見出し画像

かっこよすぎる北斎さん!

北斎の企画展に行ってきた。
「北斎グレートウェーブ・インパクト」。開催は8月25日まで。
最終日が近いこともあり結構な人人人。


北斎に学ぶ、惚れ惚れする生き方

波はどこに行く?

7月に発行された1,000円の新紙幣の裏にも採用されている「神奈川沖浪裏」が、どんな背景で誕生したのかを貴重な資料と興味そそる構成で教えてくれる企画展だった。

北斎のグレートウェーブは誰しも目にしたことがあるはず。
どのような影響と環境でこの波が誕生していったかを手に取るように分かるよう展示されていた。

驚くことに北斎の数々に及ぶ代表作は70歳以降に描かれている。
70歳って、高齢者ですよね?その年からこんな大作を描き続けるって、どんな精神構造か。

「人生100年」とうたわれるはるか昔の1830年代のことだ。
そのカッコよさに感銘、また感銘!

現代の70代

最近では70歳ともなれば、どうやって周りに迷惑かけず老後を自己責任で生きていくか、そのためにはお金がいくら必要で、節約に節約を掲げて働けるうちは少しでも貯えを減らさないよう収入を得る…。
最近巷では高齢者の生きるモデルとして、こんな生き方がもてはやされているのが事実。

私もあと10年余りでその仲間入り。
頭ごなしに否定はしないが、そんな生き方で本当に生きている意味があるのかと少々怖気づいている。

北斎は長年東京都墨田区に居住しており、狭い一間の部屋で半身をコタツに潜らせながら、畳に身を伏せ画を描いていたようだ。
それはまさに、一心不乱で今を生きている姿だ。

そこには老後を憂慮する姿は微塵も感じれない。

人生に影響を与えるものとは?

美術館から見えたスカイツリー、私はいまどの辺りまで登ってこれた?

北斎がグレートウェーブを完成させるまでには、長年の時間と他者の絵画が影響している。

その成長過程は、子供が大人になるのと似ている。
どんな環境に身を置き、自分の中に取り入れるかに寄って成長結果は随分と変わってくる。

こう見ると全ての事、物は無意味でなく有意味で、それをどう捉えるかが大事なのかなと思う。
見て、聞いて、知る事は人生を豊かにする素材に過ぎず、それをどう受け止め自己に取り込み完成させていくかが肝なのか。。。

私も人生60年近く見聞き、経験してきたことをいま完成形へと仕上げていく段階に入ったのかなと思う。
残った人生設計を再作成しようと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?