障害者雇用を経験して感じた障害者雇用のデメリット

私は発達障害で障害者雇用制度で1年間働いた者です。

最近は障害者雇用のメリットばかり報道されている気がします。

この度は、個人的に障害者雇用を経験して感じたデメリットを書いてみようと思います。

結論からいいますと、契約社員の契約切られて無事使い捨てられました。マルチタスクないといわれていたけど、一般就労と同じPC入力・電話対応・窓口対応・シュレッダー掛け・別作業中に回覧板を回すように頼まれる・朝の勤務時間外の下準備でマルチタスクだったし、配慮で頼んだ小休憩もなし。苦手だった計算作業も普通に頼まれる状態でした。先輩たちが気さくに会話している中で会話に加わろうとすると人事から「いわれた仕事だけ黙々とやって私語は慎んでください」と人間関係の切り離し。案の定、外国人技能実習生と同じく使い捨ての人材でした。こんなことだったら障害者雇用ではなく一般雇用に行くんだったと後悔しています。

今回はそのデメリットを事細かく書いていこうと思います。

1、企業は利益重視なので配慮は殆どないことを心得る

私は今の会社に入社する前に、配慮願いで「マルチタスクが苦手なので1つの仕事に集中させて欲しい。長時間仕事したら5分から10分ほど小休憩させて欲しい」という配慮を申請し、企業側もその申請を受け入れて入社しました。最初の試用期間中は比較的に配慮が守られていたと思います。そう、「最初」の試用期間だけは。 試用期間が終わるとPC作業に加えて、PC作業中の電話対応やお客様への窓口対応も頼まれるようになり違和感を覚えました。電話も5回コールが鳴っても先輩はPC作業に集中。電話対応も私がほとんど出ていて就労支援の職員さんが掛けてきた時には心配されるほどでした。PC作業中に他のPC作業を任されることもありました。ほぼ、ワンオペ状態でPC・電話・窓口はかなり辛かったです。違和感を感じて就労支援に掛け合ってもらっても上司からは「だったら電話と窓口に集中してPC作業をしてください」と上手く言いくるめられた感じでした。苦手な計算も頼まれ、先輩がディスクワークに集中している中で、私は合間を見て郵便物を取りに行く。最初に頼んだ配慮が全くない。この時点で違和感を感じ始めました。小休憩も「するなら遅く会社来るか、早く帰ってもらえる」といわれる始末。健常者と同じ仕事を頼まれて、安い仕事でコキ使われるなら一般雇用に行こうと思うようになりました。

2、障害者雇用をやっている企業でも未だに障害者は触れてはいけないタブーと思っている人が多い

入社して直ぐに先輩とのコミュニケーションを試みました。しかし、先輩は無視をされたり、入ってくるなという雰囲気。先輩たちが気さくに会話している中で会話に加わろうとすると人事から「いわれた仕事だけ黙々とやって私語は慎んでください」と呼び出され注意。障害者雇用は一般雇用以上に人格の無個性化と滅私奉公が求められます。会話をせずやれといわれたことだけをやるマシーンにならねばなりません。人と話せない座敷牢のような環境でした。先輩が気さくに笑いながら仕事と関係ない談笑やサボっている中、自分は与えられた仕事を黙々と話さずにやる。勿論、障害者雇用なので大きなプロジェクトにも関わらせてもらえない。必然的に孤立します。仕舞いには「大きい方のトイレに行く際は報告して下さい」と上司から。障害者雇用ははっきりいって作業をする機械のようにしか思われません。

3、定年後再雇用の人には気を付けろ

定年後再雇用の人は普通の若い社員以上に障害に対して理解がありません。私も定年後再雇用のお局から目を浸けられ、散々嫌みを受けたし、配慮で頼んだアバウトな指示を受けることもありました。限界を迎えたので「私は頭が弱いのでアレとかソレではなく具体的な指示をしてください」と頼んだところ、「分かりました。でも、アレっていったらアレですよね」といわれ、唖然としました。

番外編 障害者雇用に関わる人事や支援員も障害者に偏見を持っている人が多い

これは就職活動中の話なのですが、障害者雇用に関わる人事から「障害があるからそんな顔しているの?」といわれたり、「障害で友達に迷惑を掛けたことない?」と繰り返し聞かれたことがありました。未だに優生思想が強い日本では発達やメンタル=危険人物と思う人が多くいます。私もそれで障害者雇用30社以上落とされました。我々が幾ら健常者について本を読み理解をしようとしても、彼らは聞き齧ったような情報や先入観で偏見を全面に出してくることを肝に命じて置くべきでしょう。あと、これは勤務してからの就労支援員からいわれたことなのですが、発達障害の特性で小休憩も貰えずうとうとしてしまうことを相談したところ、個室に呼び出させれ、「障害を言い訳にしない!!!深○恭○だって障害をカミングアウトしたじゃないの!!!」と怒鳴り散らされました。その後、ストレスから心臓神経症を発症したため、別の支援員に変わってもらいましたが、支援員や介護に携わる人の中にも「障害は根性の問題」と思っている人が多くいます。支援員や介護者が必ずしも理解者ではないことは相模原の事件からも明白ですよね?

障害者雇用で働いて良かったことは?

障害者雇用で働いて良かったと思うことは、無理矢理とはいえマルチタスクをやらされてストレスを抱えながらも1年間持ったこと。これはかなりの自信になり、だったら給料も高くて、人間関係も病人対応ではなく普通に交遊関係を気付ける一般雇用に移ろうと思えるようになりました。現在、主治医やクローズで一般雇用をしている発達障害の友達からのアドバイスで工場労働、建築、凸の部分である宗教・神秘学・思想に関わる出版社で仕事を探そうとしているところです。障害者雇用は殆ど契約かパートなので発達障害やメンタルヘルスなど情緒不安定な人が働くには向いていません。明日は我が身の特攻隊のようなメンタルで働くよりも、多少変わり者扱いされながらも一般雇用で正社員として働いた方がいいと思います(私も障害者雇用中、不安から安定剤の量が増えました)。

最後にまとめ

障害者より数で多い健常者が障害者に関する法制度作っているのだから、それは障害者不利になるだろと思います。もう、障害者は健常者から搾取されて使い捨てにされるのだから、身体でない限り天然キャラということにして差別される前提でクローズで働くしかないと思いました。働いてみて大学生の頃のように健常者とも手を繋いでお友達になろうなんて絵空事は一切持たなくなった。奴等は慈愛と唄って自分達の都合のいい制度しか作らないし、こっちの都合を知らずに向こうの都合を押し付ける。配慮もすると言いつつ平気で裏切られたことも踏まえれば尚更です。
断種、座敷牢、T4作戦も当時は「慈愛」の精神で行われました。
健常者とは表面的なビジネスライクな友達でいた方がいいと思います。
健常者が生きづらい社会を作って差別するのだから、障害者も健常者を分かってくれない存在としてある程度区切って住み分けを計るべきだと思います。健常者に期待しても見捨てられるだけ。障害者同士が団結して助け合っていくことが大切だと思います。

追伸 誤字脱字が多いので、お見掛けしましたらご指摘下さい。駄文をお読み頂き有り難う御座いました。

追記 最近はテレワークの普及で単純作業をさせる障害者雇用より、一般の方が飽くまで自主的にですが小休憩など発達障害や精神疾患に必要なことがしやすい環境にあるようです。個人的には軽度から中度までの発達障害や精神疾患まではクローズを目指した方がメンタルが安定すると思います。

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