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男の子ってどうしてこうなの!?「お母さんのための男の子の育て方」 要約・所感

おはようございます。本日は高濱正伸さんの「お母さんのための男の子の育て方」を取り上げたいと思います。これまでのnoteで父親の子育てにおける役割、働くお母さんの大変さを見てきました。今回は母親と息子という関係に絞った内容となります。

男の子ってどうしてこうなの?母と息子、異性であるゆえに理解が難しい言動がある。お父さんに相談しても同じ道を歩んできている故に事の重さと捉え方が違う。そんな悩みを抱えているお母さん達が、少しでも楽になれば…父親の一人である私が、本書から学んだことを以下に要約と説明をしていきます。


1. 男の子の特徴

・落ち着きがない

・片付けが出来ない

・勝ち負けにこだわる 

・戦いごっこが大好き

・品がないことが大好き

・行動が遅い

・理屈で納得する 

・喧嘩しながら仲良くする

以上の事は本書で挙げられていた男の子の特徴です。私自身は通った道でもあるので非常に納得のいく内容です。息子を見ていてもつくづく思いますが、男の子は現実世界でも空想世界でも常に何かと戦っている、または妄想にかられる生き物です。

そのモードに入った子を現実世界の大人が引き戻すことは難しいですし、無理くり強制終了させるのは逆効果になります。力の果てるまで待つのが得策でしょう。低学年までの多くの男の子は車・電車・飛行機など横から覆いかぶさるように持ち構え、空想世界でいつも遊んでいます。おままごとなどで現実的な視点を持って遊ぶ女の子との大きな違いです。

品がないことくだらないことをいつまでも繰り返します。うんちやおしっこでどうしてあそこまで盛り上がれるのでしょうか。これも妄想の延長でお友達と一つのことを膨らませて空想世界で遊んでいるのです。


2. 幼少期から何かに没頭する力 遊び尽くす力

男の子に限ったことではありませんが、幼少期に遊び尽くした事と我慢の経験をした事の二つで達成感の経験値が上がります。達成感の経験は遊びに必ず行き着くし、思春期の部活に行き着きます。

熱中して遊び尽くすことは幼少期にこそできる貴重な体験です。逆に言うと没頭して熱中する経験は幼少期では遊び以外は絶対にないでしょう。

こだわって最後までやり続ける経験を何回もするとスッキリ感を得られますこれが達成感です。この感覚を味わった人にしかわからないものです。ご飯時に「いつまでやってるの!」と怒られるくらいの没頭するのが良いです。


3. 運動のコンプレックスを甘く見ない

以前父親の本でも取り上げましたが、男の子は幼少期から外遊びをすることによって五感で自然を感じ成長することを勧めてきました。
これは女性であるお母さんには中々理解が難しいこところだと思いますが、運動のコンプレックスを甘く見てはいけません。男の子の社会では運動が出来る子が一目置かれます。男の子はマウンティングしたがる生き物でどちらが上か=偉いかを示したがります。誤解を恐れず言うと足の速いほうが上なのです。

しかし、足の速さのような身体機能自体は持って生まれたものがあります。陸上で秀でなくても球技は?体操は?武道は?地上がだめなら水泳は?というように何かその子に合ったこれだけはと言える得意技を身につけると良いでしょう。クラスで一番のレベルで構いません。成長の実感が大事なのです。

その点、武道などは細かく級が段階的になっており、成長が目で見て分かりやすいのが利点です。他の子比較するのではなくその子の成長を認めてあげることが何よりも大切です。また、武道は相手の目をみて声を出す。すなはち言いたいことを言う能力を養うのに最適とも言えます。


4. 母親は簡単には事件化しない

男の子は戦いごっこが大好き、喧嘩しながら仲良くなる生き物と言いました。男の子は他人とぶつかりあえた回数で幅の広さが決まるとも言えます。女性は人間関係が一番の生き物、幼少期に取っ組み合いの喧嘩まで経験してきたお母さんは少ないでしょう。息子が喧嘩してきたと聞いてハラハラ心配するのも無理もありません。

しかし、先回って喧嘩を避けさせるような除菌体質では子どもの成長を妨げます。危険でない限り子どもの同士の喧嘩に親が簡単に立ち入らないことは大原則と言えるでしょう。

学校に上がってからのいじめ問題はやや複雑ですが基本的には同じです。子どもから明らかなSOS(身体に傷があるなど)が出ていれば話はまた別ですが、母親に出来ることは簡単に事件化をしないことでしょう。

ただでさえいじめにあって傷付いている男の子は、お母さんが不必要に事件化して、介入して騒ぎ立てる事でまた傷付く事になります。

母親にできることは学校で居場所を失いつつある我が子に、家庭では確実に安らげるいつも通りの場所を作ることでしょう。外はつらいこともある成長の場、家には母がいる、居てくれるだけで癒やされる。そんな心持ちが大切です。

そもそも論として自分に自信がある子は、いじめは起きにくいものです。得技を身に着けたほうが良いのはその意味もあります。


男の子の子育てをお母さんの視点から見てきました。お母さんと息子、異性であるがゆえにどうしても理解が難しいところもあるでしょう。お母さんが喧嘩しているのを見て心配でたまらない様に捉えていても、子ども同士は案外ケロっとして次の日は仲良く遊んでいるという事もよくあります。この辺りは、夫婦でよく会話をしながらお互いの感覚を学んでいくことが良いのだろうと実感することができました。皆さんも是非手にとって読んでみてください



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