見出し画像

子どもに”呪い”をかけない親になりたい

こんにちは。
ぬくめどりです。
少し、寄り道もしましたが、自分なりのこれまでを振り返り、自分がどうして不調に取り込まれてしまったのか少しわかるようになってきました。

その原因のひとつ、自分の性格傾向のもとを作ってしまった子ども時代の体験から整理をしています。
ー整理することで、自分自身が子どもに”呪い”をかけないようにする―
その決意のためにも、見直してみたいと思います。


怒鳴られる理不尽さとの付き合い

以前に、母親との葛藤について綴らせていただいたことがありましたが…「なんだかよくわからないが怒鳴られる」という体験は、結構ダメージが大きいのだとわかりました。

今現在は、自分が不調の際にイライラが高まって子どもに怒鳴ってしまうことをしないように心がけています。
服薬の効果もあって、少しずつ妙なイライラは減ってコントロールできるものになってきました。

こちらについては、自分一人の力では難しいことを認めて、お薬とうまく付き合いながら対応していくことが重要かなと思っています。

私にとっての「呪い」の言葉

以上のような体験もあるのですが、もうひとつ、自分の中にとても影響している親から言われ続けてきた言葉がありまして。
その言葉を思い出すたび、「自分はダメなんだ」という感覚が強まります。
もはや自分にとっては「呪い」のようなもの。
この「呪い」を子どもたちに繋げてしまわないよう気をつけたいと思っています。

それは、「(親の)言うことを聞かなかったからこうなった(失敗した)でしょ」です。

これ、ビックリするくらい今でも覚えています。
小さいころから、何度も何度も繰り返し言われてきました。
冷静に考えると、子どもでも大人でも、一生懸命考えても失敗することはあるわけで。

この言葉が出てくるとき、「親の言うとおりにしないからこうなったんだ」という恐ろしい思い込みに取りつかれてしまいます。

ちょっと距離が取れる時は、
「言うとおりにしなかったからとか関係ない」
「自分で選んだ選択肢でいいんだって」
と思えるのですが、調子が悪いとそう思えないんですね。
自分の心や考え方に染みついて、なかなか離れてくれないんです。

何より腹が立ったのは

…という上のような言葉をかけられ続け、わかったことは次の事。
・自分で判断する力を失ったり、放棄したりすることに繋がる場合があります。
・自分の選択に自信が持てなくなり、あの時、言うとおりにしておけばよかったという後悔の念に駆られることが多々あります。

でもですね、失敗したと思っていることについてはこうなんですけど、冷静になっている時に「うーん…」と言いようのない気持ちになる時もあります。
「このままだと親のいいなりで人生過ごしてしまう」と気が付いて、私なりに一生懸命自分で判断し行動しようとした結果、うまくいったこともあるんですよ。

それを親が「本当に自分たちの育て方が良かったんだ!」みたいに評価するのが腹立たしいんですよね。

違うよ、あなた達は呪いをかけていたんだよ。
いいところだけ自分たちの手柄にするなよ、という気持ちになるんです。
私の努力なんですよ!という思いに駆られまして。

大人になって家を出て、親と距離を物理的に取ってからはとても楽になりました。
息がしやすくなったんです。これは本当。

確かに育ててもらった恩はある、でも。

確かに、育ててもらった恩はあると思います。
でも、根底にある「自分たちの言うことをきくのが良い子」という価値観に親は気づき向き合うことができなかったように思います。

気づいていたとしても、そちらのほうが都合が良かったので目をつぶったんだろうなと思ってしまうんですよね。

私も怒鳴られたくない、という思いも重なって、なるべく母の言うことに従うようにしていましたし、失敗した時に「(親の)言うことを聞かなかったからこうなった(失敗した)でしょ」とこれ見よがしに言われるのが嫌で、自分の選択を放棄した時期もあったのも事実です。

私自身、子どもに「いい子ね」という時、「自分の言うことを聞いた時に褒めているんじゃないか」と気づいた時、ぞっとしました。
親と同じことをしていると思いました。

怖いのが、自分がこうしたいと思う育児のようにはいかないんですよね。
自分が体験してきた育児をつい行ってしまうんです。
かなり意識して変えようとする努力が必要なんだと考えさせられました。

自分が気が付いた分、子どもには、「呪い」をかけなくていいように、「あなたのしたいようにやってごらん」と言えるようになりたいと思います。
その子の選択し判断した重要な体験を奪わないように。

もちろん、時には危ないことやリスクの高いことから子どもを守るために、親のいうことを聞かせねばならない時もあるかもしれません。
そういう時は必要だと思います。

でも、大人側が「いうことを聞いてくれた方が楽だから」の思いに気づかない間に支配されて、「呪い」を蓄積させていれば、長い目で見たときに子どもにとって不幸が起きる可能性が高い…。

自分の経験から、そう思っています。
子どものために、何が必要かを今自分で判断し、私自身が親になれるよう努力しようと思います。
この「呪い」を、持ち越さないために。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?