132-Ufe5cZjpoC.jpg?width=800)
でも、素敵なお家!
のんびり歩きながら、この村で普通に暮らしている方々の生活も垣間見えて、とっても楽しいです。
できるものなら、しばらく滞在してみたい!
そして、開けた草地のところへ出てきたら、森へもあと少し。
![](https://assets.st-note.com/img/1659854498982-YHXhVk4x9I.jpg?width=800)
といった風景
なんの表示もないけれど、人々が歩いて自然にできた細道がずっと続いていて、遠くに人影も見えたので、たぶん、こっちなんだろうなー・・・という感じで歩いて行きました(笑)
そして木々が多くなり、歩いて行く人もだんだん増えてきたころ、ついに目的地に到着。
お話に出てくる、プーの棒投げ橋です。
![](https://assets.st-note.com/img/1659854944284-ytXJPlShtY.jpg?width=800)
橋の上から小枝を投げ、急いで反対側から覗いて、だれの小枝が最初に流れてくるかを競うという、プーさんらしい平和で単純な遊びです。
みんな、橋に向かう途中で落ちている小枝を拾っていき、大人も子供もうれしそうな顔で投げていました。
中には、大量に両手に持ってる人もいて、そんなにいっぱいどうするの…?って、思ってしまいましたが。
![](https://assets.st-note.com/img/1659855401622-ucEne1Rir7.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1659862623040-riLhHsD7Zo.jpg?width=800)
プーさんが松ぼっくりを落としたのが、
この遊びの始まりでした
この日は、日本人の方で他に見かけたのは、年配の男性お一人だけでした。
はにかんだ様子で「日本の方ですか?」と声をかけられ、写真を撮ってほしいと頼まれました。
一人でわざわざ見に来るあたり、かなりのプー好きなんだろうなぁ。
橋のたもとでカメラに向かってニッコリする姿に、こちらもなんだか、ほっこりしました。
この先にも、プーさんに関連した場所がいくつかあるのですが、地図を見ると、プーコーナーからここまでの距離と同じくらい、さらに歩くようでした。
同行していたのは、当時小学校を卒業したてのムスメ。この後、再び来た道を戻り、1時間に1本のバスに乗って、電車でロンドンのホテルに戻ることを考えると、ちょっと冒険かなと思いました。
さらに、トイレの近い私としては、この先トイレがあるのかどうかも不安でした。なかったら、完全に途中でアウト(笑)
戸外で圧倒的にトイレが少ない!
街中でも、まともなトイレが少ない!
海外あるあるですね。
なので、今回は先に進むことはあきらめ、ここで引き返すことにしました。
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再び、草地をぬけて来た道をたどります。
![](https://assets.st-note.com/img/1659855669750-zrZ8ukhYo4.jpg?width=800)
まさに、絵本に出てくる挿絵のままの風景が広がっていました。
クリストファー・ロビンも、お父さんとここを歩いたかもしれませんね。
![](https://assets.st-note.com/img/1659855689015-3AI2RcSSQd.jpg?width=800)
今にも、プーさんやピグレットが現れそうな木です。
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大都市のロンドンから、遠足気分でちょっと足を伸ばしただけで、こんなに牧歌的な風景に巡り合えるなんて、つくづくイギリスが羨ましくなります。
いつまでも、この風景が変わることなくありますように。
いつかまた、この場所に立てたなら、また同じように優しい風に吹かれながら、お散歩したいなぁ。
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ながいあいだ、三人はだまって、下をながれてゆく川をながめていました。すると、川もまた、だまってながれてゆきました。川は、このあたたかい夏の午後、たいへんしずかな、のんびりとした気分になっていたのです。
石井桃子訳より
記事①②で使用したフレームつきの絵は、「くまのプーさん」展に出展されていたものです。
原画を見てみたい方は、ぜひ!
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