2浪宅浪体験記①　～終わりと始まり～

これからどうするんだろう。

大学受験がいろんな意味で終わった帰り道、電車に揺られながら
そんなことをぼんやり思っていた。

窓の外はどんよりとした曇り空だったような気がする。
僕の将来を占うかのように暗かった。

まだ、合格発表はされていない。
でも、E判定で受けた大学にもちろん受かるはずもなく
当時の担任の先生にもなんで勝手に決めたんだと怒られた。

自分の選択が良かったんだろうかとふと考えたがもう後に引けなかった。
浪人することが決定したのだ。

暗くて途方もない道のりになるなんてことを
当時の僕はまだ思いもしていなかった。

つづく
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