僕の心にぽっかり穴があいた
おばあちゃんがいなくなってから
もう、どのくらいたったのだろう・・・
あんなに狭いと感じていた部屋なのに僕には広すぎる。
誰も何も言わない。
まるで最初から、おばあちゃんなんて居なかったように。
僕も「居なかったんだ」と自分に言い聞かせたけど・・
やっぱりダメだ。
毎日、毎日、泣いてばかりで赤ちゃんに逆戻りしてしまった。
おばあちゃんはお父さんの妹の家にいる。
たつ子おばさんのとこだ・・。
僕は、心のどっかで嫌われていると感じてた。
たつ子おばさんと子供のキヨちゃんがたまに遊びにきてたのに
突然、来なくなったからだ。
おばあちゃんも僕のことが嫌い?
僕は、あんなに大切にしてもらったのに、足の悪いおばあちゃんと一緒に歩くのがイヤだと思ってた。
自転車に乗れるようになったら、置いてけぼりにした。
いつも、僕を心配するおばあちゃんが嫌いになっていった。
ただ、早く成長したかっただけだったのに・・・
いつの間にか、おばあちゃんを傷つけてばかりいた。
僕は、おばあちゃんと一緒にいたい。
だけど、おばあちゃんは僕といないほうがいいんだね。
ごめん・・・なさい
おばあちゃん、僕は、もう5年生になるよ。
「大きくなったねぇ~」って言ってよ。
お願いだから。
僕からは会いに行けないよ・・・。
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