お隣はヒミツな話し。
閲覧ありがとうございます。春は移動の季節。
別れもあるけど、出会いもついてくる季節。
今日は、わたしが時々、知り合いの大家さんの代わりに伺う、持ちアパート物件の話しを書いておこうと思います。
大家さんは足がお悪く、家族が遠方に住んでますので、必要な時は、知人の娘のわたしが、代理で行くように頼まれています。
「RIAさん、悪いけども、平日の夜10時以降に、もし、時間があったら、205室に行ってくれないかしら。」
そういう電話を大家さんから受けたわたしは、「なぜですか」と、当然聞きました。
理由を聞くと、隣の部屋から夜10時過ぎくらいから、騒ぐ声がする。サッカーの試合を見ているような騒ぎ方。不動産やさんが文書や、電話で注意しても改善が認められない。だから、205の人は引っ越しを考えているが、環境保全の責任をとって、大家に引っ越し費用をいくらかは請求したい。
しかし、大家は費用を出したくなく、穏便にすませたい。だから、様子を見に行って、どうしょうもなかったら、大家も考える。という内容でした。
(うへぇ。面倒くせぇ)
断るつもりでしたが、
「宙組の公演のチケット出します。」と、宣言され、トップスターと目が合ってしまうわたしを想像し、
「じゃあ、平日で良ければ行きます」といいました。
夜21時過ぎに205室の女性の部屋に行ったわたしは、挨拶をして、しばらく、世間話をにこやかにしていると、隣の部屋から、
パフパフパフ～
シャンシャンシャン！
「わっはっは！」
とか、確かに、何かの大会の応援みたいな騒音が聞こえてきました。
「ね？ひどいでしょ！」
女性が目をひんむいて怒ってました。わたしも、これは、うるさいと思い、
「わたしが、隣の住人のふりをして、話しに行ってきます。」と、いい放ち、隣をピンポンしました。
しばらく、ピンポンすると、大学生くらいの男の子が出てきて、
「なんですか」
「隣の住人ですけれど、夜21時以降は、静かにしてください。明日の仕事もあるし、寝たいから。」
「こっちだって仕事です！」
「は？」
「昼間は学校だから、夜しかできないんです！」
「なにが。」
「配信！！」
(YouTuberか！！)
お金？が絡んでるから、意地でもやめなかったんだなぁと理解したわたしは、
隣の住人が引っ越す場合は、あなたになんらかの賠償が行くか、逆に、あなたが出ていかなければならなくなるよ。と、NHKのアナウンサーみたいに冷静にゆっくりと言いました。
配信は、自由だけど、静かな内容にするとか、休みの昼間にするとか、譲歩してくれないかなと言うと、
「わかりました。こちらも悪かったです。でも、でも、そちらも、ベランダとかで唄うのやめてもらえませんか。特に朝方。」
「はぁ。」
「ローレライとか！ドナドナとか！選曲もどうかと思う！」
「すみません」
とりあえず、お互いに、21時以降は、静かにすると約束して、205に帰りました。
「YouTubeをされているようです。でも、21時以降はやめると約束してくれました。それで、悪いのですが、○○さんも、ベランダで歌われるのを控えていただけたら助かりますと言うことでした。」
「あっ！」
顔を赤くした女性が、はっきり、「わかりました」と言ってくださったので、良かったと思いました。
縁があって、アパートの内情を知ることになって、何年か経ちますが、ほんとに、「事実は小説より奇なり」だなと思います。
私生活は、ほんと、人それぞれ。だけど、集合住宅に入るからには、マナーは守らないと失格ですよね。
コロナにより、内見せず、インターネットのリモートで部屋を見て契約してしまい、「実際に見たら想像と違った」とか、「狭すぎる」とか、入居してからのトラブルが増えているそうです。
しかし、今からは、内見も増えるでしょうから、
納得してから入る方々が増えるのはいいことだと思います。
ただ、内見するのは昼間なんで、周りの住人さんは仕事に行ってて、静かです。
圧倒的に過ごすのは夜間ですから、昼間の静かさを
イメージしていては、がっかりするかもしれません。
楽しいはずの三年間の学生生活をコロナ渦で過ごした皆さんが、春からは、笑顔で新生活をスタートできたら、いいなと思います。よき部屋が見つかりますように。。
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