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廃棄物・リサイクルなどを中心に環境課題の解決のヒントになるようなネタを発信中! ライター:現役新聞記者 プロデュース:資源循環の第一線で活躍する環境コンサルタント という最強タッグでお届けします!

最近の記事

サイクラーズの廃棄予定家具のリメイクブランド「enloop®」が始動

廃棄物処理・リサイクル業界で異例の「デザイナー」採用資源循環を進めサーキュラーエコノミーを実現させることが世界的なテーマとなっている昨今、使用済みのものをそのまま捨てずにできるだけリユース、リサイクルすることは当たり前のこととなっています。 しかし、モノからモノへのマテルアルリサイクルでは、再利用する際には当初使われていた時より品質グレードが下がってしまうことが大半です。 こうした中、デザインの力などで以前と同等、またはそれ以上の価値を生み出そうとする「アップサイクル」へ

    • 資源循環業界にとっては大きなチャンスであり、大きなピンチ?

      2024年最初の投稿です。 初めに元日に起きた能登半島地震でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りしますとともに、被災された方々に心からお見舞い申し上げます。 今年の資源循環業界が全体として進めていかなければならない課題はCEへの方向転換 2024年はなかなかつらいスタートとなってしまい、廃棄物処理・資源循環業界としては、被災地の早期復興に繋げるため、災害廃棄物の迅速な処理に貢献することが求められています。これにしっかりと取り組むことは大前提として、今年の資源循環業界が

      • 「ジェンダー不平等は災害に対して社会を脆弱にする」

        青森資源循環協女性部会が「〝男女共同参画〟と〝防災〟」テーマに研修会を実施さまざまな分野での女性活躍が目立つ昨今ではありますが、日本の職場等における男女格差はまだまだ大きいのが現状です。 世界経済フォーラムが発表した2023年版ジェンダーギャップ指数では、日本は146カ国中なんと125位。しかも、前年の116位からダウンという、由々しき事態となっています。 なかでも男社会と言われてきた廃物処理業界で、女性活躍推進を目指して業界団体である全国産業資源循環連合会(全産連)に女

        • ネイチャーポジティブ実現に向け、市民への啓発図る

          外来生物を‶感じる・知る・考える〟施設「外来生物展示センター」 「脱炭素分野」では‶カーボンニュートラル〟、「資源循環分野」では‶サーキュラーエコノミー〟がキーワードとなっていますが、環境分野におけるもう1つの重要テーマである「生物多様性分野」では、‶ネイチャーポジティブ〟が新たなキーワードとなっているのをご存じでしょうか。 2022年12月に開催されたCOP15で、新たな国際目標が設定され、「2030生物多様性枠組実現日本会議」(J-GBF)として達成すべきゴールが定まり

        サイクラーズの廃棄予定家具のリメイクブランド「enloop®」が始動

          自治体等で対策進めるも、プラ一括回収でさらに増加の懸念

          携帯電話やパソコンのバッテリー、小型家電等に多用されているリチウムイオン電池。 私たちの生活を便利で豊かにすることに大きく貢献している一方で そのリチウムイオン電池の誤った排出方法によって、全国各地の廃棄物処理・リサイクル施設等で火災・爆発等のトラブルが急増しており、大きな社会問題となっています。 規模の大小はありますが、自治体におけるリチウムイオン電池等に起因する発火・発煙事故は実に年間1万2000件を超え、その被災額は13.5憶円にものぼると言われています。 この

          自治体等で対策進めるも、プラ一括回収でさらに増加の懸念

          ここでしか得られない〝愛媛のたのしみ〟を0 から体験

          環境省などが推奨しているZEB環境省などが推奨しているZEB(ゼブ)というのをご存じでしょうか。 Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略称で、快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のことを言います。 建物の中では人が活動しているため、エネルギー消費量を完全にゼロにすることはできませんが、省エネによって使うエネルギーを減らし、創エネによって使う分のエネルギーをつくる

          ここでしか得られない〝愛媛のたのしみ〟を0 から体験

          中環審小委員会が7月28日に初会合

          積極的に取り組む静脈企業の認定制度を創設?中央環境審議会循環型社会部会に設置された「静脈産業の脱炭素型資源循環システム構築に係る小委員会」の初会合が7月28日に開かれました。 同小委員会では現在環境分野で課題となっている脱炭素と資源循環の統合を加速し、静脈産業の脱炭素型資源循環システムを構築するための具体的な施策のあり方について議論していきます。 一言で言えば、「どうしたら静脈産業で脱炭素化が進められるか?」を議論するのが趣旨。 一部では「積極的に取り組む静脈企業を認定

