雑誌「精神療法」に興味深い記事があった。
特集は「エナクメント」
意味としては「治療中に起きる予期せぬ出来事」(それが功を奏したりする)くらいのものなんだけれど、ちょっとわかりづらい(精神分析はまあそうなんだけれど)。
この、治療者と患者さんの2人だけじゃない瞬間の大切さ(或いは2人の関係をやり通した時にどうしようもなく到来するものの不確実性)について、上手いこと言い当ててるのは
精神科医やカウンセラーなんかではなくて
別ジャンルの小説家村上春樹さんらしい。
この辺りは、ザ・村上春樹節という感じがして面白いが、何事においてもこういう可能性に開かれた感性は大切なんだろう。
うなぎなるもの、と呼ぶのが
いかめしくなくて好いじゃないか。