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【試験対策】FSA Credential(厳選!参考書籍5選)

FSA Credentialの学習教材は公式のStudy Guideしかないため、Study Guideを使って勉強を進めていくことになります。しかし、Study Guideの内容は全て英語で記載されており、専門的な用語も多いため、どうしても読み進めるのに時間がかかってしまいます。

そのため、まず関係がありそうなサステナビリティ情報開示に関連する記事やレポートを探して、日本語でインプットをすることが効率的です。

また、近年はサステナビリティ情報開示に関する本も出版されていますので、FSA Credential にも関連する内容を収録している本を紹介します。ネットの記事よりも体系的に情報がまとめられていますので、これから試験を受験される方はぜひ手に取ってみてください。

1. ESG 情報開示の実践ガイドブック

<概要>
ESG情報の開示を行うための入門書。基本事項から参考にすべきESG情報開示基準の概要・比較、開示に向けたプロセス、今後の動向まで、開示例を盛り込みわかりやすく解説。ESG投資の種類や複数の開示基準の比較・EUや世界各国での先進事例も取り扱っている。

<評価>
FSA Credential試験では、複数のサステナビリティ情報開示基準の特徴やその違いを問われるほか、ESG投資の種類やその特徴についてもほぼ確実に試験で問われることになります。また、ESG情報開示の全体像をつかむのに適した本ですので、試験対策本としても非常におすすめできます。

2. 図解ポケット ESGがよくわかる本

<概要>
ESGという言葉が登場して15年近くが経過し、社会にも定着してきています。本書ではいまESGに取り組むべき理由について、科学的視点も踏まえて解説します。ESGの基礎知識を整理した上で、ESG投資で重視されるポイントや地球環境問題の解決にあたりESGが果たす役割も紹介しています。これからのビジネスや企業経営のヒントとなる一冊です。

<評価>
FSA Credential試験に関連する内容としては、そもそもESGとは?という基礎知識やESGをめぐる投資家と企業の関係性について説明がされています。いきなり実務的な本を読むのに抵抗がある方は、まずはこちらから読み始めて、ESGの全体像をざっくり理解するところから始めてはいかがでしょう。

3. 自社にあったESG情報開示の考え方・進め方

<概要>
開示の前提となるガイドラインの趣旨・動向から自社に合った情報戦略の考え方、統合報告書、HP、サステナビリティ報告書、有報、CG報告書等、開示媒体ごとの留意点を解説。 

<評価>
複数のガイドラインやサステナビリティ情報開示基準の比較もさることながら、実際の情報開示の手法(統合報告書、ホームページ、サステナビリティ報告書など)について踏み込んで解説しています。サステナビリティ情報の開示手法もFSA Credentialの試験範囲になります。

4. 気候変動時代の「経営管理」と「開示」

<概要>
COP26やISSB設立等の動向やTCFD開示を進展させる、シナリオ分析、リスク管理等の重要論点を検討。IFRS視点で気候変動にアプローチする際の基本事項等を整理。 

<評価>
IFRS財団による気候変動開示への対応(ISSBの設立、サステナビリティ情報開示基準の設定)やESG情報の企業価値評価への組み込み、財務指標と非財務指標の関連性などについて取り扱っています。特にFSA Credential Level 2では財務指標、非財務指標を用いた分析が主になってきますので、より応用的な内容を学習したい方におすすめな書籍です。

5. [環境・気候変動]情報開示ルールの潮流―規制と市場動向によるサステナビリティ経営の深化

<概要>
本書は、昨今、上場企業を中心に求められている気候変動をはじめとするサステナビリティに関する情報開示と、その情報を活用して拡大するESG投資などの金融市場の動きを、主要なキーワードを通してQA形式で取りまとめました。

<評価>
サステナビリティ情報開示については、IFRS財団の動きや、TCFDに次いでルール策定が進むTNFD、欧州やアメリカの規制動向が紹介されています。基礎から専門的な内容まで1問1答形式で解説されており、関心があるから読み進めていくのに適しています。



※FSA Credential は、「Fundamentals of Sustainability Accounting Credential」の略称です。

ESGやサステナビリティに関する全世界的な関心の高まりが見られる近年、国際的に注目されつつある資格の一つであり、サステナビリティ会計の原則および実践に関する専門知識を評価する最高レベルの資格です。世界中の67か国以上が参加し、既に1,400名以上がFSA Credentialを保有しています(2022年11月時点)。


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