          「家具インテリアリサイクル&リニュー協議会」が発足

          家具関連企業35社が参加、廃スプリングマットレスのリサイクル実証も開始時代は「サーキュラーエコノミー」(循環型経済)へ SDGsの進展などでごみ問題、資源問題に対する世の中の流れは、これまでの3Rから、さらに一歩踏み込んだ「サーキュラーエコノミー」(循環型経済)へと変化してきています。 3R(リデュース・リユース・リサイクル)は人々が生活する上で廃棄物は必ず発生するという考えが前提で、それをいかに減らし、再利用、再資源化していくかというものですが、サーキュラーエコノミーは

          「家具インテリアリサイクル&リニュー協議会」が発足

          全産連女性部協議会が初の集合型総会

          真の循環型社会を実現するためには 産業廃棄物処理業というと、一昔前は不法投棄など一般にはとかく悪いイメージがつきまとっていました。また、3Kなどと言われ、男社会の印象が強い業界でした。 しかし、最近ではSDGs、サーキュラーエコノミー等が注目される中で、廃棄物処理業から資源循環業への進化が進み、資源循環型社会の重要な担い手として、世の中の見方も変わりつつあります。 そうした流れに合わせて、まだまだ男性が大勢を占める業界ではありますが、最近では女性経営者も目立ち始め、環境

          太陽光パネルの適切なリユース・リサイクルへ業種を超えて連携

          「太陽光パネルリユース・リサイクル協会」が第1回総会開催 環境にやさしい再生可能エネルギーの代表として、世界で急速に普及した太陽光発電。日本でも2011年の東日本大震災による原発事故を受けて、翌2012年に再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)が制定されて以降、導入が急拡大してきました。 しかし、この太陽光発電に使われる太陽光パネルの製品寿命は概ね25年程度と言われており、2030年後半ごろから使用済み太陽光パネルが大量に廃棄されることが予想されています。環境にや

          太陽光パネルの適切なリユース・リサイクルへ業種を超えて連携

          サントリーが2Lペットボトルで〝小さく、たたみやすい〟新容器開発リサイクル加速へ分別促進に期待

          近年飲料メーカーでは、ペットボトルの薄肉化によるプラスチック使用量の削減や、ペットボトルを再びペットボトルに戻す水平リサイクル実現などの取り組みが目立っています。 飲料業界に限ったことではありませんが、以前は企業の環境への取り組みというと正直ポーズばかり、格好いいこと言って実際はあまり本腰を入れていないといったケースも多かったですが、2030年SDGs、2050年カーボンニュートラルといった目標に取り組むことが企業の社会的な責任となる中で、現在は大手を中心に多くの企業がかな

          サントリーが2Lペットボトルで〝小さく、たたみやすい〟新容器開発リサイクル加速へ分別促進に期待

          〝推し×SDGs〟活動「アクリルグッズ感謝祭in神田明神」 不要になったアクリルグッズを回収・リサイクル

          アニメのキャラクターやアイドルなど、自分のイチオシを応援する〝推し活〟。 イベントへ足を運んだりグッズを購入、手作りでグッズを作ったりとさまざまな応援スタイルがありますが、推しグッズの中でも近年人気を集めているのがアクリルスタンド(アクスタ)、アクリルキーホルダー(アクキー)といった「アクリルグッズ」。 アクリル板でできているので立体のグッズに比べかさばらず、手軽に飾ったりバッグ等に着けたりできるということで、アクリルグッズの生産量は急激に増加しているそうです。 しかし

          〝推し×SDGs〟活動「アクリルグッズ感謝祭in神田明神」 不要になったアクリルグッズを回収・リサイクル

          製品プラと容リプラの一括回収がスタートしますが…

          プラ新法施行から間もなく1年「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」(通称:プラスチック資源循環法、プラ新法)が施行されてから間もなく1年。 2023年度からは法律の目玉の1つである、製品プラスチックと容器包装プラスチックの一括回収がスタートします。 これまで容器包装に使われたプラスチックは容器包装リサイクル法(容リ法)に基づき市区町村が回収し、再商品化事業者がリサイクルを行っていましたが、プラスチック製品については対象外となっていました。 このため家庭では同

          製品プラと容リプラの一括回収がスタートしますが…

          廃棄物の分別は「お金」のため?

          兵庫県西宮市の事業系一般廃棄物研修会が2月17日に行われました。 今回のテーマは「厳しい現実!産業廃棄物と一般廃棄物」。基調講演の講師は、シューファルシ代表取締役の武本かやさん。そして、今回はゲスト講師としてエビオ代表取締役の仁保めぐみさんも参加。二人による対談が行われました。このお二人、「環境カウンセラー会ひょうご」で仁保さんが理事長、武本さんが理事を務めるという関西を代表する(!)女性環境カウンセラー。旧知の仲ということで実現した本音トーク。もちろんテーマは「廃棄物」で