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母と娘こそ人間社会の骨格である「お母さんのための女の子の育て方」 要約・所感

おはようございます。本日は高濱正伸さんの「お母さんのための女の子の育て方」を取り上げたいと思います。4冊取りあげてきたい高濱さんシリーズも今回を一旦最後としたいと思います。

最後のテーマはお母さんと娘。同性であるがゆえにわかっている様で分かり合えない落とし穴もあるでしょう。また、自分が歩んできた道であるためにどうしても比べてしまう。口うるさくなってしまう事もあるとおもいます。

そんなお母さんの悩みに少しでもお役に立てれば嬉しいです。私が本書から学んだことをまとめていきます。


1. 女の子は共感を食して生きる

女の子の一番は人間関係と前回のnoteにも書きました。小学2年生の女の子は小学2年生の男子よりも25歳の女性の方に感覚が似ていると言います。女の子が「あのね、『これかわいいね』っていうとお友だちができるんだよ!」と金言を教えてくれます。女性の人間関係のきっかけの基本は何歳でも「見せて〜」「かわいい〜」であり「きれい〜」であり「わかる〜」なのです。

ままごとなどのごっこ遊びが女の子の社会性を育みの土台です。お母さんやお父さん、お姉ちゃんやお兄ちゃん、妹や弟と役を多彩に場面設定を行い遊ぶ事で相手の立場に立つ=他者性を育む多くの経験が得られます。

小学校に上がってからの国語の読解問題では登場人物が今どの様な状況に置かれてどの様な気持ちでいるのかが問われます。男の子は「だって俺主人公じゃないし…」となってしまいますが、女の子は主人公の気持ちを汲み取って答える能力が比較的高いそうです。

男の子からすると理解出来ない行動が、女の子の「一緒にトイレいこ〜」だそうです。これは私も小中学時代に不思議に思っていました。おそらく、一緒にトイレに行って同じ様なハンカチで手を拭いて髪の毛を直して帰ってくる。同じ行動で仲間意識を確認しているのでしょう。行動自体に意味があるのではなくみんなで「〜だよね」という共感ワールドを作り合うのが女子であり女性です。

特に盛り上がるのが「あれはないよね〜」と糾弾モードとなった場合です。考えてみると女の子のいじめは小さな頃から精神的な圧迫合戦です。すぐに取っ組み合いで喧嘩する男のことは違い、女の子のらしい人間関係の特徴とも言えます。

 何かトラブルに直面した際に男の子が理屈で納得するのに比べて、女の子はとことんまで心配してくれるという相手の強い気持ち反応して納得します。共感そのものを食して生きているのが女の子であり女性なのでしょう。


2. 漏れなくきちんとが女子の最強武器 女の子は失敗を嫌う

男の子に比べると女の子は「テキパキ」「きちんと」とやり遂げる事ができるのが特徴です。その反面できなかった事に対してもネガティブに捉える傾向が強いです。ここでも女の子は人間関係の生き物なので集団の中で自分だけできない経験に耐えられないのです 。

家庭でできる大切なことは 失敗経験の プラスイメージをつけてあげることです。「どうしてできないの?」「 何回同じ事やっているの」「 頑張らなかったからでしょう」というよう失敗に対するマイナスの言葉をかけないこと 。「こういう時にはめげないことが大切よ」「 こんなことができるようになったじゃない 」「ここ工夫すれば次はきっとできればよ」 というようにプラスのイメージで失敗覆い苦手だけど克服できるという成功体験が大切です。

女の子を伸ばすうってつけはお手伝いの経験でしょう。 お母さんから任されると一生懸命に尽くしたがるのが子どもです 。そして日々同じことを繰り返していると必ず工夫や要領よくやり始めるのは子どもに共通した特徴です。

工夫は一つの意思です 。失敗経験と苦手克服お手伝いでの工夫にはいうまでもなく子どもにとって重要な成長課題がふくまれています。

 

3. お母さんのポジティブな言葉が愛される子を作る

男の子にとってお母さんが「女神」であるのに対して女の子にとってはお母さんは「お手本=モデル」として捉えています。 子どもは周囲の大人を見て育つので、素直な姿勢や相手への思いやりも経緯も親の態度を見て学びます。

この点でお母さんが気をつけなければいけないのは愚痴でしょう。 相手に対する否定的な感覚に関しても親から学ぶからです。 忙しいあまりどうしても夫に対してイライラが募り愚痴をこぼしていませんか。 まるで妻からの言われ方そのままに、娘からお説教された経験のあるお父さんも多いのではないでしょうか。

素直さとは別の言葉で言うと世界に対する肯定的な見方を身につけていると言う事です。ポジティブな言葉に包まれ幸せオーラを放っている子はとても魅力的で人から愛されます。

母親と娘という関係こそ人間社会の骨格です。お母さんがポジティブで肯定的な言葉を使うことは 素直で伸びる、愛される子を育む基礎となるでしょう。

娘と異性関係にある自分にとってはどの特徴も興味深いものでした。もちろんすべての女の子に当てはまるわけではないでしょうし、この枠組みで娘を縛り付けるような扱いも良くないでしょう 。

昨今は何かと男女平等がうたわれ、 男女差なく育てることが良いという風潮もあります。もちろん社会的な差別につながるようなことはあってはなりません。しかし、生まれ持った特性を完全に無視することは健全とは言えないでしょう。

親として、異性の娘についてはより理解しようとする気持ちを持たなければならないと思いました。 皆さんも是非手にとって読んでみてください。特にお父さんに読んでもらえればと思います。

高濱さんの書籍は他にも取り上げています。
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